エバー航空のサンフランシスコ発千歳行きの片道運賃のエコノミーとプレミアムエコノミーのクラス選びについて考えてみました。
エバー航空のサンフランシスコ路線
エバー航空の台北とサンフランシスコ路線はノンストップフライトでは6,469マイルあります。台北発で11時間20分、サンフランシスコ発で13時間30分と広い座席に座りたいと考えてしまいます。
機材はボーイング777-300ER型機であり、ビジネスクラスとプレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの3クラス制となっています。各シートの広さに関するスペックは下記の通りです。
クラス | シートピッチ | シート幅 | 配列 |
ビジネス | 81インチ | 26インチ | 1-2-1 |
プレミアム | 38インチ | 19.5インチ | 2-4-2 |
エコノミー | 31-32インチ | 18.3インチ | 3-3-3 |
フルフラットになるビジネスクラスであれば、14時間近いフライトでも快適に過ごせ、逆のその長い時間を堪能できます。また、プレミアムエコノミーであれば、隣席が空いていればかなり快適に過ごすことができます。エコノミークラスは3-3-3配列とボーイング777の大きな機体のわりにゆったりと配列していますが、やはり疲労は相当出ると思います。
エバー航空 サンフランシスコ=新千歳片道運賃
ルート
サンフランシスコから台北までノンストップでフライトした後に、台北から札幌まで北上するルートです。通常であればANAがサンフランシスコから成田への直行便があり、成田経由千歳の方が時間は早いですが、マイル数や運賃ではエバー航空の方が有利となります。
運賃・予約クラス
プレミアムエコノミーとエコノミーの運賃は下記の通りです。6種類の運賃があり、右から2つがプレミアムエコノミー運賃(ただし、台北=新千歳はプレミアムエコノミーの設定がないため、Bクラス)であり、残りはエコノミークラスとなります。いずれの運賃も他の航空会社の同等のクラスと比較すると魅力的ですが、最も魅力的なのが、プレミアムエコノミーのPクラスとエコノミーBクラスが魅力的と言えます。Pクラスの運賃が日本円で約100,343円であり、Bクラスの運賃が約105,008円となります。
いずれのクラスもANAマイレージクラスでの積算率は100%であり、積算マイルとプレミアムポイントは下記の通りです。
フライト | 区間マイル | 積算マイル | PP | ||
9月7日 | SFO | TPE | 6,469 | 6,469 | 6,869 |
9月8日 | TPE | CTS | 1,685 | 1,685 | 2,085 |
合計 | 8,154 | 8,154 | 8,954 |
積算マイルは8,154マイルであり、プレミアムポイントは8,954PPとなります。PP単価はプレミアムエコノミーが11.21円/PP、エコノミーBクラスが11.73円/PPとなります。これだけ比較するとプレミアムエコノミーの方が安く、快適なため、プレミアムエコノミーの方が良いと言えます。
スターアライアンスアップグレード特典を利用
ANAマイレージクラブでは、無料航空券だけでなく、有料の航空券をマイルでアップグレードすることが可能であり、スターアライアンス加盟の航空会社でも、特定の予約クラスであれば、エコノミー・プレミアムエコノミーからビジネス、ビジネスからファーストにアップグレードが可能です。エバー航空のアップグレート可能なクラスは下記の通りです。
エコノミー→ビジネス Y/B/K
プレミアムエコノミーの予約クラスは対象外であり、逆にエコノミーのBクラスが対象となっています。ちなみにサンフランシスコ=台北間でアップグレードに必要なマイル数は34,000マイルとなります。マイルの持ち出しはありますが、特典枠があれば、10万円ちょっとでビジネスクラスに搭乗できることとなり、Bクラスが俄然、魅力的になります。
アップグレードの可能性を高くするには
アップグレード特典は購入前に枠があるか確認できないという悩ましさがあります。アップグレードは申請をしていても、すぐに適用されることもあれば、出発ゲートぎりぎりまで待たされ、結局ダメな場合もあります。特に今回のルートは14時間近いフライトをエコノミーで過ごすとなるとプレミアムエコノミーよりも高く購入した運賃でエコノミークラスとなり、プレミアムポイントは積算されるものの、がっかり感は半端ないと思います。それを防ぐために可能性を高くするには、ANAの特典航空券枠で購入前に事前にビジネスクラスの特典枠を検索しておくことが必要かと思います。無料特典枠とアップグレード特典枠は同じクラスで運用されている航空会社も多く、可能性は高くなります。
最後に
ANAのサイトでエバー航空の特典枠を検索するとあまり空席はないようであり、エコノミークラスでのアップグレードは厳しいかもしれませんが、搭乗日近くなると開放される可能性もあり、ビジネスクラスへアップグレードされる可能性もあり、この不確実性がプレミアムエコノミーを購入するか、エコノミークラスを購入するか悩ましいところでありますが、いずれにしても、プレミアムポイントは100%加算されます。また、エコノミーとしてはBクラスは強いクラスのため、プレミアムエコノミーにインボラされる可能性もあるかもしれません。