スカイチームから脱退している中国南方航空の2019年の12月の上海=ローマのフライトが安いため、まとめてみました。
中国南方航空とアライアンス
中国の航空会社の現状
中国南方航空とはもともとは国営の航空会社であります。日本の国鉄が分割民営化に似ているとも言えます。
主に北京拠点を現中国国際航空(Air China スターアライアンス加盟)、上海拠点を現中国南方航空(China Eastern スカイチーム加盟)、広州拠点を現中国南方航空(China Southern)に分割しています。この他に成都と西安と瀋陽を拠点としたエアラインも同時に誕生していますが、現在はCAとMUとCZに収斂されています。
日本で言うと諸々は異なりますが、首都をカバーするJR東日本が中国国際航空、東名阪をカバーするJR東海が中国東方航空、関西以西をカバーするJR西日本が中国南方航空に例えることもできます。
中国南方航空のアライアンス加盟状況
中国南方航空は2004年にスカイチームに加盟し、デルタやKLMとの提携を進め、中国との太平洋路線、欧州路線を固めてきていました。特徴的なのは広州だけではなく、成都や武漢と言った都市からも欧州への直行便があり、中国の臨海都市からも様々な乗り継ぎ方法があるのは特徴的と言えます。
同じくスカイチームに加盟していた航空会社には同国の中国東方航空がいます。同社は国際路線もかなり拡充しており、デルタやKLMとの提携も多くあります。
同じように提携を進め、それなりの規模を誇るCZがMUに対して不満なのかは経緯不明ですが、2018年末にスカイチームを離脱しました。
一方で、濃密な提携が予定されるアメリカン航空が加入しているワンワールド加盟については明言しておらず、しばらくは無所属の身分のようです。
スカイチームとの提携は2019年末に完全解消
アライアンスを離脱すると言うことはかなりの影響があり、実際の離脱から1年後の2019年末にこれまで提携したスカイチーム各社との提携は切れることとなります。
飛行機のチケットが約1年前から予約できることを考えれば、これぐらいの猶予は必要と言えます。
こうしたことからCZ便でマイルやステータスポイントを「スカイチーム」として積算するのはラストチャンスと言えます。
ビジネスクラス 上海=ローマ往復
今回はスカイチームでのステータスポイント獲得の最後の時期である2019年12月後半で試算してみました。検索結果はエクスペディアとなります。
旅程
往路は12月26日に上海を出発し、広州経由でローマに向かいます。中国国内線、欧州線はともにエアバスA330-300と豪華機材であります。
復路は12月30にローマを出発し、12月31日大晦日には上海に到着します。スカイチーム積算ギリギリ最終日となります。
機材は欧州間A330、中国国内線はボーイング777-300ERとなります。上海の発着は往復ともに虹橋空港となります。
運賃・予約クラス・ステータスポイント
運賃と予約クラス、そして、ステータスポイントは下記のとおりです。今回は提携が2019年12月末で切れるスカイチームで敢えて算出してみました。
運賃 141,210円
予約クラス D,Iクラス(スカイマイルではともに100%加算※)
メダリオン資格マイル 12,856MQM
MQM単価 10.98円/MQM
※2019年12月末まで
MQM単価は100%加算と言うこともあり、10円は下回れませんが、運賃の絶対額が欧州往復で14万円台とは破格と言えます。投げ売りセールかわかりませんが、マイルを意識せずともビジネスクラスだけでも安いと言えます。
最後に
中国南方航空のアライアンス加盟状況がどうなるかわかりませんが、仮にワンワールドに加盟した場合、今回と同様の運賃が続けば、ポストマレーシア航空とも言うべきマイル修行ができるとも言えます。
その積算が終える2019年末の年末までに安い運賃を活用した方が良いと言えます。