ANA便以外のプレミアムポイントのについてお問い合わせいただきましたので、改めてまとめてみました。
プレミアムポイントの計算方法
まず、プレミアムポイントの計算方法を整理してみます。
プレミアムポイントは
区間マイル数✖️クラス・運賃倍率✖️路線倍率✖️搭乗ポイント
の公式で成り立っています。
区間マイル数は出発地から目的地までの距離(マイル換算)、クラス・運賃倍率は予約コード(F/A/J/C/D/P/G/E/Y/B/M/など)と路線倍率(ANA運航便のみ、スターアライアンスおよび提携便はすべて対象外)の掛け算に搭乗ポイント(クラス・運賃倍率が100%以上の積算率のANA運航便およびスターアライアンス運航便)をプラスする形で計算されます。
そして、ANA便とスターアライアンス便以外の提携航空会社(ヘドナム航空やヴァージンオーストラリアなど)はプレミアムポイントはANA便名のコードシェアが付いていてもそもそも対象外なので注意であります。
+と✖️の計算ですが、意外に複雑でもあります。
国内線についてはエア・ドゥやソラシドエアなど他社が運航している場合でもすべてANA便名が付いており、そうした場合にはANA自社運航便と同様にプレミアムポイントが積算されるため、ANA便名国内線=プレミアムポイント加算、およびプレミアムポイント・シミレーションとなります。
国際線はANA運航便の場合はプレミアムポイント・シミレーションで計算がセルフでできますが、スターアライアンスの便の場合はそうはいきません。その場合の計算方法は後述します。
スターアライアンス運航便の場合
一方で国際線の場合、ANA運航便はプレミアムポイント・シミレーションで完結しますが、スターアライアンス便はそれでは検索できません。ANAマイレージクラブ・デスクに問い合わせすれば、解決してくれますが、電話が繋がるまでに時間がかかり、スターアライアンス便で色々なルートを選択として計算したい場合、時間がかかるほか、リアルに選択しないルートまでもサービスデスクの人のリソースを割いてしまうのは気が引けてしまいます。
そうした場合に、100%完全一致ではありませんが、飛行機のフライトの区間マイルを計算するサイトがあります。
代表的なものとして以下があります。
Mileage Calculator - WebFlyer :: The Frequent Flyer Authority
MileCalc :: The Ultimate Mileage Calculator for Frequent Flyers
各サイトにアクセスすると空港コードを入力する枠があり、そこに空港コードを入力して検索ボタンを入力すると区間マイル数が出てきます。
ただし、いずれのサイトもANAマイレージクラブで計算している区間マイル数とは完全一致ではなく、1桁マイル誤差は出てくるのは承知しておくことが必要であります。
ただ、致命的なズレは少なく、100,000PPキリ番でプレミアムポイントを貯めたい場合など以外は十分に効果的であります。
以前に上記2社のサイトの精度を比較した記事がありますので、参照していただければと思います。ブログ開始当初の記事です。
いずれも数マイルの誤差なので、プレミアムポイントをシミレーションする場合には有益といえます。
個人的には、MileCalcの方が連続で計算できるほか、別々の区間を同時に検索でき、且つ、精度が高いので重用しています。
空港コードの調べ方
先述の通り、区間マイルを検索できるサイトはあるのですが、MileCalcは空港コード入力前提であり、空港コードがわからないと調べようがないと言えます。
そうした場合に空港コードを検索の調べ方ですが、かなり簡単であります。以下の方法で簡単に出ます。
ケネディ空港 空港コード
でググると簡単に出てきます。世界のグーグルとも言え、超マイナーな空港は出てこないことがありますが、プレミアムポイント修行するルートではおおよそは検索結果が出てくるので、問題ないレベルといえます。
また、注意したいのが、同じ都市で複数の空港がある場合であります。ANA運航便の場合は同じ都市の空港がどこであれ、区間マイルは同一で計算しています。例えば、羽田と福岡間の区間マイル数は福岡空港でも北九州空港でも佐賀空港でも同一の567マイルで計算されます。
しかし、スターアライアンス便で海外の場合は運航する航空会社の計算方法で分かれてしまう場合があります。
例えば、ニューヨークの場合はスターアライアンスの航空会社発着している空港としてはジョンFケネディ空港(JFK)、ニューアーク空港(EWR)、ラガーディア空港(LGA)があります。
それぞれのロサンゼルス(LAX)からの区間マイル数を調べてみると以下の通りです。
LAX-JFK 2,475マイル
LAX-EWR 2,454マイル
LAX-LGA. 2,469マイル
と微妙に相違があります。こうした場合は実際の空港をもとに計算が必要であります。ただ、乖離数は軽微なのでざっくり計算もできますが、細部に神は宿るという言葉もあるようにマイル修行を真剣に取り組むのであれば発着空港ごとにきっちり調べるのがベストと言えます。
最後に
国際線でプレミアムポイントを積算しようとするとANA便運航以外のルートも出てくることは多々あります。そうした場合にANAサイトでは計算でませんが、区間マイル数を検索できるサイトを駆使して、98%ぐらいまでの精度をつけてシミレーションすることはできます。
ANA運航便ではカナダ、アメリカ、メキシコ、オーストラリア、インドネシア、インド、シンガポール、マレーシア、タイ、ミャンマー、ベトナム、フィリピン、台湾、中国、香港、韓国、イギリス、フランス、ドイツ、ベルギーと訪れる場所が限定されますが、スターアライアンス便となる100カ国以上となり、プレミアムポイントを積算する観点で言うと選択肢がかなり多くなります。
そうした国を訪れる際もマイラーとして精緻にプレミアムポイントをシミレーションするのは醍醐味ともいえます。