弾丸トラベルは怖くない!

マイル、飛行機、鉄道、海外・日本国内トラベル情報、ホテル、海外発券など

12月から燃油サーチャージ大幅値上げ、国際線は11月中に購入が良いのか

スポンサーリンク

羽田空港

12月から国際線燃油サーチャージが値上がりし、来年の国際線フライトを11月中に購入した方が良いのか考えてみました。

12月からの燃油サーチャージ

12月からの日本発の燃油サーチャージは以下の通りです。(フライト毎/日本円)

路線 12月から 11月まで
日本=欧州・北米(ハワイ除く)*・中東・オセアニア 41,000 29,000
日本=ハワイ・インド・インドネシア 26,500 18,500
日本=タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー・カンボジア 21,500 15,500
日本=ベトナム・グアム・フィリピン 14,500 9,500
日本=東アジア(韓国を除く) 11,500 8,500
日本=韓国・ロシア(ウラジオストク) 5,000 3,000

*旅行開始国が日本で、成田-メキシコシティ線利用の場合はご購入地点にかかわらず以下のとおりです。(2023年12月1日以降発券分)21,000円

値上げ率は韓国路線が最大で+66.7%であり、平均+42.9%の値上げとなっています。値上げ幅では北米・オセアニア・欧州が大きく+12,000円であり、ハワイ路線が+8,000円とこちらも大きく値上げしています。往復だと24,000円と一見すると大きく見えます。

ちなみに成田=メキシコシティ線は一律に21,000円と日本からの最長距離にも関わらず、割安感がありますが、11月までと比較すると+7,000円とこちらも大幅に値上げしています。

日本発券だとが値上げのようにも思えますが、海外発券でも一部の国の都市からの発券で不課燃油サーチャージを除くと、日本発と同水準の値上げを実施しています。

まあ、海外発券の場合でもANAの場合はJPY決済となっているので、違和感は少ないですが、円安傾向なので日本発券よりは割高になるかもしれません。それでも、海外発券は安いケースがあるので、今だに魅力的な部分は少なくないですが。

海外発券の妙

ただ、日本発券と同等に海外発でも日本同等に燃油サーチャージが発券時断面の日付により、課金されますが、上の画像のようなフィリピン発券の日本行き片道を見ていただくと分かる通り、矛盾にも感じるところがあります。それは下記の通りです。

* ブラジル発旅程は対象となりません。
* スイス線のスイス発日本行き旅程はご購入地点にかかわらず以下のとおりです。
(2023年10月1日以降発券分)166スイスフラン
* 旅行開始国が日本で、成田-メキシコシティ線利用の場合はご購入地点にかかわらず以下のとおりです。(2023年10月1日以降発券分)14,000円
*カナダ線のカナダ発日本行き旅程はご購入地点にかかわらず以下のとおりです。
(2023年10月1日以降発券分)228カナダドル
* 香港線の香港発日本行き旅程はご購入地点にかかわらず以下のとおりです。
(2023年10月1日以降発券分)337香港ドル
* フィリピン線のフィリピン発旅程はご購入地点にかかわらず以下のとおりです。
(2023年10月1日以降発券分)949フィリピンペソ

   ※EP-23-3135-HED092023-NH-1536-PFS
(2023年11月1日以降発券分)1,124フィリピンペソ
*中国大陸線の中国大陸発日本行き旅程はご購入地点にかかわらず以下のとおりです。
(2023年10月1日以降発券分)339中国元
* シンガポール線のシンガポール発旅程はご購入地点にかかわらず以下のとおりです。
(2023年10月1日以降発券分)111シンガポールドル

ANAホームページより

また、下記のような以下のような但し書きもあります。

そして、航空券発券日の換算レートに基づき各国通貨建てにて徴収させていただきます。国際線を乗り継ぐ旅程の場合は上記内容が適用にならない場合がございます。

11月中が買いか

12月から燃油サーチャージが値上げすると上のチャートのようにそのままスライドして値上げするように見えます。実際、その方が需要旺盛で連日満席となるのであれば、殿様商売で純粋に儲けられる運賃部分をそのままにすれば、燃料費のコストは関係なく、良いと言えます。

ただ、総額の運賃が上がると燃油サーチャージを不課金にしているキャリアやその割合が少ない航空会社のほうが安くなり、そちらを選択する可能性が出てくると言えます。

特にJALとANAは日本人専門の航空会社ではなく、アジアやオーストラリアから欧米への顧客も重要であり、そうした顧客が他キャリアに流失するのは日本の人口の伸び、経済力を見れば自明であり、そうしたところに神経を尖らせるのは当たり前かもしれません。

そうしたことを考えると緑色部分の運賃部分を下げることにより、利益率は下げても、頭数は確保し、掛け算で利益総額を拡大するという方針になるかもしれません。

5スターとかで運賃を高くても選択してもらえる路線とは相反するものの、インフレが進む中でインフレに呼応して所得が上昇している顧客を優先した方が今後の値上げにも対応でき、選択肢は多いと言えます。

消費税増税前の買い替え需要とか過去にありますが、国内経済とは異なり、需要と供給の間で調整したり、意図的に運賃を可変できるので、11月中にスーパーでトイレットペーパーを買うが如く焦ってポチらなくても良いと言えます。

インフレがさらにパワーアップして、航空会社も強気というか値上げ上等となるとその限りではありませんが、その断面で自分の余資と所得上昇率を考えた場合に航空券を買うことが現実的なのかという事にもなります。マイル修行を卒業または一時休止ということもあり得ます。

ただ、足元12月から新たな旅程をスタートするのであれば、今月中に買っておいた方が良いのは持ち出し額は少ないのでありと言えます。

ディスカウント運賃とフレキシブル運賃では格差も

そして、海外発券が主戦場ではありますが、もう一つがエコノミークラスで謙虚な激安ディスカウント運賃と予約変更も払い戻しも手数料なしで可能なフレキシブル運賃の差であります。

両運賃は総額ベースでは支払額に大きな差があります。例えば、30%積算運賃でタイからアメリカまで往復すると15万円ですが、フルフレキシブルな運賃でタイからアメリカまで往復すると35万円程度します。その差は2.33倍であります。

同じ座るシートであれば安い方が良いわけではありますが、その裏には多くのメリットが後者にあると言えます。

ただ、マイル修行ではプレミアムポイント単価に目を取られがちですが、もちろんそれは最優先事項である一方で、リターンされる薪のように焚べられる存在のマイル付与率、ビジネスクラスへのアップグレード可能可否まで考えると、予約変更、払い戻しフリーと言う点も相まってかなり魅力的になります。

一見すると、当座のキャッシュの持ち出しの少ないディスカウントエコノミーの方がマイル修行にはエントリーしやすいですが、解約不可、変更不可、アップグレード不可であり、テレビもねぇ、ラジオもねぇ、クルマもそんなに走ってねぇみたいな構成であり、本当に良いのかと考えてしまいます。

一方で、Mクラスとかは航空会社に一度払込みはするものの、変更可能、払い戻し可能がフリーで可能な発券地があり、燃油サーチャージの変動がプラスに向けば旅程変更したり、その逆であれば一旦払い戻したりできます。

自身のキャッシュフローが厳しくなれば、全部払い戻してLクラスを再発券してライフタイムマイル修行に寄せるなど、様々な選択肢ができます。

パチンコ好きの人がパチンコに預金するように航空会社に預金となりますが、破綻リスクや想像を絶する為替変動がない限りにおいては、マイル修行絶対の人には良い資金預け先かもしれません。

そして、LクラスとMクラスを比較した場合に燃油サーチャージや空港税等はお互い平等に課金される一方で、航空運賃部分は大きな差があります。燃油サーチャージを値上げした場合に総額の値上げ部分を吸収する余白がLクラスではかなり少なく、Mクラスでは大きいというのもポイントかもしれません。

とどのつまりはプレミアムポイント単価に影響してきて、Lクラスで修行する場合に持続可能かということも検討に値するかもしれません。

最後に

人生色々であります。この記事を書く直前にバス乗り継ぎの再放送を見ていましたが、南に行くことが必ずしも正ではない一方で、バス番組なので安易に歩くことが正ではないという事が最終的に裏目に出たりと正解は少ないと言えます。

ただ、その目標に向けて、アクティブに行動することは正解に近づくと言えます。面白ですね。

Copyright ©Dangan-Lucky All rights reserved.