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ANAがアマデウスに完全移行

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ANA787

ANAの旅客サービスシステムが完全にアマデウスと言う外部のプラットフォームサービスに移行することを表明したため、メリットとデメリットをまとめてみました。

今回は画像要らないかと思います。

国内線旅客サービスシステムをアマデウスに移行

ANAサイトでは以下のように記載しています。

タイトル:2025年度より国内線旅客サービスシステムと国際線旅客サービスシステムを統合

内容:これまで別々で運用をしてきた「国内線旅客サービスシステム」と「国際線旅客サービスシステム」を2025年度から2026年度にかけて1つのプラットフォームに統合します。これにより、ANAの国内線・国際線をご利用いただく日本国内・海外全てのお客様にシームレスで魅力ある次世代サービスをご提供するとともに、人財・システム投資をより効率的に行える基盤を構築してまいります。

アマデウスとは

アマデウスITグループ(Amadeus IT Group S.A.)は、旅行会社・航空会社などの観光関連企業を顧客に、処理システムや各種ITソリューションを提供する多国籍企業である。

ウィキペディアより

歴史は深く、ベルリンの壁が崩壊する前から創業しており、ネット時代の到来を先遣していたようでも有ります。本拠地はスペイン・マドリードにあり、同国上場市場にも上場した履歴も有り、上場してマネタイズができる企業とも言えます。

40年近い実績により、旅行業に関わる業者(航空・旅行代理業・レンタカー、ホテルなど)のシステムの代行をしていたりします。委託先や下請け構造は調べてみないとわかりません。

ANAでは国際線2015年4月から国際線について予約システム等を同社に移行しています。

アマデウスに任せることと自社でシステム運用をする違い

アマデウスは簡単に言うとクラウド事業者であり、個人でGoogle Driveを月額数百円払えば、ギガ単位で動画や画像ファイルを保存できるように、法人業者が月額か年額で経費としてサービス利用料を支払えば、自社の航空券予約や発券、搭乗手続きなどのサービスを請け負い、システムで解決するサービスを提供しています。

こうしたシステムは事業者のクセにより、ローカル性や経済観念などさまざまな要因があり、オンプレミス(自前でシステムを構築する機材(サーバーや通信機器および回線等)を用意する必要がありましたが、そうしたことを月額または年額サービスで解決する事業者がでてきており、オンプレミスではランニングコスト以外に必要な人材確保、運用における安定体制の確保など、さらに、セキュリティに関する体制の確保など大変であります。

ANAとしては、こうしたことをフリーにして、運営コスト削減をメインに付随するサービス拡大を狙ったと言えます。

これまでは日本人専業で良かったのですが、国際線ではアジアの多言語の利用者が増え、様々な文化や通貨決済が増えるとそれらをスムーズにソリューションするシステムがある同システムに依存した方が結果的には中長期的に企業として成長できると判断できるという決断なのでしょう。

利用者にとってのメリットとデメリット

ANA国際線ではも2015年4月より、アマデウスのプラットフォームを利用した国際線の予約などのシステムを移行しています。それ以前とその以後を利用している人からするとオンプレミスでないためか、アクセス体感がモサッとしている感じがあります。

最初はレスが遅くて使いにくい感じでしたが、ユーザーインターフェースは世界中で接しているユーザーのフィードバックがあるためかかなり改善しており、オンプレミス時代のANA国際線のデメリットを考えても慣れてしまいました。

しかし、現在でもモサッとクラウドと言うか非オンプレミスの宿命と言えます。日本が極東であることを感じてしまいます。

国内線の予約はもっさり

こういう、クラウド上のシステムはとにかくもっさりするのがデメリットと言えます。それ以外は予約の確実性などは全然問題ないのですが、もっさりがが気になりそうです。

固定回線のダイヤルアップからスマートフォン5G当たり前の時代ですが、どの時代でも気になるのはサーバーアクセスへのもっさりであり、人気商売との裏腹ではありますが、アクセスはどんなに通信回線がブロードバンド化しても継続するでしょう。

こうしたことから、1億人以上いる国内市場からのアクセスをアマデウスに移行するともっさりは非回避かもしれません。ただ、予約などのプロセスは現行と比較すると遅くなるかもしれませんが、感覚的に操作できる点では2015年に国際線で経験したように馴染むかもしれません。

国際線では問題は解消か

ANAの上級会員サービスにおいて、現在問題なのは国際線発券で国内線区間があると国内線区間が上位クラスにアップグレードできなかったりする問題があります。

こうしたことは国内と国際で予約クラスが統一され、そのコードに対する対価が平仄されると割と早く解決すると言えます。

ただし、これまでのレート差分の絶望はどうなるかはわかりません。国際線は路線が多いので、選択肢か多いともっさもっさが多いかもしれません。それでも、路線数は少ないので、納得は得られるかもしれません。

問題は他者依存

基本的にこうしたサービスは自前で設備投資がないため、減価償却フリーではありますが、その反面、サービスの可用性を他者に依存することとなります。他者由来の障害により、自社サービスが巻き込まれても解決策がないと言えます。

まあ、電気自動車で儲けた会社が衛星通信サービスを利用しており、新機軸の通信サービスも有るので、それらを組み合わせることも可能でありますが、安全保障とか気になるところでありますが。

最後に

ANAがオンプレミスな自前設備を捨てて、クラウドに近いサービスを利用するのは時流としては理解できます。PLシートの下の方にあると重いものを排除したいところであります。とは言え、日本国内で完結ができる国内線について海外のサーバーで販売がされることは高コストな日本国内よりもメリットは有りそうですが、安全保障的な対策は必要そうです。(顧客データの管理やいざと言う時の対策)

国際線で導入時から計画はあったのかもしれませんが、パンデミックと言う航空業界には痛いことがそれを進める結果となり、ますます産業の空洞化が進みそうであります。高齢化する日本よりも革新の早い海外の力を取り入れたいところがあるのかもしれませんが。

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