数十年ぶりに紙媒体のJR時刻表(全国版)を購入してみましたので、お伝えします。
これがあれば一日中があっという間
時刻表で妄想旅行をする人は多いかもしれませんが、個人的にもそうであり、紙の時刻表があると一日があっという間に過ぎてしまうことが多々ありました。
脳内での題材はたくさんありますが、昔は青春18きっぷ一片でどこまで行けるかで北に西に巡らしたり、一筆切符での最大効果を考えてみたりと飽きないものであります。
そして、乗り継ぎ時間がある駅での過ごし方も考えてみたりするものであり、ネットのない時代では駅から接続するバスが確実な旅行先となり、その先に日帰りで入れる温泉でもあれば、接続時間と天秤にかけて妄想したりもします。
ネット検索とは違う楽しみ
ネット検索では空席情報を含めて会員情報でログインすれば行く場所から行きたい場所まで一発で出てきますが、余計な情報が表示されないことがほんとんであります。
一方で紙の時刻表では途中の停車駅や前後の列車の時刻表が比較でき、ネットでの予約とはまた違った価値観で判断ができるのも良いと言えます。
また、ネットでの経路検索はかなりスマートとなっており、その通りに移動しても問題はないですが、一部の地方路線ではそうでないこともあり、時刻表で右往左往したりすることが最適な経路を導き出したりします。それも楽しみであります。
ローカル路線バス乗り継ぎの旅で言う、ひとつ前のバス停で下車して重複する区間を避けることで次のバスへの乗り継ぎ時間を最小化するようなファインプレーも見つけたりできます。
また、乗車する列車の速達具合や途中の停車時間、編成などの情報もわかり、すべての旅行の旅程の中で、効果的であるかと言うこともわかるため、結構有益です。
紙のページの厚さが鍵
時刻表を永らく愛用しているとページのどのあたりにどの地域の路線の時刻表が記載されているかわかるようになります。
巻頭の青いページは新幹線と特急であり、そのあと無着色のページは東海道線から北陸線を巻き込みながら西に進み、鹿児島まで行くと、関東に戻り、千葉方面から中央線を絡めつつ、北上して北海道と言う永年のしきたりともいうべきところから、ブックマークを貼らずとも把握してしまいます。
方面別に分かれていることにより、ページ繰りが少なくて済み、行きたいところに行けるネットよりはわかりやすいとも言える構成です。
鉄道だけでなく、飛行機でも役立つ
ネットで飛行機のフライトを検索しようとすると特定の路線は各社共通で検索できるものの、それ以外はJALとANAでそれぞれ検索する必要があります。
時刻表は鉄道主体ではあるものの巻末に国内線の航空時刻表を発着空港別に記載しており、JALとANAのフライトが時間別に一緒に記載されているため、時間優先のフライトや各社の各空港での強弱がわかったりします。
飛行機自体はネットでの予約が強いため、目安となりますが、比較としては強力なツールとも言えます。
久しぶりに購入したわけ
弾丸的には国際線のフライト主体であり、国際線のフライトはエアライン各社のサイトやネット検索で、地球上で妄想フライトを重ねていますが、その実効性は2020年には薄らいでしまっています。簡単に言うと海外に行けないということです。
一方で、国内では鉄路はかなり回復をしており、全国を結ぶJRでは弾丸的な旅行も実現しやすくなっています。
また、2020年は新型車両の投入も多く、花形路線の東海道新幹線のN700Sやサフィール踊り子、私鉄では”ひのとり”などプレミアムな車両も多く運転されるようになっており、結構注目点とみています。
そうしたことから、ネットでは余計なものが検索結果として出てきてしまい、のける作業が必要ですが、時刻表では、紙で目を動かして確かめられる安心があり、購入してみました。
最後に
フライトのつなぎで鉄路を利用したり、ホテルへのアクセスに鉄路を利用するというのもこれまでのネットマイラー的ではなく新鮮かもしれません。
最近は特に移動に価値を見据えた列車も多く、飛行機旅では味わえない旅のポテンシャルもあり、その可能性も確かめてみたいと感じています。
マイル修行は一番ですが、国内移動での価値を探ることも楽しいかなと考えています。