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ANA国際線 プロモーション運賃の深堀、マイル積算率などチェック

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ANA

国内線に続いて、国際線航空券についても70周年記念のプロモーション運賃が出てきましたので、深堀してみました。

プロモーション運賃概要

ANA SUPER VALUE 国際線 プロモーション運賃

今回の国際線運賃のプロモーションの概要は下記のとおりです。

予約・購入期間

2023年3月7日(火)から3月13日(月)まで

搭乗期間

2023年4月1日~2023年6月30日

ただし、路線により設定期間が異なり、ゴールデンウィークの期間に対象外の路線もあります。3か月設定されていますが、路線によっては5月と6月だけだったりするため、後述の設定金額と路線を参考にしていただければと思います。

設定運賃

設定されている運賃は路線別に異なりますが、スリープライスに設定され、設定された運賃毎に下記の目的地が設定されています。この運賃には燃油サーチャージが含まれていますが、航空保険特別料金、現地空港税などは含まれていません。設定運賃+1~2万円をみると大体の総額となります。

9万円

ホノルル(成田発着限定) 4月1日~6月30日

クアラルンプール、ジャカルタ、ムンバイ 4月1日~6月30日※

2023年4月28日~2023年5月8日出発は対象外

12万円

ロサンゼルス 5月1日~6月30日

シドニー※  4月1日~6月30日

※2023年4月28日~2023年5月8日出発は対象外

19万円

北米

ニューヨーク 4月1日~6月30日※

シアトル 4月1日~6月30日

サンフランシスコ 5月9日~6月30日

バンクーバー 5月9日~6月30日

※2023年4月28日~2023年5月8日出発は対象外

ヨーロッパ※

ロンドン、パリ、、ブリュッセル、フランクフルト

チューリッヒ、ウィーン、ミュンヘン、バルセロナ

※ヨーロッパは上記全て 5月9日~6月30日の搭乗のみに設定

金額は9万円,12万円,19万円とスリープライスであるものの、その運賃に設定されている都市はエリアごとではないので、注意が必要です。また、都市によって搭乗期間が異なります。

 

また、アジアではシンガポール、バンコク、デリー、ホーチミン、ハノイ、ヤンゴン、マニラの設定がなく、北米ではメキシコシティ、シカゴ、ヒューストン、ワシントンD.C.、の設定がないので注意が必要です。

面白いのはロサンゼルスが安く、設定期間が長くとられているので、サンフランシスコに行くなら、ロサンゼルス行きを購入し、LAX=SFO間は別切り(米系の特典とか)とするのも有りかもしれません。

 

そして、厄介なのが、必要旅行日数と最長滞在日数がプライスが同じでも設定都市により、マチマチとなっています。それについてはこの後記載します。

 

ヨーロッパでANAが運航していない都市が設定されておりますが、ANA便名が振られている便に限りますが、下記の航空会社が運航するコードシェア便が可能であります。
エアージャパン、ルフトハンザドイツ航空、スイスインターナショナル航空、オーストリア航空、エーデルワイス航空

チューリッヒ、ウィーン、ミュンヘンでは東京までの直行便にNH便名があるため、利用は可能となります。(マイルがあまり積算されないので利用したくないですが)

また、バルセロナは日本からの直行便はないので、欧州のスターアライアンス都市でNH便がバルセロナまで振られたものの利用となります。

ちなみに上記のヨーロッパ8都市に行く際はNH便が振られた便名に限られますが、乗り換えの都市は下記が設定されています。

フランクフルト、ミュンヘン、デュッセルドルフ、ブリュッセル、ロンドン、パリ、ウィーン、チューリッヒ、ミラノ、ストックホルム、イスタンブールで往路・復路各1回可

ヨーロッパにエアージャパンはあるのはANAが運航していない都市で今後、開設するのかと邪推してしまいました。

必要旅行日数と最長滞在日数

今回の運賃は設定都市またはエリアごとに運賃名(Super Value)が設定されており、それぞれで必要旅行日数と最長滞在日数と異なる場合があるので、整理してみました。

Super Valueの運賃名は共通ですが、その後に都市またはエリアごとに個別の運賃名が振られています。

都市名 運賃名 必要旅行 最長旅行
ホノルル KNNI17 2 14
クアラルンプール KNNY15 2 1M
ジャカルタ KNNJ15
ムンバイ KNNR15
ロサンゼルス KNNA1P 2 1M
シドニー KNNQ15 2 1M
ニューヨーク KNNA1P 2 1M
シアトル
サンフランシスコ
バンクーバー
ロンドン KNNEP3 5 1M
パリ
ブリュッセル
フランクフルト
チューリッヒ
ウィーン
ミュンヘン
バルセロナ

数字は日数、1Mは1か月を示します。塗色は金額を示します。9万円=青、12万円=緑、19万円=黄

アジア3都市とシドニーとアメリカ各都市は必要が2日となっており、2泊3日または2泊4日で往復できますが、ヨーロッパは必要が5日であり、5泊7日とまるまる1週間必要となります。ここまで来るとWAWやBCNやOSL発券でもしないと言う気持ちになります。

予約変更・払い戻しなど

予約変更 不可

払い戻し 不可

また、予約に際しての空席待ちはANA運航便では不可であり、ANAグループ運航国際線以外では可能ではありますが、予約完了後24時間以内に購入に引っ張られて、実質的には不可に近いと言えます。

日本国内での国際線乗継便

ANAの国際線は現在、東京(羽田と成田)に集約されており、関東以外からの出発となると羽田や成田までの国内線も一緒に確保する必要があります。

国際線では東名阪の国内線乗り継ぎの場合は、追加運賃が不要なケースがありますが、今回の運賃では日本国内のANA就航地との乗継運賃が無料となっています。

以前であれば、国際線航空券に含まれる国内線運賃はマイル積算率100%であったので、萌えましたが、今は国際線の予約クラスに平仄を合わせた積算率となっているため、ライフタイムマイルを貯めたり、安く国内旅行も計画している方以外はメリットは少ないようでも有ります。

もちろん、新幹線で品川や東京まで出るのに比べて持ち出しがなく、空港内で乗り継ぎができるので快適でもありますが。

マイル積算率とプレミアムポイント

運賃内訳

ANAマイレージクラブを飛行機でも買い物でも貯めている方であれば、折角のフライトでのマイル積算率は気になるところでもあります。

そして、上級会員への道を考えている、実行している方にとっては今回のプロモーション運賃がどれくらいプレミアムポイントが積算されるか気になるところでもあります。積算率は下記のとおりです。

国際線区間 Kクラス(30%+0PP)

国内線区間 路線や時期により可変(30+0PP)

予約クラスは底辺のKクラス(厳密にはLも有りますが、同率)であります。国内線区間はそれに引っ張られて同様に30%であります。プレミアムポイントシミュレーションでは運賃13となります。

運賃は燃油サーチャージ込みの3プライスとしていますが、実際に予約画面で確認してみると羽田⇔ロンドン往復は運賃が92,000円、燃油サーチャージは98,000円であり、合計すると19万円と言う算段であります。

燃油サーチャージがフリーと言うわけではなく、路線別に設定された、発券月のレートは間接的にきっちり課金されるようであります。

特典航空券でロンドンに行くよりは効率的と言えますが、海外発券を活用すると70-100%積算で24万円弱となるのでウーンと唸ってしまいます。

ANA プロモーション運賃旅程

続いては、往年のマイル修行の聖地であるクアラルンプールを目的地として沖縄那覇からスタートする旅程です。

羽田路線は人気があるのか最低運賃にならないので、往路は成田発としており、OKA=NRT便もないため、大田区から成田市まで鉄路またはリムジンバスと言う旅程であります。

プレミアムポイントを整理します。

OKA→HND 984マイル×30%×2路線倍率=590PP

NRT→KUL  3,345マイル×30%×1.5路線倍率=1,505PP

KUL→HND 3,345マイル×30%×1.5路線倍率=1,505PP

HND→OKA 984マイル×30%×2路線倍率=590PP

トータル 4,190PP

PP単価 98,750円÷4,190PP=2.36円/PP

路線倍率と国内線を取り込んでも単価2円台となかなか厳しいところであります。クアラルンプールより距離の長いシドニーはどうかとチェックすると、クアラルンプール3,345マイル、シドニーは4,863マイルであり、格差は1.453倍であり、運賃差は9万円と12万円であり、格差は1.333倍で若干勝算はありますが、持ち出しは多くなります。

では、ロサンゼルスとシドニーはどうかと言うとシドニーは4,863マイルであり、ロサンゼルスは5,458 マイルであり、格差は1.12倍でありますが、路線倍率でシドニーが1.5倍で優位なので、ロサンゼルスが劣位となります。

まあ、海外発券を裏で貼り付けて、シドニー発券とロサンゼルス発券の旨味を活用する手はありますが。まあ、それこそ、ロス(無駄)も多いですが。

プロモーション運賃 ANAホノルル

以上のようにマイル修行としては手を出したくない部類の運賃ではありますが、特典航空券と比較すると虎の子のマイルを出した場合の持ち出し総額と比較すると運賃に相当する27,800円でマイルを排出せずに済むとなると有効性は有りでしょう。

アップグレード

今回のプロモーション運賃についてのプレミアムエコノミーやビジネスクラスへのアップグレードはお察しのとおり、不可であります。

ただし、ダイヤモンド会員については付与されたアップグレードポイントを2倍使用してプレミアムエコノミーやビジネスクラスにアップグレードは利用可能であります。

まあ、なかなか厳しい運賃であります。

燃油サーチャージ込みとは言え、4月まで待った方が良いようにも思いますが、時は金なりなので時間がある時にと言う考えからするとポチるタイミングかもしれません。

最後に

ANA A380 FLYING HONU

今回の運賃は以前に発表されたANAにキュン!のホノルルバージョンからストレッチしたバージョンであり、全世界バージョンであると言えます。

個人的には海外発券の仕込みの仕込み(海外発券の第一区間に到達するための日本からのチケット)として、自身が上級会員になろうとするプログラム内で完結できるという事では有効かもしれません。

赤道近くのアジアまで割安に快適で行こうとするとソウルに立ち寄り、スターアライアンス便を利用するか、OKAからスターラックスでTPEに行き、そこから赤道近く目指す、はたまた、KIXでタブついているスクートのプレミアムエコノミーでSINに向かうとブログネタにもなりそうであり、そうした効果から単価も有りかなと思っていました。

しかし、今回のプロモーション開始で旅程的には楽であり、オールフライトをALL NIPPONで完結できるとなるとプレミアムポイントをいずれの旅程でも積算(効率は別として)できるのは良いと言えます。

そして、目下の課題のライフタイムマイル(ANA便運航)が積算できるのは良いと言えます。3.13までに予約検索が増えそうであります。

そして、4月からと言うのが何か香ばしい香りが漂っているようにも感じます。国際線で30%は満足できないが、まさかの2倍キャンペーンとなればアクセルはベタ踏み坂(実際はそんなに勾配がきつくないのでカマホリ事故と言う再保険料が最悪の結果)となるかもしれません。

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