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チケットレスとなった「ぷらっとこだま」を利用してみた

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N700A

2024年3月よりチケットレス化となった「ぷらっとこだま」を利用してみた感想をまとめてみました。

ぷらっとこだまとは

ぷらっとこだまとはJR東海ツアーズが企画・販売する旅行商品であります。旅行商品と言うと飛行機や鉄道の移動する代金とホテルや旅館の宿代などパックになった商品のように見えますが、ぷらっとこだまは実質的には片道の新幹線運賃にドリンク券が付いたような旅行商品であります。ほぼ、運賃に近い扱いでありますが、変更や解約などかなり制約があり、そういう意味では旅行商品に近いと言えます。

旅行商品と言っても、JR東海ツアーズの窓口(どこにあるのかわかりませんが)に行かなくともオンラインで完結するところであります。

その昔、リフト券にヒュッテでのカレーやミートソースパスタの昼食券がセットになったものがリフト券正規運賃よりも安く、旅行商品として販売されていたのを思い出します。

名前のとおり、各駅停車のこだまを利用する旅行商品であります。のぞみが東京から新大阪まで2時間20分程で到着する代わりにこだまは4時間近くかかります。その時間差分、旅行商品として安く設定されています。格安にすることでこだまの空席を埋めてのぞみ、ひかり、こだまともに利用率をアップさせ、トータルの収益拡大を狙っているのが見えます。

時間差分としては新大阪が一番長いですが、名古屋となるとのぞみは100分弱なのに対して、こだまは170分程と相対的には遅いですが、絶対的には3時間弱なので、耐えられます。ましてや、コスト的にも半額までは行かないもののお得となると時間があれば利用しても良いと感じてしまいます。

また、ぶらっとこだまの真骨頂はのぞみでは料金差がかなり出てしまうグリーン車の利用料金がかなりお得になると言えます。のぞみとこだまでグリーン車のシートスペックに変わりはなく、普通車よりもディスカウント率が高いとなるとコスパが良いかもしれません。むしろ、普段は滅多に乗らないグリーン車に長時間乗れる喜びさえ感じてしまうかもしれません。

チケットレス化

そんなプライベート旅行ではLCCと天秤にかけてしまうぷらっとこだまでありますが、2024年3月に大きな変化がありました。

それまで新幹線に乗車する際は紙の切符が必要であったものが、それが選択をできずにチケットレス化に移行したところであります。

もともと、紙の切符対応のみでしたが、紙とチケットレス併用ではなく、チケットレス一択となっています。

JR東海ツアーズでは変更前と変更後の差分を公開しています。それによると改善された点としては座席変更が可能になった点、申込開始が1時間早くなった、申込期限が1時間30分後ろ倒しされた点であります。

一方で、マイナス点としては旅行商品らしく、おまけ的なドリンク引換券の有効期間が当日のみとなった点やEXサービス会員でないと申し込みができない点があります。

ドリンク引換券は新幹線乗るなら当然、同日使うと思っていましたが、頻繁に利用する人は今日は胸やけがするので来週また、利用するので取っておこうとか考えるのかもしれません。個人的にはその日のうちに新幹線ホームのキオスクで取り替えないといけないと思っていました。

また、EX会員サービス会員でないといけない点は、会員登録は面倒ではありますが、無料会員であり、年会費もかからず、登録だけの問題なのでそれさえしてしまえばと言うところであります。発車オーライネットに登録していないと高速バスの予約ができないのに近いかもしれません。

何となく、JR東海(東海道新幹線)と言うと、独特なICカードサービスを展開し、カードが送られてくるまでに時間がかかったり、年会費が必要、そうした割には他のJR線などのICカードとの連携はないので、面倒くさいという感じでありました。

ただ、EX会員サービス会員は無料であり、登録して即日利用可能、大概の交通系ICカードと紐づけが可能であり、もはやスタンダードとも言えるキャッシュレスの常識には達していると言えます。

そうは言っても、年会費をとらない分、JR東海道新幹線の運賃割引などは制約があります。まあ、ぷらっとこだましか利用しない人には影響はないと言えます。

チケットレスを利用してみした

予約は簡単

会員登録はパソコンでやった方がスムースであり、一通り、完成したらスマホアプリをダウンロードしてログインすればスムースと言えます。iPhoneであれば、Face IDにも対応しているので急ぎの時でも簡単にアクセスできます。

事前にクレジットカード登録をしておけば、購入までも簡単であります。

初めて乗車する時の疑問

EXドリンク券

改札はJR東日本の新幹線eチケットサービスと同様にSuicaかモバイルスイカを翳して、入場、出場すれば良いのは何となくわかりますが、ドリンクはどのように受け取るのか疑問であります。いったんはSuicaで課金して、後でSuicaポケットでキャッシュバックするのかとか考えていましたが、ICカードは使わず、EXアプリからQRコードを翳すタイプでありました。と言ってもスマホにQRコードが出現するのではなく、キヨスクの販売員が持っているQRコードのラミネートパネルをかざして決済と言う形でした。

田舎の野菜の無人販売にPayPayなどのQRコードを印刷したラミネートがあり、それをかざして支払うのと同じタイプであります。初期コストをかけずにチケットレス化を実現しているようであります。

決済が終わると画面はUSEDのスタンプ済みの画面に変わります。

実際に乗ると

名古屋駅からの乗車であります。ワンドリンクはついていますが、足りないからと思い、成城石井に飛び込みます。ここの成城石井、昔からのこの位置にありますね。時代が変わってウナギ床のような店舗はそのままであり、ある意味、落ち着きます。

のぞみが多すぎて、逆にこだまが目立ってしまいます。はやぶさ・こまちのような行き先とか分かれていないので本数が多い割には落ち着いた案内であります。

QRコードまで対応している改札です。QRコードは同じ愛知県の会社が発明したことを思い出してみました。ここでApple Watchをかざすとすんなりと通過できました。

JR東日本の新幹線eチケットサービスでは、何も出てきませんが、EXご利用票が出てきました。紙代を削減するのであれば、メールで通過を通知するとかの方が良いかもしれません。利用者が絶対的に多いのでメールが届かないとかのトラブルもが多いことを考えると安全策で、紙としていた方が良いのかもしれません。

ドリンクは先述のとおり、気になっていましたが、キオスクでスマホからQRコードを読み取りすんなり終わります。やはり、指定席券売機に行かないので、ぎりぎりでも心に余裕があります。

定刻通りに乗車であります。意外と名古屋から乗る人が多いのが意外でした。ほとんどはぷらっとこだま利用と言った感じであります。

ただ、意外と空いていたりします。静岡とかからの利用が意外と多いのかもしれません。グリーン車比較で言うとN700Sが最高ですが、N700Aもなかなかであります。

とんがった雑誌とほんわかした雑誌は相変わらずの共演であります。左側の雑誌はリニアについての記事がありました。

車内ワゴン販売が終了し、グリーン車であればモバイルオーダーサービスが利用できるのでありますが、何故か画面が進みませんでした。

名古屋の次の停車駅である三河安城に停車であります。下りののぞみが名古屋に到着する道標としての役割が一番多い気かもしれません。個人的には、新富士と同駅と岐阜羽島とともに未だに降りたことのない駅でもあります。

こだまと言うと遅いというイメージですが、後続ののぞみに煽られるからか、区間区間ではトップスピードまで結構上げることが多く、出発からの加速と音がなかなか楽しい道中でもありました。

越すに越されぬで有名な大井川でありますが、50年も経つとこの川が干からびているのか、教科書に現在の政治家がどういった内容で書かれているか楽しみであります。

静岡を過ぎ、富士山を見たいと思い、D席にしたのですが、本日はご機嫌斜めでした。それでも思い立ってD席とか確保できるのもこだまと言うところかもしれません。外人も少ないですからね。

3時間弱なので、駅弁とか買わずにドリンクだけにしていたのですが、お腹が空いてしまい、三島駅で比較的長い停車だったので、キオスクでじゃがりこを購入してしまいました。実行する際は時刻表を今一度確認した方が良いかもしれません。勝手に自分で思い込んで別な時間に発車と勘違いすることがあります。それさえクリアすればホームのキオスクは利用可能なこだまであります。ただし、ぷらっとこだまで途中下車はできないので、改札外にしかない、駅弁とかは変えないのでご注意を。

長いようで短い2時間40分のグリーン車の旅は終了であります。休日の午後ののんびりした旅でありました。

改札上部にはEX予約とスマートEXの使い方を説明しています。JR東海としては早くチケットレス化したいのが伺えました。出場もApple Watchをかざしてそれで終わりでした。

顧客の端末と通信料を利用して紙の切符コスト削減

利用してみて、指定席券売機に行かなくて良くなったのは時短であります。ただ、新ぷらっとこだまのシステムは利用者のスマートフォンがないと実現できないのではないかと感じてしまいました。つまり、言い方を変えると人様のスマートフォンに切符を表示させて新幹線に載せる旅行商品とも言えます。

身近な端末で簡単に登録できるというメリットを言っていますが、これまで費やしてきた紙代、券売機維持コストなどを利用者が保有しているスマートフォンに転嫁したとも見えてしまいます。スマートフォンは国から支給されているわけでもなく、個人がトータルで十数万円で負担している数年間利用するものであります。

言い換えると、人の資産を借りてビジネスをしている割には割引率は以前と変わらないというところにあります。人のふんどしと言うか、虎の威という感じであります。悲観的になるとそうであります。

ただ、前向きに考えると、これまで改札の前に行っていた指定席券売機に行く必要がなくなり、クレジットカードをカバンや財布から取り出す必要がなくなったのは良いところでもあります。特にインバウンドで指定席券売機が混んでいたりするとデータ容量は消費するものの、紙の切符には戻れないところでもあります。

最後に

最近は海外の高速鉄道に乗る場合は、チケットレス対応している場合はアプリをダウンロードして、QRコードのeチケットにするようにしています。インバウンドはどこの国でも同様であり、空港駅や大都市駅では有人窓口だけでなく、指定席券発売端末も行列ができていたりします。時間の無駄と有益な情報をロスしているケースが多く、なるべくはチケットレスにしています。

まあ、飛行機は紙の搭乗券を初めて飛んでからずっと集めているので、チケットレスの場合も後日、個人的に印刷したりして確保はしていますが。

東海道新幹線で割安にグリーン車に長年乗れてきたの旅行商品であるぷらっとこだまもついにチケットレス化しています。面倒かなと思いましたが、慣れると簡単であります。

あとは、スマートフォンを機種変更した時の設定のやり直しがないと助かるのですが。機種変更アプリとかで情報など引継ぎが出来ればベストであります。

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