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JALスマイルキャンペーンは誰もニッコリできない! でも誰かほくそ笑んでいるかも。

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JAL

JALのスマイルキャンペーンは6,600円で土日も利用できるという事で、反響が大きかったですが、それ以上の反響となり、誰もニッコリしなくなってしまったので、まとめてみました。

JALスマイルキャンペーン、まさかの中止

JALお詫び

JALスマイルキャンペーンは2月24日、最近としてはかなりインパクトのあるキャンペーンを展開しました。文字通り、お詫びしかない顛末であります。

4月と5月と6月で特定日は除くものの、平日と土日に関係なく、6,600円均一で全国どもでもフライトが選べるのはサプライズでありました。

詳細はこちらです。

そして、ライバル視しているANAが毎月29日恒例のセールと70周年にかけて、かなりこちらも気合の入った運賃(平日7,000円、土日10,000円均一)でしたが、その販売日の直前に凌駕するような内容を出して来て、ANAのセール運賃を控えるような動きさえありました。

何となく、バブル期の切った張ったのライバル競争にも通じ、最近ではおとなしくなりましたが電話番号そのままで携帯電話会社を変えられる制度(今なら電話をあまりしないので最早ディスコン)が始まった頃の携帯電話の安売りに似ています。

そんな中で、3月9日未明から販売日が開始されましたが、アクセスしがたい状況が続きました。ANAでも開始当初の未明にはそうしたことが起きたので、朝方には回復するかと思いましたが、日中になっても回復することなく、大混乱となり、延期とかではなく、中止という状況に陥りました。

中止となってからようやくシステムが回復し、同日の夕方にはようやく、通常の運賃等では購入できるようになりました。

キャンペーンの展開はまさかでありましたが、実際の販売断面でシステムがダウンして中止に追いやられるのもまさかであります。

棺桶に半分足を突っ込む年齢になると、大概は経験済みとなり、驚愕することは少なくなるのですが、発表から中止までのプロセスは若い時のようなバクバク感がありました。こんな大きなことが今も有るのだと痛感しました。

原因は何か

サイバー

原因は何かと言われれば、アクセス集中とシンプルであり、想定外のアクセスがあったと言えます。国内線のシステムを移行して以降、最大級のアクセスが来たと思われますが、おそらく、システムの限界や特性など慣熟していないことが原因のようにも思われます。

簡単に集中が予想されるので、増強すれば良いと簡単に言えますが、今の時代は莫大な費用が掛かり、何とか凌ごうとしたのかもしれません。

固定費の重いオンプレミスなシステム・設備からアマデウスのようなサブスクタイプに移行したのは破綻した経験があり、そうせざるを得なかったのは正としても、国内線のような色々な運賃があり、加えて日にち限定としたりするとカスタマイズ可能とは言え、共通設備と共通仕様なアマデウスでは限界を超えたことをしようとも見えました。

また、斜陽と言われる日本ですが、人口は1億人であり、高齢化して自分の財布を持っている人が多いとなると、航空券の購買力はかなり高いと言え、アクセスは日頃より多いと考えられます。脱流行り病や宣伝効果が大きかったのも影響が見え隠れします。

また、サブスクの場合、先行投資と言う考え方がなく、利用率と利益率の戦いの狭間の出来事にも見えてしまいます。

もし、処理能力やアクセス容量を拡大することで解決するなら、その対策が施される時間までに延期とするところですが、それは物理的に不可能と判断したのか、可能であるが6,600円で販売すればするほど赤字になり、さらに利益率の高い運賃まで販売できなくなるとすると中止した方が得策という事だったかもしれません。

2022年度の締めの月でもあり、ここで業績予想に大きな懸念が出ると株価に影響も有り、お客様よりも会社を優先しているようにも見えます。

平らべったく言うと、6,600円に飛びつく顧客よりも、利益率の高い乗客を優先したという事にもなります。正面切って言えないでしょうが。

これはANAも国内線のシステムをこれからするので長年苦楽を共にしたシステムで癖や弱音を吐くポイントを知り尽くしているので耐えているかもしれませんが、お金がかかるので、移行するという事を考えると今回の事例は研究するかもしれません。

誰もニッコリしていない中、顔には出さず、腹で笑っている人はいるのか

今回のJALのスマイルキャンペーンはJALも利用者もスマイルのはずでしたが、JALは売上機会を逸し、利用者は期待していたのにまさかの中止となり、皆さんニッコリどころか眉間に皺くらいだとまだ良いですが、フランクフルト空港のロゴマークのようにこめかみに血管が浮き立っているとかなりやばい状況であります。

そうした中で、顔には出さず腹を抱えて笑っている人がいるのか考えてみました。おそらくはANAでしょう。

ある意味、70周年という特別な年にそれを無下もなく、スマイルと言う名で展開してきたのは、かなり腹に据えかねていたのかもしれません。

一方で、本当にうまくいくのかと言う分析もしていたかもしれません。敢えて対抗せずに静観していたのかもしれません。先発で販売した実績からなどから、動きがあるが、裁き切れるか見ていて、成功していたら、違う側面から攻撃、出来なかったら、それをすぐに掬い(救い?巣食い?)に行くと考えているのかもしれません。

そういう意味では、JALを利用しようとした利用者の今の悶々とした気持ちを救う(ただし、6,600円ではなく、あくまでキュン!ベースで)かもしれません。

まあ、本日はAir Japanのサービス発表をしたものの、JALに全て持って行かれた感であり、その点では笑えないでしょうね。

最後に

JALスマイルキャンペーンでニッコリしたかったのですが、誰もニッコリできないと言う状況です。もしかするとJALは利益確保できてホッとしているかもしれません。

一方で、ANAは今回の事例を対岸の火事とは見ていないでしょうが、対岸の被災者を救済するための渡し船と言うか渡し飛行機を供給する可能性があります。

それは敵に塩を送る的な意味も有りますが、システム移行と言う、今の時代では経営に大きくのしかかるリスクと成長の素についてのアプローチなのかもしれません。

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