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ANAトクたびマイル、どれだけ利用されているのか

ANA

火曜日は不定期ながら、夕方はANAトクたびマイルのルートが直前で発表される日であります。超ショートノーティスの特典はどれだけ利用されているか考えてみました。

ANAトクたびマイルの概要

トクたびマイルの概要は下記のとおりです。

通常は搭乗する期間と路線によって、マイル数が決まっていますが、「今週のとくたびマイル」では搭乗できる期間が「前月の20日前後」に発表されます。

そして、路線・マイル数は「搭乗期間初日の2日前の17時頃」に発表されます。さらに、予約発券は「搭乗日前日」まで(これは通常の国内線特典と同じ)となっています。

陸マイラーはたいていかなり前から予約を仕込み、マイルが潤沢にある場合は、複数の予約を押さえる人もいるようで、ちょっと性質が違うキャンペーンであります。

一方で、マイル数は最大で以下の割引がされます。

通常片道5,000マイル~(ローシーズン)かかる国内線チケットがキャンペーンでは3,000マイル(4割引)で予約・発券できます。

これまでの傾向を見ると人気路線では対象となることは少なく、結果的に短距離ルートが多いと言えます。

 

マイル修行に役立てられるか

マイル修行

これについては、正直期待はできないと言えます。ANAスーパーバリューで往路、復路のいずれかでのルートが極端にプレミアムポイント単価が悪い場合は、片道を減額されたマイルで利用することは価値はありますが、貴重な時間をノンプレミアムポイントでフライトすることを考えると疑問であります。

淡い期待として、国際線版のトクたびマイルがあれば、ソウルや上海、マニラへのルートが4割引となれば結構魅力的であります。ショートノーティスで同区間を発券できても、そこから先の海外発券が安く発券できる保証はなく、ちょっと厳しいかもしれません。

しかし、海外発券の醍醐味はビジネスクラスを日本発のエコノミーのプレミアムポイント単価よりも安く搭乗できる点であります。

ビジネスクラスなどの上位クラスは発券時点で希望に合った空席がなくても、土壇場で希望のフライトに空席が空くことがあり、変更手数料も安いため、意外と活用できるかもしれません。

現実的には、ANAでは国際線減額マイルキャンペーンを実施しているため、その施策とのカニバリを考えると国際線版のトクたびマイルの実施についてはあまり可能性はないでしょう。

ダイヤモンド会員の場合、予約しやすいか

ダイヤモンド修行

ANAダイヤモンド会員はあらゆる面で優遇され、国内線の予約においても、優遇されます。そのため、ショートノーティスのトクたびマイルでもダイヤモンド会員にとってはかなり有利と言えます。

さらに、座席指定についても最前列席や非常口座席など解放されつつあるタイミングで発券して、その後に指定できるため、結構おいしいキャンペーンかもしれません。

トクたびマイルはマイル数が少なくて済むため、マイル初心者向けに感じるかもしれませんが、実際のところはANAマイレージプログラムの設計上、最高峰会員のダイヤモンド会員向けにも優遇されています。そうした点からもダイヤモンド会員には最適かもしれません。

プレミアムクラスへのアップグレード

ANA新プレミアムクラス

トクたびマイル自体では、プレミアムクラスの予約はできませんが、同社のプレミアムクラスアップグレードシステムは適用できます。

上級会員の場合、その会員だけに配布されるアップグレードポイントを活用して、空席があればプレミアムクラスにアップグレードできます。

上級会員でなく、アップグレードポイントが利用できない人でも、路線別に設定されたアップグレード運賃を支払えば、プレミアムクラスへのアップグレードは可能であります。そのコストは1万円超とんるばあいもあります。ホテルの一泊代金に匹敵しますが、プレミアムクラスを満喫したい人には良いかもしれません。

ただし、特典航空券のマイル加算はゼロであり、ゼロにプレミアムクラスの積算率をかけてもゼロであり、ひと時の贅沢に資するしかありません。

実際の利用はどんなものか

ネット上ではトクたびマイルのルートが発表されると即時に反映する記事もありますが、実際に利用している人はどれくらいいるのでしょうか。

こんな時代、飛行機に乗るよりネット検索した方が確実な情報が手に入りますが、やはりそのサービスを利用して実際にフライトしないと得られないこともあります。

個人的には、ダイヤモンド会員として国内線でしか使いようがないアップグレードポイントをトクたびマイルで消費したり、プレミアムポイントが積算しないことを承知で、トクたびマイルを利用してみました。

搭乗記は下記のとおりです。

www.dangan-lucky.com

www.dangan-lucky.com

国内線のチケットについて、有償ではほぼ1万円を超える運賃ですが、トクたびマイルではマイルの消費感が少なく、これはこれで結構良いと個人的には感じています。

搭乗日直前に予約・発券となるため、思いついて予約ができます。通常、そのような予約では割高になりますが、逆に低コスト(マイル消費低)で済みます。

ラストミニッツの予約が安上がりで出来るのは、忙しいマイラーにとっては好印象であります。

最後に

ANAトクたびマイルのコンセプトはダイヤモンド会員などのプレミア会員には適していると言えますが、ずっと前から予約する陸マイラーには不向きかもしれません。

個人的には思いついて、同キャンペーンを利用してもマイル負担感が少ないため、国内旅行には有りかなと感じています。

ただし、あまりに反響が良くないとディスコンになることも考えられます。マイル利用者にとって、同キャンペーンはヒットしているか不明であり、来年はオリンピックでの需要も想定され、継続はないかもしれません。

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