JALマイレージバンクの中のJALグローバルクラブの中でも上位に位置するJGC ファイブスターについて考えてみました。
JGC 5Starとは
JGC5入口は、JALマイレージバンク(JMB)入会以降のマイル積算対象運賃での搭乗実績にもとづいたプログラムで、一定の生涯実績に達したJGC会員に記念品の特製タッグを用意するなどしています。
その中で、生涯実績100万マイルに達したJGC会員を「JGC Five Star」として、各種特典を提供しています。永い付き合いが必要なプログラムであり、マニアックな人向けかも知れませんし、日常的に飛行機利用がある人にとっては、後からついてくるプログラムと言えます。
ただ、JGCを退会した場合には、対象外となり、JGCカードの保有が必要であり、JAL
沼の呪縛からは離れられないようでもあります。
カウント基準としては、各年の4月末日時点で、JMB入会以降のマイル積算対象運賃における国際線区間マイルまたは国内線搭乗回数のいずれかの実績が反映されます。
JGC 5スターは各年の4月末日時点で、国際線区間マイル100万マイルまたは国内線搭乗1,250回のいずれかに達したJGC会員に付与されます。
飛行機好きにとっては大きな勲章であり、一般人から見るとステルスな特典でもでもあります。獲得コストは最低でも600万円ぐらいはかかり、大人の趣味と言えますが、今後はそれも変わりそうであります。
ANAミリオンマイラー視点で見ると
JGC Five StarはANAミリオンマイラー(ANA運航便のみで100万マイル搭乗)と同等のサービスですが、特典は多くなっています。その内容は以下の通りです。
利用人数制限なしで同行の家族がラウンジに入室可能
家族専用サクララウンジクーポンを提供
家族3名をJGC本会員へ招待
マイルの有効期限の撤廃
保有マイルを家族に継承
また、記念品:JGC Five Star Giftというプログラムがあり、JGC Five Starに到達した人しかアクセスできない専用サイトから記念品をいただけるという事です。仕組みとしては古臭いですが、到達した人しか持ち得ない品を持っているという自己満足感はMAXと言えるでしょう。
こうしてANAミリオンマイラープログラムと比較するとJGC Five Starの方が充実しています。昭和の初期の大家族時代ではとても重宝したかも知れません。ある意味、世帯人数が少なくなっているのを見越して、実際にはそれほどケースはなくコスト増はならないと見立てているのか不明ですが、無制限というワードはインパクトのある特典であります。
そして、家族3名にJGC本会員の提供についても意味強みがあります。昔、アメリカ国籍が欲しいために偽装結婚をする映画がありましたが、JGC獲得のために結婚や養子縁組とか出そうであります。そうしたか経緯でJGC獲得後に自力でのJGC獲得は近道になるので、それに到達したら、離縁してしまうという事も可能かも知れません。
真のJGC獲得をしてそれをビジネスにする人も出てきそうであり、何とも言えない特典であります。
以上のように、ANAミリオンマイラープログラムでは同100万マイル到達時点ではマイル有効期限のみ撤廃であり、遥かにJALの方が充実していると言えます。裏メニューとしてANAミリオンマイラーのみに提供しているかも知れませんが、SNSなどをチェックしてもそうしたケースはないので、ANAミリオンマイラープログラムはしょぼいと言えます。
亀タグはファイブスターのみに限定
これまでは15万、25万、50万、75万、100万、200万と細かく提供していた亀タグを100万達成以上に限定しています。JAL Life Status プログラムにおいてはサービス拡充のトレードオフとして、100万以上よりは絶対的に多いタグの製造コストを削減したとも言えます。まあ、サービス拡充は良いと言えますが、マイルストーンが100万までないのは寂しい気もしますが、カード決済輩が増えてくると地味にコスト増になると想定され、致し方ないのかも知れません。
ANAもこの流れを汲んで、100万ライフタイムマイル達成時にのみに限定とかなると大変かも知れません。個人的には50万ライフタイムマイル達成時と100万スターアライアンス達成時のタグば取得しているので、もし、今後配布されなくなるとするとレアなものとなるかも知れません。
そして、やはり大きな動きが2025年にはきそうであるので、2024年中にANAピュアミリオンの100万のタグは確保しておかないという考えが加速しています。
JGC Five Starになるための時間は
JGC Five Starになるためには現行のプログラムでは国際線100万マイルの搭乗実績、国内線は回数で1,250回が必要となります。これはFOP2倍キャンペーンやボーナスマイルは適用されず、純粋に飛んだ距離または飛んだ回数に呼応します。
それが故に地道でかつ、焦ることをしない修行と言えます。ただ、そうした中でも、近道はあり、国内線での搭乗回数では、タイムセールで1フライトが6,000円台を集中的に発券する、国際線ではFOP単価が安い路線に集中することで近道になりそうです。
個人的には国内線回数は楽チンであり、日帰りも可能でありますが、3年くらいで飽きてしまうと言えます。後者の国際線は積算率30%の海外発券を利用すれば、5年くらいで到達できそうでありますが、腰を悪くしそうであります。
しかしながら、新プログラムでJGC Five Starへのハードルは飛行機以外に拡大しており、JALカード決済額が大きなウェイトを占めています。
各カード会社の制限はありますが、決済時の還元率の高い商品をカード決済すると有利と言えます。不動産、金地金、高級腕時計、納期待ちの長い自動車等は対象といえます。ただ、高額決済なので焦げ付きを懸念するカード会社やカード決済手数料に負担感を懸念する販売元は躊躇うかも知れませんが、無事に支払いが完了すれば、これまでにはなかった新規チャネルが開拓され、それが頻繁に繰り返されるとなると太客として、認められる可能性もあります。
こう言うところでも、資本主義というか種銭を持っているのは有利であるといえます。ただ、陸ファイブスーは権利としては、有利でありますが、飛行機乗りとしてはさくらんぼ少年であり、やはり飛んでこそ、色々な知見を体得し、重みがあると思います。
今回のシフトがどうあるかはわかりませんが、JGC 5スターという世界の近道でもあり、ANAから乗り換えでも10年くらいで到達できるので、チャンスかも知れません。
最後に
ANAミリオンマイラー修行に専念してきましたが、もう一つ勲章が欲しいと考えるとJALかなと思ってしまいます。その中でもJGCファイブスターは別格なマイル修行であり、今から始めると10年以上はかかりそうです。
ただ、新JAL Life Status プログラムでは航空利用以外でも嵩上げしてくれるので、金融バリバリの種銭を活用すれば、その期間は短縮できそうでもあります。資本主義であり、ピュアなフライトによる移動という人間の浪漫は薄れつつありますが、ネットで世界中と繋がる時代なので、浪漫に感じる人が少なくなっているという事かも知れません。
ANAの物足りなさから、JALという選択肢ができたのは良いですが、ANAも何かやらかして欲しいところであります。