エストニアの首都タリンにある5つ星ホテルであるスイスホテルに滞在しましたので、記事にしてみました。
スイスホテルとは
スイスホテルはもともと、旧スイス航空(現スイス・インターナショナル・エアラインズ/ルフトハンザグループ)のグループ企業として、高級ホテルを運営していましたが、2002年に倒産し、スイスホテルはフェアモント(カナダ)の傘下に入りました。
そのフェアモントも2006年に投資会社に買収され、同じく買収されたラッフルズ・インターナショナル(シンガポール)と一緒になり、フェアモント・ラッフルズ・ホテルズ・インターナショナルへと変わりました。
さらに、2016年7月にはアコーホテルズ(フランス)に買収され、アコーホテルズの傘下となっています。
アコーホテルズはマリオット、ヒルトンに次ぐ、ホテルグループであり、米系(ヒルトンの資本は中国がメジャーですが)が台頭するなかで欧州に本拠地を置くグループで大きな勢力であります。
こうした中で、スイスホテルは世界5大陸に展開しており、アジアではなんば(大阪)、北京、上海他、シンガポール、バンコク、プーケット、ジャカルタ、バリ、カルカッタに展開しています。
ヨーロッパでは、スイス、オランダ、ロシア、トルコ、ボスニアヘルツェゴビナ、ブルガリア、そして、エストニア(タリン)に展開しています。
航空に関して言うとスイス航空時代はJALと近しい関係でJAL特典としてSR便を利用できましたした。
しかし、倒産と共にスターアライアンスとなり、ANAとのコードシェアとなり、ANA特典としてLX便を利用することとなり、良くも悪くもスイス便は不滅な立ち位置なのかもしれません。
場所
タリン空港からはトラムで15分もかからずに最寄りのPaberi停留場にアクセスできます。
Paberi停留場からホテルまでは1分程であります。空港のトラム乗り場は到着フロアから100mも歩かなくて移動できます。
その間は風除対策が施され、雨雪に濡れることなくアクセスできます。雪国らしい計らいです。
トラムは1回1.1ユーロであり、1日券はICカードのデポジットを含めて5ユーロであり、その後の市内を動き回るのに便利であります。
世界各地の空港から中心部まで移動しましたが、これほど安く簡単な都市はありません。歩いても3-4kmであります。
住所 Tornimae Street 3, 10145 Tallinn, エストニア
周辺は
スイスホテルの隣にはデパートがあり、21時まで営業しています。
また、タリンのバスターミナルまでは徒歩5分程でアクセスでき、バスターミナルの上はショッピングモールであり、ZARAをはじめとするショップが入っています。道中で必要なものが揃います。
同ショッピングセンターの地下にはスーパーもあり、健康志向に対応した食材もあります。ただし、お酒はほとんど冷やして販売しておらず、スイスホテルにより近い、Rimi expressと言うスーパーではビールやスパークリングワインをかなり冷たく冷やして販売しています。
タリンの観光名所である旧市街の入り口であるヴィル門までは徒歩10分足らずでアクセスできます。
設備
フィットネス
フィットネスとスパは5階にあり、フィットネスは宿泊客には無料で利用できます。定期的に利用している人もおり、おそらく地元の方が会員として利用されていると思われます。
日常利用しても満足できるくらいの設備であり、体脂肪を燃焼するだけでなく、筋トレも十分満足できます。
また、旧市街方面に設置されているため、ランニングをしながら旧市街を眺められます。
営業時間 月-金 4:00-22:00 土日4:00-21:00
スパ
スパは利用しませんでしたが、屋内プール、スチームバスとサウナ、ハイドロセラピー用のバスタブを備えたスパトリートメントルーム2室が用意されているようです。
北ヨーロッパではやはりサウナ設備が多いようであります。スイミングの後にサウナとなるとかなり爽快感が得られるでしょう。スパは有料であり、メニューごとに料金は異なります。
営業時間 月-金 7:00-22:00 土日7:00-21:00
宿泊記
ロビー
同ホテルはタワーホテルであり、地上階はカフェとバーが一体となった寛ぎフロアとレセプションがある位であります。
高層ビルのベースフロアだけあり、天井は高いですが、特筆するアトリウムや豪華ホールはありません。個人客にはこうしたシンプルの方が良いかもしれません。
ルーム
ルーム全景
もともとエクスペディアにてオーシャンビューで予約していましたが、27階の高層階でバスタブ付きのフロアとなりました。欧州で高層階のフロアに遭遇するのは結構珍しく、貴重な経験でした。
キングベットのワンルーム構成ですが、かなり広いです。濃い色のフローリングが高級感を醸し、かなりの幅のあるパノラミックウィンドウの景色を盛り上げてくれます。
照明が多く、色々なモードがあります。
ミニバーなど
コンプリメンタリー・ウォーターはペットではなく、ボトルであります。
アメニティはシンプルであり、ネスカフェアンバサダーのようなクイックタイプのマシンがある他、冷蔵庫の騒音対策のために造られたようなキャビネットが存在感を示しています。
ミニバーには赤ワインやビールなど定番であります。
ミニバーのラインナップを見るとその国のお酒事情がなんとなく分かります。入口としてビール、お酒を飲む人はワインと言う構成は欧州に共通しています。
もちろん、このお酒で満足できない人はルームサービスもできるホテルであります。
アメニティ
パソコンやスマホの充電に必須となる設備や安心できるセーフティボックス設備は下記のとおりです。
電源については基本的にヨーロッパ仕様のため、日本の電源プラグを持ち込む場合は返還プラグが必要です。
5つ星ホテルであり、金庫やアイロン、コードレス電話機、傘、使い捨てスリッパなど十分な待遇であります。
ガウンもクロークの中にも、バスルームにもあり、場所を知らなくても不便がなく置かれているのは好感です。
データポートにより、室内にあるテレビと接続可能であり、USBポートもあり、別系統で充電ができるのも便利であります。
バスルーム
バスルームにはバスタブがあります。
欧州では水回りの設備は高額なホテルでもかなりコンパクトにまとめられていますが、同ホテルではアジアの高級ホテル並みにスペースが確保されています。
洗面スペースは広々としており、アメニティも十分であります。絶妙なタイル張りが高級感を醸し出しています。
バスタブとシャワーブースは独立しており、シャワーブースではハンドタイプのシャワーホースが設置されています。
ルームからの景色
ここに決めて一番良かったのはやはりタワーからの景色であります。欧州のホテルでは向かいの建物の景色が多いながらも、スイスホテル・タリンではタリン港の向こうにフィンランド湾が見える景色であります。
この景色だけでタリンを満足できるといっても過言ではありません。
北ヨーロッパのホテルでこうした景色を堪能できるところは少なく、チェックアウト間際まで堪能していました。
朝食
朝食はバイキング形式であります。アジアの5つ星ホテル並みのサービスであり、選択肢も多いです。エッグオンデマンドも対応しており、オムレツや目玉焼きになどオンデマンドで対応してくれます。
北ヨーロッパだけあり、魚の加工品が秀逸であり、スモークサーモンが一番グッドでありました。光物の魚も良かったですが。
魚がおいしいところはやっぱりいいです。
最後に
これほどの特典がある割にコストは安く、タリンがマイル修行として妥当な目的地であれば、クアラルンプールやニューヨークを差し置いても設定したい場所と感じる良い場所でありました。