2023年6月29日限定で販売されているANAスーパーバリューセール(国内線)の主要空港(羽田、札幌、名古屋、大阪、福岡、沖縄)から路線名と便数と運賃帯を整理してみましたので、お伝えします。
6月29日販売 ANAスーパーバリューセール概要
2023年6月29日販売のANAスーパーバリューセール、いわゆるANAにキュン!での概要は下記のとおりです。いずれも2023年となります。
搭乗期間 8月7日(月)~8月18日(金)
販売期間 6月29日(木)0:00~23:59
対象路線 国内線全方面(ただし、便と日にち限定)
注意点としては便によっては期間内毎日設定がない日もあります。また、運賃の他に対象空港発着便利用時のみ旅客施設使用料(PFC)が発生します。PFCは1フライトあたり、1名毎に課金され、空港によって料金は異なりますが、100円から450円の間で課金されます。羽田空港は370円となっています。
マイレージ積算率
積算率 50% 搭乗ポイント 0PP
今回はお盆時期も含まれるという事であり、家族みんなで移動となると出費が多いので、助かるセールでもあります。本当に助かるかは後述します。
6月29日販売 ANAスーパーバリューセールの特徴
今回のスーパーバリューセールはお盆シーズン期間でこうした時期にセール運賃があるのはありがたいところであります。インバウンド需要もお盆時期は高いのか、国内線の需要もシュリンクしているのかもしれません。海外発券で日本国内は破格であるので、あまり時期の制限はないですが、さすがの外国人も国内ホテルの高さに辟易しているのかもしれません。
そうしたことも有ってか、お盆時期に設定されているようです。
そして、特徴としてはピークの11日~14日はセールとは言え、高めの運賃に設定しており、それ以外の日にちはほぼ、区間ごとにワンプライスで設定しており、ずらし旅を推しつつ、同期間の空席率を早期に埋めて、且つ、早期にキャッシュを頂こうとする作戦にも見えてしまいます。
日本の社会構造を考えると少子化で一人っ子が増え、且つ、高齢化でリタイアしている両親が多いと考えると、13日とかに先祖の墓参りはできないかもしれませんが、ずらし旅の方が経済的には廻るのではないかと思います。
主要空港発の路線名と便数と運賃帯を深堀り
ここからは主要空港(羽田、札幌、名古屋、大阪3空港、福岡、沖縄)発で設定されている路線名と便数、さらに運賃価格帯を深堀してみました。まずは羽田から深堀してみます。10便以上のカッコは便数です。
羽田発
10便以上 | 札幌(29)大阪伊丹(15) 福岡(23) |
---|---|
9便 | 宮崎 広島 鹿児島 |
8便 | 熊本 |
7便 | 大阪(関西)大分 北九州 |
6便 | 高松 山口宇部 長崎 米子 |
5便 | 岡山 沖縄 岩国 佐賀 秋田 松山 鳥取 |
4便 | 高知 小松 庄内 徳島 函館 |
3便 | 大館能代 富山 |
2便 | 旭川 釧路 女満別 帯広 稚内 能登 萩・石見 宮古 |
1便 | 石垣 大阪(神戸) 中標津 八丈島 名古屋 オホーツク紋別 |
羽田はANAの利益の源泉であり、さすがに路線が多く、期間中は230便の設定があります。一番多いのが札幌であり、続いて大阪伊丹、福岡と続きます。沖縄は5便と設定されている便数と比較すると少ないのはやはり、かなり予約で埋まっていると言うことかもしれません。
また、幹線ではないものの、かなり需要の多い鹿児島や広島、宮崎、熊本もかなり設定されているので、放出セールと言えます。
次に、運賃帯ですが、以下のとおりです。
札幌は10,000円、ピークの11日~14日が17,000円か21,000円となっています。
大阪(伊丹・神戸・関西)は8,000円、ピークはMax 10,000円と変動幅は低いようです。
福岡は12,000円、ピークは14,000円か16,000円となっています。
沖縄は設定便数が少ないですが、13,000円、ピークは16,000円か18,000円となっています。
その他の都市ではANAトクたびマイルにて3,000マイル区間で出てくる秋田、庄内、富山、小松、能登、八丈島、名古屋がアンダー1万円となっています。
ピーク以外で一番多い価格帯で一番多いのは10,000円であり、近い11,000円を含めると大半であります。
14,000円以上となると札幌以外の北海道内の都市や宮古、石垣となります。
札幌発
10便以上 | 羽田(27) |
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9便 | 大阪(伊丹・神戸・関西) |
6便 | 仙台 |
3便 | 釧路 女満別 中標津 新潟 |
2便 | 秋田 青森 稚内 函館 福岡 名古屋 |
1便 | 岡山 小松 静岡 成田 富山 利尻 |
札幌については羽田発とレスポンスしてほぼ同じぐらいの便数が羽田行きに設定されています。次いで、大阪が多くなっています。意外と北海道内や近い東北の路線が多いのが特徴的であります。
運賃帯については羽田行は羽田発札幌とほぼ同額であり、お盆時期の中でずらせばワンブライスの1万円であります。
大阪線はずらし日で11,000円であり、ピークでも14,000円であり、変動幅は低いようであります。なかでも関西空港便はオールラウンダーで11,000円が多い印象です。
先述のとおり、道内や近い東北エリアでは日付によっては設定はありませんが、道内で9,000円、北東北で8,000円から10,000円と繁忙期にJR北海道の特急を利用するよりは合理的かもしれません。
名古屋発
9便 | 福岡 |
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5便 | 仙台 |
4便 | 鹿児島 |
3便 | 松山 宮崎 |
2便 | 沖縄 熊本 秋田 大分 長崎 |
1便 | 札幌 女満別 羽田 成田 宮古 石垣 |
名古屋発はスイートラウンジがないので本来は幹線とは言い難いのですが、場所によっては新幹線との競合も有り、調べてみました。
福岡や鹿児島など新幹線と競合する路線が充実しており、さらに、東京で新幹線同士の乗り換えが必要な仙台も設定が多めとなっています。
また、九州沖縄方面の設定が多く、便数は少ないですが、穴場かもしれません。
運地帯については福岡は9,000円から13,000円と割とフラットであります。鹿児島はピークの11-14日にせっていはないですが、ずらし日では10,000円となっています。
石垣と宮古が気になりますが、石垣はほぼ設定なしですが、宮古はかろうじてずらし日にあり、16,000円の設定となっています。
大阪発
10便以上 | 羽田(21) 札幌(11) 沖縄(10) |
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9便 | 松山 |
7便 | 熊本 宮崎 鹿児島 |
6便 | 高知 |
5便 | 仙台 福岡 |
4便 | 福島 長崎 |
3便 | 青森 秋田 仙台 |
2便 | 宮古 石垣 |
1便 | 釧路 成田 萩・石見 |
大阪は伊丹と神戸と関西の各空港の合計で算出しています。羽田と札幌に加えて、沖縄が充実しています。これは羽田と比較しても有利であります。
レアなところでは釧路や成田があり、ピーチではないかと思うくらいであります。成田は海外に行きたい場合は活用できるかもしれません。
運賃帯については総じて8,000円から15,000円であり、宮古がMax 20,000円と高めになっています。羽田は8,000円、札幌は12,000円でありますが、ピークの11日から14日はほぼ有りません。ピーク期間中にあるのは東北路線がメインであります。東北生まれで関西在住の人の帰省には良さそうです。
気になる成田路線は8/7,8と18日の設定となっているので、そのスケジュールで海外渡航が合う人のみとなりそうです。
福岡発
10便以上 | 羽田(24) |
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9便 | 名古屋 |
7便 | 沖縄 |
5便 | 仙台 |
4便 | 小松 |
3便 | 大阪伊丹 |
1便 | 札幌 新潟 |
福岡は大都市間の路線がメインであり、羽田と名古屋と沖縄に集中と言う特徴的であります。福岡は日本の大都市と結ぶ路線しかないと言うか、離島路線以外は定常的に大都市路線しかないのが特徴とも言えます。
運賃帯は羽田行きが主戦場であり、12,000円からピークでも14,000円であります。名古屋行きは9,000円から11,000円ですが、ピークも有りますが、時間帯によってはお盆ど真ん中はないので片方に活用はできそうであります。
新潟、仙台、小松は設定はあるものの、ほぼ皆無と言った状態であり、沖縄もピークはほぼ有りません。微妙です。
沖縄発
10便以上 | 福岡(10) |
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8便 | 石垣 |
7便 | 大阪(伊丹・神戸・関西) |
6便 | 羽田 |
5便 | 宮古 |
2便 | 名古屋 |
1便 | 仙台 静岡 高松 松山 広島 岩国 熊本 宮崎 |
最後は沖縄那覇発の設定であります。一番盛り上がっても良いのですが、トップシーズンであり、且つ、夏休みは沖縄に行く人が多いと言う証明かもしれません。羽田は6便であります。なんか少ないです。
運賃帯についてはお盆シーズン前半に設定が偏っており、早めの夏休みをとれる人にはいいかも知れません。
県内路線(宮古、石垣)は期間中オールラウンドなので、県内で利用する人は覚えていてよいスーパーバリューセールかもしれません。
最後に
肉の日に展開されるANAにキュン!(キョンではない)ですが、実質的にはスーパーの半額シールに近い感じも有りますが、それを本日の献立にしてしまう自分がいます。
残り物には福があると言い、昨今のESGではフードロスもあり、空席でケロシンを燃やすよりも、満席でケロシンを燃やした方が良く、そうした観点でシートロス解消に貢献できるかもしれません。お盆時期は忙しいので国内をふらっと行きたいところであります。