東北新幹線・はやぶさではレアなH5系のグランクラスに乗車しましたので、お伝えします。
新青森駅にて
年末年始時期は臨時列車が多く、15分に1本ぐらいはあるはやぶさであります。奥津軽いまべつは別として木古内は結構停車しますね。
本日は28号東京行きであり、停車駅は八戸、盛岡、仙台、大宮、上野、東京であります。
"新幹線で東京へ「はやぶさ」320km/h"は約3年後には整備区間も320km/h運転ができることを言っているのか宇都宮から盛岡まで現行区間の速度を説明しているかは定かではありません。
はやぶさカラーのマッサージチェアがありました。混雑していて座るところがないのでここに座ってマッサージでもしてもらおうかと考えましたが、寒いホームに。
2面4線のホームにE5系が3編成停車しています。なかなかレアな光景でもあります。このあと28号が入ってくるとホームはすべて埋まってしまいます。
新函館北斗方から28号がやってきました。なんとH5系ではありませんか。グランクラスのシートもレアでありますが、さらその中でもレアなH5系であります。雪がなく、下部についた雪落としもない平和な冬であります。
H5系はやぶさ
H5系のパープルラインと北海道のマークがきらりと光るH5系であります。次はH10になるのか、MAXが廃番となったので、再びに1に戻すのか気になるところでもあります。
E5系とは基本的に同じではありますが、ところどころ味変ならぬ、色変をしております。ドアの内側の塗装がこちらもパープル系になっており、E5系とはかなり違う印象を受けます。
東京駅にて撮影
そして、一番の違い出る床のカーペットであります。E5系ではエンジ色ですが、H5系ではブルー系でしかも、流氷などをモチーフにしたモザイクチックなデザインであります。
撮影は東京駅に到着した後に乗客が降り払うタイミングでした。新青森入線時は新函館北斗からかなり乗ってきており、8割方が埋まっている感じでした。
本日のシートは一人掛けの1Aでした。どうも1Aにこだわってしまうところであります。
操作パネルはE5系と同じであります。シートポケットには雑誌とスリッパが入っています。スリッパは包装が丁寧であり、使われていない証明なのかテープでとめられています。このテープがなかかな強力であり、剥がすのに結構時間がかかってしまいました。
スリッパはプレミアムクラスのものと同様でありますが、色はベージュでサイズが若干小さく感じます。H5系のカーペットの色が鮮やかであります。
発車してすぐにグランクラスアテンダントは袋に入ったウェルカムセットを持ってきます。中はペットボトルの水1本と使い捨ておしぼり、リフレッシュメント(食事)のメニューとお菓子であります。
数名の注文を取っている間に現状日本一の長さの陸上トンネルの八甲田トンネル(全長26,455m)に入ります。食事が出てくる頃には同トンネルを出て、七戸十和田駅を通過していきます。
グランクラスの食事とドリンク
一番の楽しみである食事とドリンクの時間であります。メニューの紙はかなり良いものを使っており、全体に質感があります。普通席とグランクラス席の料金差分と幹線の普通席とプレミアムクラスの料金差分を考えるとこちらの方がコストはかかっていそうであります。
メニューは冬メニューであり、和食と洋食が選択できます。和食分とく山野﨑 洋光(のざき ひろみつ)氏監修のものであり、洋食DEAN & DELUCA Social Kitchen TORANOMONのプロデュースとなります。
和食は黒いボックスに金字でGran Classと記載されたボックスです。こういう箱を見ると裏のラベルが見てしまうのですが、JR東日本のグループ会社製でした。戸田市美女木で作られているものでした。
「燃ゆる冬」
冬茜のように燃ゆるこの季節。ご縁がきれぬことを願う、きらず(雪花菜)や見た目に鮮やかな紅白の重ね紅鮭、福寿を願う黒豆など、旅の良き出会いと多幸への願いを詰め込みました。
監修「分とく山」野﨑 洋光01.雪花菜(きらず)
おからと豆を彩りよくタルト生地に射込みました。
02.海鮮ふくさ 重ね紅鮭 たらの煮つけ
かにやいか、海老などを混ぜ込み蒸し上げました。
紅鮭とすり身を縁起よく紅白に重ねました。
たらを甘辛く煮つけました。03.ごぼうけんちん 寄せ黒豆 まぐろしぐれ
笹がきごぼうを油揚げで巻いて炊き上げました。
黒豆とチーズ、鶏肉のパテをパイで包みました。
まぐろと昆布の佃煮です。04.大和高野 印元
鮮やかな人参を高野豆腐で巻きこみました。
印元は彩りよく火をいれました。
JR東日本ホームページより
本当にリフレッシュメントであり、早食いだと1分で食べてしまうような感じであります。かなり鮮やかで洋風にも見えますが、素材と味は完全な和食でした。
ドリンクはアルコールもあり、アルコールはビール、ワイン(赤白)、日本酒、コニャック、ノンアルコールスパークリングワインでした。銘柄にもこだわりがあるようであります。
白ワインは「グランクラス オリジナル 白ワイン 朝日町ワイン 山形県産マスカット・ベーリーA」[山形県 有限会社朝日町ワイン]であります。辛口ですっきりとした飲み口であり、ワンドリンクで終わらないところであります。
日本酒「勝山 純米吟醸 献」[宮城県仙台市 仙台伊澤家勝山酒造株式会社]であります。こちらも日本酒としては飲みやすく、ワインと双璧な感じでした。
プレミアムクラスよりは確実美味しく、特別感を感じるものでした。
洋酒はヘネシーV.S」50ml[フランス(コニャック地方) ヘネシー社]であります。プレミアムクラスの焼酎よりはこちらの方がやはりスマートに飲めるものであります。ロックのオーダーをすると氷を溢れんばかりいれてきました。
お菓子はDENEN(でんえん)のしおちょこであります。奥能登の揚浜式の塩を利用しているとのことです。会社自体は加賀市のようです。
ワインを飲んでいると八戸駅に停車であります。グランクラスは1人くらいが乗ってきました。1号車側は混んでいるのかちょっと遅れての出発でした。当然すぐにリカバーしていましたが。
ということで、ワインでグランクラスに乾杯であります。青い森鉄道の線路が見えています。
320km/h運転
盛岡に着いた時点でワインは2本ぐらい空けていましたが、盛岡駅と言えば名物の合体であります。田沢湖線側から平面交差を通過してE6系が入線してきます。
福島と違って立体交差にする必要性もなく、盛岡駅へは札幌まで延伸しても必ず停車すると言うことかもしれません。
大人気の合体シーンであります。華やかな新幹線のタイフォンを鳴らし、合体であります。これがミュージックホーンだと幻滅してしまいそうであります。
盛岡を出発すると一気に加速して320km/hのトップスピードで走行します。新花巻、北上、水沢江刺、一ノ関、くりこま高原、古川と通過していきますが、前半にトップスピードで走り、仙台が近づくにつれてかなり流している印象でした。
利府あたりまで来るとかなり流している感じでした。200系カラーのE2系がいました。
そして、仙台駅手前で抑止がかかり、停車してしまいます。繁忙期のホームはやはり混雑するのか前の列車の出発待ちとなります。のぞみの年末年始期間の全車指定席は乗り込む時の遅れ対策というのがよくわかります。
写真真ん中の奥にはウェスティン仙台が見えます。東北新幹線は仙台駅を中心としてかなりカーブしていることもわかります。
遅れた分仙台から飛ばすものの福島駅付近では再び、減速をします。やはり、平面交差の弊害でしょうか。
そんなゆっくりと通過していく際に立体交差の工事現場が見えます。架線柱はまだ設置されていませんが、橋桁も乗せられており、近い将来、E8系が走る光景もすぐに到来しそうであります。あたかも立体交差工事現場が名所であるかと言えるぐらいの減速でした。
新白河を通過すると東北ともお別れであります。不思議と関東に入ると天気がよくなり、鉛色の空から青空に変わっていきます。このあたりはまだ300km/hぐらいは出ていました。
筑波山もよく見えます。グランクラスではC席側の方が多くの山など見えますが、A席もなかなかの景色であります。
大宮駅手前では鉄道博物館の窓にH5系の姿が反射しています。そして、館内ではH5系だとはしゃいでいる子供姿が見えたりします。
新幹線の駅の中でも国内屈指の大きさの大宮駅に到着であります。珍しいことに3面6線の真ん中のホームに停車であります。東口側のホームは上越・北陸方からくる列車専門のようでした。
上越・北陸新幹線が遅れているため、15分ほど大宮駅で待機となります。遅れていたとき号が出発してからの出発となります。大宮以南をもう少し速く走れれば、渋滞解消も早かったりすると思いつつも、グランクラスにより長く座っていられるというお得感もありました。
3時間半ぐらいの道中となってしまい、飲みすぎたので最後は水で酔いを覚まします。
最後に
時刻は17:20過ぎであり、大宮から15分の遅延が大きく、外に出るとすっかり暗くなっていました。と言ってもライトアップで明るい東京駅であります。
東京駅は意外と混雑は少なく、今は羽田の方が混乱していると想像してしまいました。
今回はH5系のレアなグランクラスに乗車しました。走り出した瞬間、ずいぶん静かだと感じましたが、E/H5系は8M2Tであり、グランクラスは一番端の10号車なのでモーターなどのノイズとは無縁でした。N700Sのグリーン車では体験できない静かさでもあります。
揺れや振動については整備新幹線区間は速度も遅いので揺れが少ないのですが、盛岡駅でE6系と併合後で320km/h区間では結構揺れている感じもしました。このあたりは札幌延伸の車両は単独で走るようになることを予感させるところでした。