シンガポール航空では世界最長のフライトであるシンガポール=ニューアーク間、そして、世界第2位となるシンガポール=ロサンゼルス間を2018年下期から相次いで、投入しており、改めて、A350-900ULRに搭乗できる格安ルートをまとめてみました。
シンガポール航空の超長距離路線の仕組み
シンガポール航空では、世界の金融都市とノンストップで接続するフライトを以前から重視しています。
以前もエアバスA340-500型機で実施したものの4年余りで休止しましたが、2018年下期より、最新の超長距離フライトが可能なエアバスA350-900ULRを投入し、シンガポールとニューアーク、ロサンゼルスの直行便を開拓しています。
また、サンフランシスコやシアトルへは8,000マイル以上のフライトとなりますが、無印でも航続距離が長いA350-900にてノンストップで就航しています。
こうしたことが可能なのはエンジンの燃費性能の向上があるほか、機内での気圧や騒音などが軽減したことにより、長時間の搭乗でのストレスが軽減したことも要因と言えます。
ただし、収益性が低く、トラブルの多いエコノミークラスの設定はなく、プレミアムエコノミーとビジネスクラスのみとなっています。ファーストクラスは空席とそうでない時の採算に対するボラティリティが高いためか設定されなかったのかもしれません。
プレミアムエコノミー往復 香港=ロサンゼルス往復
今回はゴールデンウィークの時期に往復が完結できるルートを考えてみました。
旅程
4月29日の昼過ぎに香港を出発し、シンガポールに向かいます。チャンギ空港では4時間30分あり、空港内で買い物やプールに入るのも面白いかもしれません。
ロサンゼルスまでの長距離便は夜8:45に出発し、15時間55分のフライトの後、ロサンゼルスには同日の21:40に到着します。飛行機に搭乗してすぐに熟睡してしまえば、55分だけが進む移動となります。
復路は5月3日未明に出発します。飛行時間は往路よりも長く17時間10分となります。チャンギ空港には翌日朝8:15に到着と一気に時間が進んでしまいます。
乗り継ぎ時間は約5時間と一度シンガポールに入国して、外の空気を吸いつつ、弾丸市内観光もできそうです。最後のフライトは13:05に出発し、香港に17:05に到着します。
機材は香港からシンガポールが無印A350-900、シンガポールとロサンゼルス往復はA350-900ULR、シンガポールから香港はボーイング777-300ERとなります。
運賃・予約クラス・プレミアムポイント
運賃・予約クラス・プレミアムポイントは下記のとおりです。
運賃 約173,325円
予約クラス Pクラス(100%+400PP)
プレミアムポイント 22,316PP
PP単価 7.77円/PP
距離がある旅程のため、プレミアムポイントが貯まる一方で運賃は割安なため、PP単価はラッキーな7.77円であります。
航空券の条件は下記のとおりです。
運賃タイプ プレミアムエコノミーStandard
最低滞在日数2日
最高滞在日数6カ月
ストップオーバー シンガポールで可能
変更 HKD 389で可能、ただし、統一運賃クラスがない場合は差分の支払いと左記、変更手数料にて変更可能。
払戻 HKD1,554で可能
事前購入期間 出発日の30日前まで
最低滞在が2日からと弾丸旅程にもぴったりです。変更手数料は5,000円程度とちょっと高めのため、一度決めた旅程で決行となりそうです。
この運賃は2年近く継続されており、定番化しつつあるのかマイル修行には活用できそうです。
最後に
シンガポール航空の香港発券は北米方面も欧州方面も安い傾向にあります。
シンガポール航空と同じ国際線専業のキャセイパシフィック航空をライバル視しているのかわかりませんが、いったん赤道が近いシンガポールまで南下して、北米やヨーロッパに行くのは遠回りです。
マイル修行としては遠回りで運賃が安いというのは最高の組み合わせであります。そして、8,500マイル超のルートをノンストップで飛ぶことにより、時間も削減でき、体力勝負となりますが、マイル修行としてはとても魅力的なルートと言えます。