ミリオンマイラーと聞くとマイル修行のプロフェッショナルであり、雲の上の存在ともいえ、自分がなるのは到底あり得ないと思う人もいますが、方法次第では可能でもあります。
そこで、ミリオンマイラープログラムのあるANAでのミリオンマイラーへの近道である積算方法と特典をまとめてみました。
ライフタイムマイルの積算方法と特典
積算方法
ライフタイムマイルの積算方法は一言でいうと「ANAマイレージクラブに積算可能なフライトに搭乗」と言えます。すなわち、ANA便やスターアライアンス加盟便、そして、非スターアライアンス加盟便以外の提携航空会社のマイル加算クラスで搭乗した場合に積算されます。
ANA上級会員修行と異なり、スターアライアンス以外の航空会社(例えば、ベトナム航空の日本路線やフィリピン航空の日本路線)でも積算できます。
特筆すべきは、ANA便運航の特典航空券(国内・国際)も積算対象(事後登録期間6か月以内)となります。ただ(実際は税金や燃油サーチャージが課金されますが)でライフタイムマイルが積算されるのは美味しいと言えます。
そして、マイルが積算される航空会社の場合、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラスなど関係なく、飛んだ距離が積算されます。
特典
ライフタイムマイルは1フライトあたりに投下する費用に対するリターンとは別に、フライトブック的な意味合いが強く、何万マイル貯まったらどこかに行く往復航空券がもらえ、マイルが減算されるものではなく、まさに
「マイルストーン」
的なポイントで特典が与えられるものであります。そして、一度、特典が与えられると死ぬまで特典が享受できるのもポイントと言えます。
ANAではライフタイムマイルの実効的な特典はANAフライト便のみで積算される「ANAライフタイムマイル」の積算で段階的に付与しています。
ANAライフタイムマイル100万マイル到達の場合
1.生涯にわたるマイルの有効期限の延長
2.スーパーフライヤーズカードへのお申し込み
1はダイヤモンド会員到達したのみに付与される特典ですが、ANAライフタイムマイルを100万マイル貯めれば、死ぬまで有効期限が延長され、陸マイル活動で貯めたマイルを失効しない最も良い手段とも言えます。
2は通常プラチナ会員に到達し、申し込みできる特典であります。スーパーフライヤーズカードは一年単位でクレジットカードの年会費を支払うことで更新でき、ゴールドカードでない通常のカードであれば、一年にわずかな出費であり、ミリオンマイラーとしてのメリットはあまりないと言えます。
ANAライフタイムマイル200万マイル到達の場合
前述の100万マイルでの特典に加えて、下記の特典が加わります。
生涯にわたる「ANA SUITE LOUNGE」の利用
これは、ANAダイヤモンド会員と同様の特典と言えますが、違うのは、国際線搭乗の場合、ダイヤモンド会員の場合、スターアライアンス便を利用の場合でも「ANA SUITE LOUNGE」が利用できるのですが、ライフタイムマイル200万マイル特典の場合、ANA便に限られる点と言えます。日本国の高寿命を考えると、どんどん200万マイラーがストックされると「ANA SUITE LOUNGE」が混雑してしまうこともあるのかもしれません。
また、ルールとしては、「ご搭乗便の確定が必要」とあり、無料で予約変更可能なチケットを購入し、毎日ラウンジに来て、飲食して、最後は日程変更して、家に帰るようなただ飯対策もあると言えるため、食費の糧にすることは難しいと言えます。
ライフタイムマイルをたくさん貯めている人はどんな人か
ライフタイムマイルの100万マイル以上、貯めている人は海外に仕事で頻繁に行く人や平日毎日、地方都市から東京に飛行機で通勤している人であり、職場は自宅から1時間以内、週5日勤務し、出張がない人には無縁な世界とも言えます。
個人的には、職場と自宅は近く、出張もあまりなく、ライフタイムマイルが貯まりやすい人生とは言えませんが、毎年ダイヤモンド修行をしつつ、世界各地を歩き回るのが好きなため、ライフタイムマイルにも興味があります。
今の自分を変えて、プロのマイラーとして、人生を再設計すれば、年中飛行機に搭乗し、世界中を巡れる天職とも考えてしまいます。
しかし、ブログを英語化対応したり、巧みな動画作成技術の取得するほか、様々なリスクに対応して、色々なマネタイズを同時並行的に考えないといけないため、誰も守ってくれる環境がないリスクと天職の楽しみとどちらが良いかよくわからないとも言えます。
ライフタイムマイル・オリジナルネームタグは意識していない
人によっては、旅行中に自己満足というか、マウンティングのためにオリジナルネームタグを取りたいと思う人やオリジナルネームタグをオークションサイトで販売して利益を得る人もいると思います。
しかしながら、個人的にはもらえるのは嬉しいですが、それほど意識しておりません。理由としてはタグが大きく、目立つ点であります。
写真のようにRIMOWAの機内持ち込み最小タイプに取り付けてみました。ANA50万LTマイルはステルスのブラックと調和して、なかなかではありますが、荷物の取り出しの際に邪魔となり個人的には付けない方が荷物の取り出しが良いと言えます。
もっともネームタグは預ける場合に見分けるためのものであり、機内持ち込みではRIMOWAの同サイズのブラックカラーが近くに座っていることもそんなにないのでもタグはなくても全く問題ないと思います。
ただし、オリジナルネームタグの精巧さは価値があり、売却益を出してまで、手放すものではないため、無用の長物として持っていたいと思っています。
ライフタイムマイルを効率的に貯める方法
ライフタイムマイルを効率的に貯める方法は以下のとおりです。
リタイア後の楽しみにしない
ライフタイムマイルを100万マイル、200万マイルを積算するのはとにかく時間がかかる作業であり、60歳前後のリタイアを契機としてライフタイムを積算していくとなると200万マイルを積算するとなると早くて10年かかり、それ以後特典を享受しても、飛行機に搭乗できない体調になることもあり、折角の特典が無駄となるとも言えます。
やはり、若い時から貯めていく志を持ち、アクティブに積算していくのが良いと言えます。
一方で、これを目標として、日々に健康に心掛け、前向きに生きる場合には、寿命が延びることも考えられ、プラスと言えます。どちらが良いか言えませんが、人間の可能性は気持ち次第かもしれません。
目標設定を10年にする
ライフタイムマイル修行の第1関門は100万マイルであります。マイル修行を経験したことがある人はわかると思いますが、1年間に5万、10万プレミアムポイントを積算することに必死になります。その延長線上でライフタイムマイルを10~20倍で貯めることを考えると結構ライフタイムは貯まると言えます。
こうした1年の目標の延長線上で10年程度目標で100万マイルを貯める目標を目論むのも良いと言えます。緩くかつ信念をもっていくのが良いと言えます、
ライフタイムマイルはどんな安いクラスでも飛んだ距離が積算されるため、プレミアムポイントよりハードルが低いため、ライフタイムマイルも頭の片隅において、10年位のスパンで考えると貯まると言えます。
特典航空券はANA便にする
有償でなくてもライフタイムマイルが積算されるANA便はライフタイムマイルを積算するには最適と言えます。
特に、国際線の長距離路線で特典航空券を利用するのはメリットと言えます。日本発で言うと最長距離のメキシコシティのほか、ニューヨーク、ワシントン、ロンドンなどは特典航空券を利用してライフタイムマイルを積算するのに向いていると言えます。
国際線の積極的な活用はライフタイムマイル加算には向いていると言えます。
最後に
現在のライフタイムマイルは95.2万LTマイル、ANAライフタイムマイルは67.7万LTマイルであります。ANAライフタイムマイル50万は2年前に取得していますので、2年で18万ライフタイムマイルを積算したと言えます。
現在の積算ペースからするとANAライフタイムマイル100万到達には、あと4年、200万到達にはさらに6年と2030年頃までかかります。
現在はLTマイルも意識しているため、もう少し加速すると考えていますが、その頃にはリニア中央新幹線が開通し、札幌まで新幹線が延伸され、日本国内も大きく変わっていることと言えます。
また、海外に行く飛行機ももっと速度があがる機材もデビューし、ライフタイムマイルをより早く貯める人が出てくるかもしれません。
過去10年と将来10年は大きな変化は世の中にも自身にもあると思いますが、変わらずにLTマイルは積算して、粛々と記事にしていきたいと思います。