外資系の航空会社のビジネスクラスについては日本の航空会社と比較するとサービスや機内食のおいしさでちょっととなるケースもあります。
では、外資系同士で比較した場合に、サービス以外も特にマイル修行においてどのような差が付くか考えてみました。
ユナイテッドとエアカナダを比較
今回はアメリカ西海岸の最大都市のロサンゼルスからアジアでは最も遠い、インドのデリーまでの運賃を比較してみました。
まずは、ユナイテッド航空
旅程
5月4日にロサンゼルスからデリー、7月24日にデリーからロサンゼルスまでのフライトです。マイル修行らしく、デリーからアメリカまでのフライトは敢えて遠回りのニューアークとしてみました。
運賃・予約クラス・プレミアムポイント
運賃と予約クラスとANAマイレージクラブで上級会員を目指す際には必須のプレミアムポイントは下記のとおりです。
運賃 約239,246円
予約クラス Pクラス(70%)
プレミアムポイント 13,689PP
PP単価 17.48PP/円
実フライトは19,556マイルもありながら、プレミアムポイントはビジネスでもそれ以下というちょっとな運賃です。強いて言うと、ANAミリオンマイラー青タグ狙いにはいいかもしれません。
続いて、エアカナダ
続いてはエアカナダとなります。出発地と目的地は同じ、ロサンゼルスからデリーです。日程は同一日にして比較してみます。
旅程
エアカナダも負けまいと往路は5月4日にロサンゼルスから一旦、カナダ東部のモントリオールまで、さらにそこでトロントに乗り換えて、デリーまでに行くルートとしてみました。
復路はデリーからトロント、トロントからロサンゼルスと少し省略してみました。
運賃・予約クラス・プレミアムポイント
運賃と予約クラスとANAマイレージクラブで上級会員を目指す際には必須のプレミアムポイントは下記のとおりです。
運賃 約238,439円
予約クラス Pクラス(125%+400PP)
プレミアムポイント 26,322PP
PP単価 9.06PP/円
なんと10円切りの単価であり、貯まるプレミアムポイントについても、ダイヤモンド資格の4分の1を一気に貯める規模となります。
ユナイテッドとエアカナダを比較すると
以上から、ユナイテッドとエアカナダを比較してみました。
UA | AC | |
---|---|---|
運賃 | 239,246円 | 238,439円 |
フライト数 | 4 | 5 |
プレミアムポイント | 13,689PP | 26,322PP |
PP単価 | 17.48PP/円 | 9.06PP/円 |
運賃はほぼ同等でありますが、予約クラスで大きく差が付くため、プレミアムポイントは2倍近い差がついています。結果的にプレミアムポイントも2倍に迫る勢いの差を見せています。
こうした差はビジネスクラスの積算率70%があるかないかの違いであり、70%加算を見たら、即座に忌避していいレベルと言えます。
逆にエアカナダは125%加算であるため、遠回りルートを探して、単価をアンダー10円に持っていくのがコツかもしれません。
最後に
ユナイテッドもエアカナダも外資系であり、サービスに大きな違いはなく感じます。ビジネスクラスにおいて、ユナイテッドは新ブランドのポラリスに改修された機材に当たれば大当たりであります。
エアカナダは機材の更新を進めてきたため、新しい機材が多く、同社で言うシグネチャークラスのシートはエグゼクティブ・ポッドと呼ばれています。
シートとしてはポラリスもポッドも甲乙つけがたいところですが、運賃はほぼ同じ中で、プレミアムポイント単価が著しく違うことを考慮するとエアカナダに軍配と言うところです。