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京都・三条大橋から東京・日本橋まで日本海経由でJR抜きで行くことが可能か?(1)

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日本橋

京都・三条大橋から東京・日本橋までJR(在来線、新幹線)抜きで行くことができるか考えてみました。

東海道ではなく日本海経由

三条大橋と日本橋と言えば東海道五十三次でありますが、あと1年程で北陸新幹線が敦賀まで延伸開業されることとなり、それに合わせて並行しているJRの在来線(北陸本線)が経営分離され、JRでなくなります。並行する敦賀から金沢までの区間が県単位で経営分離され、敦賀と大聖寺の間は福井県の第三セクターのハピライン、大聖寺と金沢間は既に設立され、営業中のIRいしかわ鉄道に移管されます。

これにより、西は敦賀から東には篠ノ井(長野県)まで連続して、さらに少し断続しますが、軽井沢と関東の境までJRではない路線で行くことができます。

そこで、今回は敦賀延伸開業前と後でノンJRで京都から東京まで行けるか考えてみました。

ルール

ホテル

ルールは自分勝手ではありますが、下記の通りとしてみました。

  • JR各社の鉄道路線(新幹線・在来線の全列車)は利用しない
  • 航空機は利用しない
  • レンタカーやカーシェア、レンタルサイクル、シェアサイクル、キックボード等は利用しない
  • マイカーやマイサイクルは使用しない
  • タクシーやUberなどのライドシェアは利用不可
  • 高速バスは1時間程度まで、2つ以上の都府県を一気に跨がない、ただし、一般道のみで乗降できる場合は利用可能(予約制のものも含む)
  • 宿泊や有償で受けるサービスの対価として受けられる送迎バスは不可、ただし、買い物をしなくても乗ることができる無料バスは可能
  • 船舶は1時間程度まで、2つ以上の都府県を跨がない場合は利用可能(予約制のものも含む)
  • 私鉄や第三セクターの鉄道は利用可能
  • 路線バスは利用可能(デマンドバスなど予約制も利用可能であれば可能)
  • 1日の歩いて移動の距離は10kmまで
  • 1日で旅程が完結しない場合、野宿や夜通し徒歩移動は不可
  • 宿泊先はホテルでもスーパー銭湯でも特定目的のホテルでも可能、チェックインとチェックアウトはバスや列車の始発最終前でも可能、ただし、短時間(3時間)の滞在は不可
  • 利用金額に制限なし

以上のようにローカル路線バスの旅風にしてみましたが、今の時代、路線バスが縮退している反面、地域の足としても高速道路が活用されているため、高速バスは地域内であれば可としました。

基本的には早く行けるのにわざと遅滞することはなく、出来るだけ早く移動することとしてみました。

チェックポイントは日本海という事で、福井県、石川県、富山県をそれぞれ通過および足を下ろすことを条件としました。

京都からどっちに向かうか

三条大橋

千年の都である京都は色々な道があり、日本海側に行くことも琵琶湖沿いに進むこともでき、私鉄のみで名古屋方面に行くことができます。

近鉄で名古屋まで行き、名鉄で岐阜に向かい、長良川沿いから福井に入ることもできますが、距離が長く近鉄特急と言えども時間がかかり、越美各線ルートをたどるとしても10km以上の徒歩があり、アウトとなります。

続いては鯖街道でありますが、小浜から敦賀に抜けるルートが結構時間がかかりそうであり、峠道を歩くという事となりそうです。

彦根城

以上から考えると琵琶湖沿岸を進むこととなりますが、西岸か東岸かとなります。西岸で私鉄が通っているのは坂本比叡山口であり、そこからは路線バスとの格闘がしばらく続きそうであります。福井に到達するのは翌日以降になる可能性があります。

信楽ルート

東岸については米原まで近江鉄道が通っており、近江八幡や貴生川まで三条からどのようにアクセスするか解決すれば、何とかなりそうです。

そして、平日と土日祝でアクセス方法が分かれますが、まずは平日で考えてみました。

三条京阪発  6:37
びわ湖浜大津着6:42
びわ湖浜大津発6:48
石山寺着   7:04
石山寺駅発  7:15
信楽駅着   8:18
信楽発    8:44
貴生川着   9:07

貴生川発           9:35

彦根着             11:03

彦根発             11:46

米原着             12:07

朝早いですが、三条大橋から近い地下鉄駅からスタートします。びわ湖浜大津の直通に乗り、そこからは京阪の石山坂本線に乗り換えて、石山寺を目指します。

そして、ここからは甲賀市コミュニティバス(甲賀市) 朝宮線 信楽駅行(平日のみ1日2本)にて一気に信楽駅を目指します。

信楽高原鉄道

約1時間ほどで狸の焼き物であふれる信楽高原鉄道の信楽に到着します。30分足らずの乗継で信楽高原鉄道に乗車し、近江鉄道の乗換駅である貴生川駅に到着します。

彦根で乗継待ちとなりますが、米原には正午頃には到達できます。

三井アウトレットパークルート

もし、これが土日祝だった場合どうなるでしょう。米原方面は目指すものの、かなり変わってきます。

三条京阪発 8:29

烏丸御池着 8:33

烏丸御池発 8:45

京都着 8:51

京都駅八条口発9:10

三井アウトレットパーク滋賀竜王着10:10

三井アウトレットパーク滋賀竜王発10:20

近江八幡駅着    10:50

近江八幡発 11:03

八日市着 11:22

八日市発 12:11

米原着     13:07

信楽高原鉄道のルートは使えなくなるため、近江八幡に近い竜王町までダイレクトにアクセスする高速バスを利用します。アウトレットパークという人が集まる拠点が同町にあり、そこまで京都駅から1時間でアクセスできます。

京都駅9時発は土日祝のみとなっています。アウトレットパークでの10分の乗継は気になりますが、朝なので何とかなりそうでも有ります。

そして、その後は路線バスで近江八幡に行き、近江鉄道で八日市経由で米原に到達します。平日の信楽ルートから遅れること1時間遅く米原に到着します。

米原から福井県到達はローカル路線バスの旅

福井駅

米原には1日の半分がまだある時間に到着しましたが、ここからは私鉄の鉄路がないため、バスでの北上が必須であります。

琵琶湖東岸

周りは琵琶湖と山に囲まれており、湖岸沿いに人口が集中しており、且つ、北陸線や高速道路があることから路線バスはぶつ切り状態でありますが、湖国バスが意外と頑張っています。ただ、途中は徒歩も有りますが。

坂田と田村間は歩きではあります。しかし、ローカル路線バス乗継の旅好きであれば、結構きつい区間であるのはわかると思いますが、木之本バスターミナルが肝のようにも感じたと言えます。過去に鬼軍曹やワカパイが通ったルート(いずれもZ世代)でもあります。その結果以下の通りとなります。すべてバス区間です。

米原発 12:30
リーディング坂田着 12:38
徒歩2.5km
田村発   13:17
木之本BT着 14:07
木之本BT発 15:50
新道野着  16:23

木之本バスターミナルでの乗り継ぎ時間は有りますが、日が暮れる前に福井県境まで到達できます。

もし、これが土日祝で三井アウトレットパーク・近江八幡経由の場合はどうでしょうか。下記のとおりです。

米原発 13:30
リーディング坂田着 13:40
徒歩2.5km
田村発 14:17
木之本BT着 15:07
木之本BT発 15:50
新道野着 16:23

木之本での滞在時間は短くなりますが、福井県境の新道野までの到達時間は変わりません。三条京阪での出発時間を考えると土日の方が合理的とも言えます。

魔の福井県の行脚

敦賀

おそらく、日本海側でもっとも苦行とも言えるルートである福井県でありますが、まずは敦賀までの洗礼を受けます。

先述のとおり、ローカル路線バスの旅でも峠越え的な画でしたが、新道野から敦賀側のバス停までは3.5kmの徒歩が必要となります。新道野到着後、国道8号線沿いに敦賀方面に進みます。距離は3.5キロであり、小一時間で到達できる距離でありますが、この旅では初の峠道のため、不安が募るかもしれません。

徒歩を貫徹すると新麻生口バス停があり、敦賀市のコミュニティバスにて敦賀駅前に向かうことができます。(愛発線、愛と言う漢字が印象的です)まであります。こちらは平日と土日に共通しています。

ちなみに歩かないで

歩かずに済むオンデマンドバスは予約制で新道野から敦賀までありましたが、時間帯が合わずにボツとなりました。木之本とかに宿泊していたら使い道はありますが、早くと言う観点では不利であります。

新道野着 16:23
徒歩3.5km
新麻生口発 17:48
敦賀着 18:33

ということで、福井県に同日中に到達しました。

福井に到達したと言っても、石川の県境までは端から端であり、まだまだあります。まだ夜も浅いので、進めるのであれば進みたいところでもあります。

敦賀から北上するルートとしてはこれも同じく、ローカル路線バスの旅に似たルートであります。今回記事を書くにあたり、元比田という地名がリマインドされます。元祖もZも通った道であります。

現在においても、敦賀市のコミュニティバスが同地まで到達していました。敦賀駅から元比田の路線は東浦線と言う名前であり、始発から終点までので、過酷なルートにしてはわかりやいところでもあります。

敦賀に18:33に到着しても19:00発のコミュニティバスが元比田まであります。ただし、土日祝には19時発はありません。ローカル路線バスの旅ではかなり強引に泊まる宿を見つけていましたが、本日の朝からのタイトさを考えると今日は敦賀宿泊が妥当のようであります。

夜に海岸線の道路を歩いて翌日早朝から延伸するのは最もですが、意外とコストもかさむので妥協します。

新幹線が敦賀延伸するとそれが嘘のようになるのですが、別記事にて述べます。

河野ルート

朝が来てルートは下記のとおりです。

敦賀駅発 7:00
元比田着 7:25
徒歩  9.2km
河野発 9:19
たけふ新 着10:01

こちらのルートは平日も土日祝も共通しています。ポイントとしては平日は南越前町の町民バスが大谷と言う地区辺りまでバスが運行されており、しかもフリーストップであります。

平日であるとそれがなく、元比田から歩くこととなります。国道8号線がショートカットではありますが、車のための国道であり、歩道がなかったりトンネルが多く、歩行者には酷道であります。

実際に、ローカル路線バスの旅の旅でマルシアがマドンナだった際には悪天候と工事にる片側車線規制で危険という事で道の駅まで車移動したぐらいでした。

平日であると歩く距離は軽減されますが、スケジュール的には変わらず、待ち時間が退屈になるので歩いても良いかなと言うところでもあります。

朝活とも言える9km超の運動の後、たけふ新駅には10時に到着します。ここからは久しぶりの鉄道となります。なかなか良い接続時間であります。

たけふ新10:12
福井城址大名町10:52

たけふ新駅は福井鉄道の駅であり、ここから県庁所在地の福井まで私鉄が通っており、その先のえちぜん鉄道と相互乗り入れをしています。都会にいると相互乗り入れは当たり前のようですが、地方では珍しいと言えます。福井県を横断するように私鉄のみで移動できるのも新鮮であります。

急行は福井駅を通りませんが、福井城址大名町駅で降りれば福井駅での乗り換えも可能であります。福井城址大名町駅は福井駅から500mぐらいの場所であり、路線バスとの乗り継ぎも可能な接続時間と言えます。

県庁所在地ど真ん中と言えば観光地だけでなく、ある目的地が絶対の確率であります。それは空港へのアクセスであります。福井県には空港も有りますが、民間航空会社が定期就航しておらず、最寄りの空港は石川県の小松空港となります。

現時点では、新幹線と空路は微妙でありますが、敦賀延伸では東京から移動となるとかなりシェアが食べられそうであります。

そうした中でも現在は福井駅から北陸道経由で小松空港まで空港バスが運用されています。

しかしながら、KMQ便のフライトはかなり時間にムラがあり、福井から空港までアクセスするとなると空港バスの時刻は下記の時間となります。

福井駅前12:50
小松空港13:49

なんと時間は2時間は空いてしまいます。朝から徒歩10km弱でしたので、スーパー銭湯でも見つけて汗を流し、筋肉をほぐすのも良いですが、常に動いていた方が良いのではないかと思い、それ以外の路線を探してみました。

路線バスルート

かなり、逡巡の多いルートであり、正解かわかりませんが、面白そうなルートでもあります。福井鉄道をそのまま乗って、えちぜん鉄道に入るルートです。結構安くすみます。

たけふ新発 10:12
鷲塚針原着 11:09
鷲塚針原発 11:30
あわら湯のまち着 11:50
あわら湯のまち駅発 11:53
芦原温泉駅着 12:07
芦原温泉駅発 12:30
吉崎別院前駐車場着 13:00 (あわらぐるっとバス2023/3末終了)
吉崎発 13:46
加賀温泉駅着 14:20
徒歩
アビオシテイ加賀発 14:28 Runランバス
コメリパワー白山店着 15:46
コメリパワー白山店発 16:20 Runランバス
金沢駅西口着 16:53

先述のとおり、福井鉄道とえちぜん鉄道が相互乗り入れを行っており、急行は福井駅に寄らずに、東に進み、まあまあな乗り継ぎ時間でえちぜん鉄道を進みます。

そして、福井東端の芦原温泉に到達すると県境を相互に盛り上げようとして発足したあわらぐるっとバスで石川県に突入が可能であります。

ただ、あわらぐるっとバスは2023年3月末で終わりであり、今だけのルートと言えます。まあ、1年我慢すれば鉄路がJRでなくなるので今回のお題目としては楽になります。

この後もルートは結構調べて、路線バスで加賀温泉駅、さらにお買い物バス(無料)の組み合わせで金沢までは行けることとなりました。小松空港経由もできますが、あまり変わらず、無料のコメリ経由はまさにパワーであります。Runランバスというのを初めて知りました。

小松空港ルート

一方で、順当な福井での2時間待ちした場合の旅程は下記のとおりです。

たけふ新発 10:01
福井城址大名町着 10:52
福井駅前発 12:50
小松空港着 13:49
小松空港発 14:15
金沢駅西口着 14:55

福井での待ち時間は長いのですが、その後はライナー的な性格で速達であり、俊足であります。空港での待ち時間も少ないので、約2時間早く到着となります。

今回のまとめ

琵琶湖

京都・三条大橋から東京・日本橋まで飛行機を使わず、JRも使わずと言う旅程を想定してみました。さらに日本海経由と言う条件も付けてみました。

歩く距離は有りましたが、いずれも徒歩は10km/日には抑えられます敦賀に1泊して、2日目は金沢まで来ていますが、まだ、15時であります。2日目はどこまで行けるのか、そして、日本橋に向かうルートはどうなるのかは、次回のお楽しみとします。

この後、富山県を目指しますが、その後は長野に行くのか新潟に行くのか、まさかの福島経由かは不明でありますが、JRを使わないと言うのはJRの有難さを感じる面も有りますが、そうでないことも有ることを実感しています。つづく。

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