北海道の東の主要都市である釧路にあるANAクラウンプラザホテル釧路に滞在しましたので、お伝えします。
最東端のANAクラウンプラザ
ANAクラウンプラザホテルは日本におけるクラウンプラザブランドであります。クラウンプラザはIHGの中ではビジネスでの利用にシフトしているホテルでもあり、室内で仕事をしたり、空いた隙間でエクササイズしたりとビジネスホテル的な色が濃いホテルでもあります。
日本では当時、今後拡大するインバウンド需要と国際線拡大と言う中で、日本においてホテル展開について、IHGとANAの間で意見が一致し、全日空ホテルからANAクラウンプラザに移行していったとも言えます。
IHGとしてはこれをきっかけに日本でIHG色の強いホテル着々と展開しており、ドアノックだったのかもしれません。
ANAクラウンプラザホテルは海外のクラウンプラザと比較すると部屋の広さや設備は及ばないホテルも多いです。
しかし、その分リーズナブルであるとともに、国際ブランドとしては国内では随一の全国展開しており、現在のように自由に海外に行けない状況でも、仕事だけでなく、休暇としても利用できる価値があります。
ANAクラウンプラザホテル釧路は同ブランドでは最東端であります(北緯42度58分、東経144度22分)。最北端は札幌であり、最南端は熊本ニュースカイ、最西端は長崎クラバーヒルとなっています。
以前は稚内や那覇にも同ブランドがありましたが、ANAクラウンプラザからイグジットしています。
宿泊記
ロケーション
同ホテルは釧路駅から歩くと15分ぐらいかかります。プリンスホテルを過ぎ、海側に向かうと黄色いタワービルが見えてきます。
釧路川の河口に位置し、ほぼ隣接と言っていい場所に釧路フィッシャーマンズワーフMOOがあります。観光客向けのお店と飲食店と市民関連施設(ハローワークや教育委員会など)が入った複合施設です。地方では官と民が一緒に入らないとなかなか観光と言うのも維持が厳しいのかもしれません。
同施設の前にはお天気カメラでもよく出で来る「幣舞橋」があります。
ちなみにここからの釧路空港行きのバスが始発で出ています。飛行機で東京に行く場合はホテルからあまり歩かずに利用できるため、便利であります。
バスの出発時間まで時間があったため、同地名物の出来立ての「さんまんま」とクラシックをいただきます。飲み過ぎの次の日の昼食にはジャストサイズです。
外観
なかなか黄色い外観と言うのはインパクトがあり、安比高原のホテルやウィンズ後楽園ぐらいしか個人的には思いつきません。
ホテルは地上18階であり、市内では随一の高さでもあり、高層階からの景色はかなり良いと言えます。風水的なアドバイスでもあったのでしょうか。
ポイント利用でもコーナーツイン
IHG修行も終え、貯まったポイントで宿泊していく断面となっており、ポイントで予約してみました。
シングルでもコーナーツインでも同ポイントで予約できるため、当然広い方を予約してみます。
クラウンプラザホテルとしては珍しく、ドアの近くにカードキーを挿し込む設備があります。
面倒かな思っていましたが、年齢を重ねると鍵の所在にアタフタすることもあり、こちらの方がいいかもしれません。
17階のコーナーツインルームとなります。広さは31㎡であり、奥に広い感覚です。外から見るとコーナーに斜めになった窓と海側にもう一つ窓がある二面採光です。
デスクは海側に面した窓側にあり、釧路川河口とその先の太平洋を見ることが出来ます。パソコンで疲れた目を休めて太平洋を眺めるのはなかなか贅沢かもしれません。
ツインルームでそもそも広いのですが、ソファースペースまでの距離もあり、国内での同系列ホテルとしてはなかなかの広さであります。
ウェルカム・アメニティも一応あります。
客室内設備
客室内設備は良くも悪くもクラウンプラザ水準であり、部屋着、スリッパ、セーフティボックス、冷蔵庫、コーヒー・お茶などスタンダードと言えます。
テレビのリモコンをビニっているのはANAクラウンプラザでは3分の1くらいであります。
ベッドサイドには携帯・スマホ各端末対応の端子があり、充電できます。FOMA 3Gとか既に過去の産物にも感じますが、一方でAppleはライトニングケーブルをなんだかんだで、長年継続してきたのは凄いのかもしれません。
水回りもちょっと広め
ANAクラウンプラザの水回りはユニットバス上等ですが、釧路のコーナーツインではちょっと捻りがあります。パウダールームとも言える洗面スペースとトイレ・バスルームがセパレートとなっています。
ベストであれば、トイレとバスタブと洗面すべて別であるのですが、スペース的には最善の結果かもしれません。
アメニティはほぼ他のクラウンプラザと同等であります。
ホテル周辺は意外と閉店時間が早い
前述の釧路フィッシャーマンズワーフMOOには夕食を楽しめる店舗も入っていますが、こうした時期でもあり、閉店が早かったりします。
同ホテルは港に面していることもあり、近隣は意外と店舗が少なく、隣接してコンビニはあるものの、折角の道東なので、ちょっといいものを食べたいと考えてしまいます。
ホテルの隣には炉端焼きの店があり、23時まで営業しています。
炉端焼きと言ってもすべて焼いているものだけではなく、刺身も結構あります。雲丹やホタテなどの刺身を頼んでみます。また、白糠産のにんにくのアビージョもなかなかであります。
基本は炉端焼きなので衣類に臭いが付く覚悟は必要ですが、刺身や新鮮な野菜も食べられるため、結構いいかもしれません。
最後に
ANAクラウンプラザホテル制覇の旅もほぼ終盤となり、同ホテルの特徴が見えてきていますが、東横インやルートインのような徹底した共通仕様ではなく、場所によっては結構個性のある部屋もあります。
同ホテルの最大の売りは釧路川河口とその先の太平洋の景色であり、コーナーツインのような広々として空間でその景色を眺められるのはベストとも言えます。
空港へのアクセスも良く、付近には昼でも夜でもグルメが楽しめ、やっぱり北海道はいいなぁという結論に至ります。