香港発券ではビジネスクラスよりもファーストクラスの方が他の空港と比較して安いので、まとめてみました。
東アジア各都市発券のファーストクラス事情
東アジアを代表する都市で中国本土を除くと大きな都市と言えば、東京(人口1,400万人)、ソウル(同974万)、香港(同752万)となります。
東京は中国の2位と大きくかけ離れてしまいましたがGDP3位の国の首都、ソウルはGDP10位の国の首都であり、香港はGDP2位の中国のプロキシーサーバー的な都市とも言えます。そんな中で、香港の人口密度は一番高く、金融業に従事するというよりも起こしている人も多く、お金持ちの多い都市であります。
上記3都市の北米向けのファーストクラス運賃を比較してみました。
東京
東京は各都市80万円から100万円となっています。サンフランシスコが安いのは東京からホノルルまでANAのホヌのファーストとハワイアンの国内線ファースト(実質ビジネス)のコンビネーションとなります。
また、ニューヨークが安いのもハワイアンの東京=ホノルル間ビジネスとホノルル=ニューヨーク間がファーストとなり、そのコンビネーションで出ているため、あまり有効性はありません。
エコノミー、プレミアムエコノミー、ビジネスと全段階で東京は割高ですが、最近はマイルの積算率を考えなければビジネスも他の二都市と比較しても安い傾向もあり、検索してみるとよいと言えます。
ソウル
THE 海外発券というような都市でありますが、ファーストクラスは意外と高いです。
ニューヨークやボストンが40万円以下となっていますが、これは東京と同じロジックでハワイアンのホノルル乗り継ぎのアメリカ国内線のファーストクラスが反映されたものとなります。
ビジネスクラスやプレミアムエコノミーでは安い(プレミアムエコノミーは特に)ですが、ファーストクラスとなると意外と高くなります。ソウルに就航している航空会社のファーストクラス設置率も影響しているかもしれません。
香港
香港は自都市にキャセイパシフィック航空というファーストクラスを設定したキャリアがあり、欧米キャリアの就航も歴史的に多く、ファーストクラスの設定が多い都市でもあります。
そうした事情があるかもしれませんが、太平洋をノンストップで横断する真性ファーストクラスであっても、70万円から40万円だいとなっており、東京やソウルと比較しても安くなっています。特にシアトルは香港からダラス経由と距離が長い区間でありながら、アンダー40万円となっています。
ただし、Iクラスであり、積算率は落ちますが。
香港のビジネスクラスは
香港発券のビジネスクラスを北米都市で見てみると意外と高いことに気づきます。物理的に東京やソウルよりも北米から遠いということはありますが、ファーストクラスと比較すると割高に感じます。
文字通り、ビジネスでの需要が多く、ビジネスクラスを利用せざるを得ない人が多いのかもしれません。
最後に
香港のファーストクラス運賃が東京、ソウルと比較して安いというのは需要が減っているということが影響しているかもしれません。
裏を返せば、これまでの香港を満喫していた富裕層が香港から世界中を自由に行き来していたことが減っているということかもしれません。
香港からどこかの都市に移ったのかもしれません。10年後には香港発券がポイントとなっても、これまでのようにアジア随一の魅力があればいいのですが。