北半球だけではありますが、2017年9月に11日間で世界一周を行い、記事を書いてきましたが、総括してみたいと思います。今回はマイルや発券、そしてプレミアムポイントについてまとめてみましたのでお伝えします。
世界一周ルート
成田からホノルルに向かい、米国を横断し、カナダに行きます。その後、大西洋を渡り、フランクフルト経由でギリシャ第二の都市であるテッサロニキに向かいます。翌日はキプロスのラルナカへ移動し、帰路はカイロからドバイ、シンガポールを経由して成田へ戻ってくるルートです。
各フライトの情報は下記の通りです。
区間 |
航空会社 |
マイル |
クラス |
機材 |
券種 |
NRT-HNL |
NH |
3,819 |
C |
789 |
特典 |
HNL-SFO |
UA |
2,399 |
F |
772 |
有償 |
SFO-IAD |
UA |
2,419 |
C |
772 |
有償 |
IAD-YUL |
UA |
489 |
C |
CR7 |
有償 |
YUL-FRA |
AC |
3,649 |
C |
788 |
特典 |
FRA-SKG |
A3 |
959 |
Y |
321 |
有償 |
SKG-LCA |
A3 |
701 |
Y |
320 |
有償 |
LCA-CAI |
MS |
353 |
Y |
E70 |
特典 |
CAI-DXB |
MS |
1,504 |
C |
77W |
有償 |
DXB-SIN |
SQ |
3,633 |
C |
77W |
有償 |
SIN-NRT |
SQ |
3,324 |
C |
77W |
有償 |
以上、合計23,245マイルです。緯度はモントリオールの北緯45° 27' 50''からシンガポールの北緯1° 21' 1''の赤道付近までと北半球はかなり上下に移動しました。フライト数は11回と意外と多く、そのため、すべて4,000マイル以下のフライトでした。夜行便は4回と単純な大陸間フライト往復に比べると多いと思います。
入国した国はアメリカ、カナダ、ドイツ、ギリシャ、キプロス、エジプト、アラブ首長国連邦と7カ国となり、初めて訪問した国は2カ国(キプロス、アラブ首長国連邦)でした。
航空券の組み合わせ
今回はすべて有償またはすべてマイルを利用した特典航空券ではなく、これらをミックスして世界一周をしました。フライトの長い区間はビジネスクラスとして、発券地において割安な区間は有償、あまり安くない区間は特典航空券としました。短距離はサービスにおいてあまりビジネスとエコノミーの差がないため、安いエコノミーとしました。
世界一周特典航空券
ANAマイレージクラブの特典航空券において「世界一周特典航空券」があり、今回はこれを利用しました。以前記事に書きましたが、一周すべて特典航空券とする必要はなく、地上移動(別で購入して飛行機で移動も可)扱いにして、消費するマイル数を抑えることができます。
今回は、特典航空券発券の必須条件である太平洋と大西洋のそれぞれのフライトと最後日本に戻るルートを予約・発券しました。旅程は下記の通りです。
区間 |
Airline |
クラス |
NRT-HNL |
NH |
C |
YUL-FRA |
AC |
C |
LCA-CAI |
MS |
Y |
GMP-HND |
NH |
C |
日本発と大西洋横断は有償で購入すると割高のため、特典航空券としました。また、ラルナカとカイロ間はエコノミー設定しかないため、エコノミーで発券し、同区間は距離のわりに有償航空券は割高のため、マイル数も消費しないため特典としました。特典航空券は空いていないことが多いため、このルート確定までに1,000回以上は検索をしたと思います。
そして、最後は今回の世界一周の旅程とは別の月でソウルから羽田まで予約・発券を行い、別の月にソウル旅行の帰路として利用しました。
海外発券
上述のように特典区間を確保し、その空白を埋める区間については有償航空券を使用しました。今回は世界一周のため、片道ですべて購入しました。航空券は基本的に往復での購入の方が安いですが、地球一周掛けて往復で予約を実施するとスケジュールが大変であり、有効期間内に利用できない場合は結局高くつくため、高めではありますが、片道で発券しました。
ユナイテッド航空
ハワイ・ホノルルからカナダ・モントリオールまではユナイテッド航空の国内線ファースト(実質ビジネスクラスですが)で発券しました。ほとんどアメリカ国内線ですが、最終目的地がカナダということで国際線チケットとなります。カナダを目的地とした方が、かなり安くなるようで、同じような距離のニューヨークへ向かうよりもはるかに安くなります。
また、ホノルル発の北米向けのチケットはエコノミー、ビジネスともに意外と安くホノルル発券は意外な穴場と言えます。
ただし、ユナイテッド航空ビジネスクラスの予約クラスはPであり、70%加算しかされなく、搭乗ポイントも加算されません。
エーゲ航空
エアカナダのビジネスクラスで大西洋を横断後はフランクフルトからキプロスまでエーゲ航空のエコノミークラスのチケットを利用しました。エーゲ航空は往復でも片道でも直前まで安いチケットがあり、今回はテッサロニキ経由で最終目的地のキプロスまでは時間がかかりますが、かなり安い運賃で買うことができました。テッサロニキでの乗り継ぎ時間は一日近くあり、普通考えると良くない旅程ですが、テッサロニキを観光するという点では良いチケットであり、当ルートにしました。飛行距離はそれほどないため、エコノミーで十分でした。
シンガポール航空
世界一周の最後の有償チケットはカイロから東京・成田までのシンガポール航空発券のビジネスクラスのチケットです。シンガポール航空は以前、ドバイ経由のカイロ便を運航していたことがあり、現在はなくなっていますが、チケットは残存しており、カイロからドバイまではエジプト航空(便名はSQ)を利用し、ドバイからはチャンギ空港を経由して成田までむかいます。
カイロ発券のシンガポール航空のビジネスクラスは、同空港発の他社ビジネスクラスチケットから比べると高いですが、ドバイでの乗り継ぎができる点とANAマイル特典では利用できないシンガポール航空のビジネスクラス機材を利用できるため、今回は利用してみました。高いと言っても同社の別区間よりは破格ではありますが。
プレミアムポイントとライフタイムマイル
今回の旅程で加算されたプレミアムポイントとライフタイムマイルは下記の通りです。
プレミアムポイント
加算ルート
区間 |
航空会社 |
PP |
HNL-SFO |
UA |
1,677 |
SFO-IAD |
UA |
1,698 |
IAD-YUL |
UA |
345 |
FRA-SKG |
A3 |
479 |
SKG-LCA |
A3 |
351 |
CAI-DXB |
MS |
2,273 |
DXB-SIN |
SQ |
4,943 |
SIN-NRT |
SQ |
4,540 |
※冒頭のマイル数はGreat Circle Mapperで算出しており、プレミアムポイントはANAマイレージクラブで実際に加算されたプレミアムポイントを記載しています。
有償フライトはすべて加算され、合計で16,306ポイントとなりました。UA区間が70%,A3区間が50%加算、MS/SQ区間が125%+400でした。PP単価については11円以上となっており、PP単価追求の方からすると恥ずかしい値かもしれませんが、行きたい場所や乗りたいビジネスクラスに乗れたので個人的には満足でした。
ライフタイムマイル
ライフタイムマイルはエアカナダとエジプト航空の特典チケット区間はすべて加算されているため、2万マイル弱加算されています。ライフタイムマイルは気の長いプログラムですが、貯めないと貯まらないのでこうした機会を着実に利用して今後も貯めていきたいと思います。
最後に
マイルだけを利用すればもっと安くなります(ただし、区間が増えると税金なども増えるので意外と高い)が、プレミアムポイントは加算されないため、翌年に上級会員を目指す場合には有償も組み合わせることでコストセーブとプレミアムポイント加算と行きたい場所に行くことの3つが実現できると思います。また、海外発券の発券地を工夫することでお得にビジネスクラスに搭乗することも可能かと思います。