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浜松町駅の不便は2031年まで我慢しないといけないのか

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東京モノレール

浜松町駅の現状と将来を調べてみました。

浜松町駅

浜松町駅と言うと羽田空港に行くために乗り換える駅と言うイメージが圧倒的であります。現在では海側に行くと高級ホテルがあり、一方で山手側に行くと芝大門があり、芝公園、増上寺があり、東京タワーもあります。さらに西に直線的に六本木があります。

交通を見てみるとJRでは山手線と京浜東北線が全列車が停車します。過去には京浜東北線の日中時間帯の快速は浜松町をスルーしていましたが、現在は停車するようになっています。

JR以外では羽田空港にアクセスしている東京モノレールの起点駅であります。そして、都営地下鉄の大門駅が接続の駅でもあり、都営浅草線と都営大江戸線への乗り継ぎも可能です。都営浅草線は品川より先では羽田空港まで乗り入れているので、ある意味、浜松町は空港アクセスの街とも言えます。

ただし、モノレール駅からの距離はあり、何度もエスカレーターを降りるイメージの大江戸線は遠く感じます。そうしたこともあり、羽田空港から六本木を目指す場合は浜松町からタクシーを利用する人も多いかもしれません。

大改造中の浜松町駅周辺

浜松町駅の昭和のシンボルと言えば世界貿易センタービルであり、1970年に竣工しましたが、令和の今ではさすがに老朽化が進み、2021年6月30日で閉館して、2027年(令和9年)3月を目標に新しいビルが建設されることとなっています。

現在はこれまでのビルを解体している段階であります。ビル解体工事が始まる以前は同ビルの1階に車寄せがあり、タクシー乗降場もそこにあり、そこでタクシーを降りれば、目の前にエスカレーターがあり、2階に上がり、ちょっと歩くものの、その先の導線としては割と便利でした。

同計画ではビル自体は2027年3月ですが、浜松町駅全体としては2031年春ぐらいまでかかるようであります。

現在の浜松町駅の問題

現在の浜松町駅の問題は結構、複雑であります。

まず、東京モノレールの浜松町駅は実質的にホームにアクセスする場所は一か所と言えます。実際は南端に接続する階段があり、北端にはホーム階にアクセスするエレベーターもありますが、ほとんどは中央の階段とエスカレーターがメインとなっており、モノレールに乗る人とモノレールを乗ってきた人が合流してしまいます。

JR東日本は東京モノレールの株式を2002年に多く取得し、連結子会社化しています。そうしたこともあってか21世紀になってからは京浜東北線の昼間の快速を浜松町駅に停車させたり、モノレールの運行体系を変えたり、浜松町駅での乗り継ぎ導線を変えて、かなり便利しています。

一方で、地下鉄やタクシーの乗り換えはあまり改善が図られず、ビル解体に至っては悲惨な現状です。以上のようにビル解体で、車寄せが閉鎖されたことにより、そのしわ寄せはJRから乗り換えする人には影響がなく、地下鉄とタクシー乗り換え人にしわ寄せが集中しています。

これまではモノレールホームから地下鉄や地上まで降りるのにエスカレーターがあったのがなくなり、階段か2基のエレベーターに限定され、さらに大門通りまで100m以上歩く羽目となっています。

最終的な計画ではモノレール側にも北改札やそのあたりに大門通りに向かいエスカレーターも設置されようであります。そうであれば、先行して設備を整えるのが先決と言えますが、現在は見通しの悪い工事フェンスがあり、エレベーターのタイミングが悪いとかなりの階段を上ることとなります。

こんなことなら、新橋からJRに乗った方が良いと考えてしまいます。

面倒な上下移動

鉄道と鉄道が接続していれば、それだけでメリットではありますが、旅行者にとっては意外と乗継は不便であります。

たとえば、JRで浜松町に来てモノレールで羽田空港まで行き、飛行機に搭乗を考えてみます。

浜松町駅に到着するとJRの山手線または京浜東北線から改札口まで階段またはエスカレーターで1フロア上がります。そのフロアのまま東京モノレールの改札を通過し、東京モノレールのプラットホームに向けて上下移動をします。エスカレーターは一気に行く形ではなく、二段構成となっています。しかも、ホームに上がる構成は実質的にこことかないため、結構な混雑が乗じます。

しかも、改札付近からはわざとも言えるモノレールの時刻案内が見えないようにしています。これは時刻を見て焦って急ぐ人が事故を招くことを防いでいるかもしれませんが、かえって焦られされることもありそうです。

一本乗り遅れると待ち時間が長く感じるホームでもあります。

こうして羽田まで行くとモノレールのプラットホームに到着します。ここから改札階まで1フロア階段かエスカレーターで上がります。

その後は出発階までの二階級特進エスカレーターで上り(ANAの第2ターミナル場合)、セキュリティなど通過して、ラウンジ利用がなければ同一フロアで搭乗となります。

最先端の羽田空港国際線ターミナルの場合は空港到着後はゲートはまでワンフロアなのでそうしたことはありません。(ラウンジ利用では上下はありますが)まさに理想的と言えます。

浜松町が廃れるかも

世界貿易センタービルがあり、羽田空港のゲートウエイ的な役割を果たしてきた浜松町ですが、この先、東京駅を目途としてJRが直通で列車を運行したり、新宿方面からも東急や京急がタッグを組んでダイレクト列車を運行すると、駅の構造的に上下の移動が多いと敬遠され、浜松町駅は廃れていくかもしれません。

折角の港区にあり、六本木や赤坂へのリレーがしやすい場所なのに残念かもしれません。この辺りどうするのか注目であります。特に自治体の港区がどうするのかが大きいかもしれません。

最後に

現在の浜松町駅はJRからの乗り換え以外はとにかく不便であり、歩くことと階段を上ることが苦行であります。遠回りでも新橋からタクシーの方がいいと感じるかもしれません。

人は面倒と思うと敬遠しがちであり、いつの間にか浜松町と言う名前さえも知らなくなっているかもしれません。

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