デルタ航空のラウンジ「スカイクラブ」が羽田空港に新設されることになったため、どんな場所にできるか想定してみました。
2020年3月28日夏ダイヤから羽田にシフト
デルタでは2020年夏ダイヤ(3月28日と翌日29日)から、デルタの東京便をすべて羽田に統一します。
既に就航しているロサンゼルス、ミネアポリスに続いて、アトランタ、デトロイト、シアトル、ポートランド、そして、ホノルルが羽田就航となります。
時間帯は成田発同じく、日本発夕方、日本着午後に変化はありませんが、ホノルル便は羽田発10時、ホノルル発16時の羽田着20時と機材はB767ながら、魅力的な時間帯とであります。
東京マニラ路線は仁川にシフト
デルタで唯一アジアに残る成田=マニラ路線は3月28日より、仁川=マニラ路線となります。便名はDL180/181からDL196/197便に代わり、機材もA330neoとなります。運航時刻帯について、あまり変化はありませんが、マニラ着は遅くなり、マニラ発も遅くなります。
プレミアムエコノミーも設定され、マイル修行に活用できるルートとなるかもしれません。
急いでマニラ路線を利用するよりもA330neoで利用した方がビジネスなどは良いかもしれません。
デルタラウンジ「スカイクラブ」羽田概要
現時点で公表されている内容は下記のとおりです。
オープンは2020年夏と東京オリンピック・パラリンピックに合わせているようです。あと10か月で間に合うのか心配ではありますが、期待したいところです。
ラウンジの広さは公式には約9,000平方フィート(836㎡)であり、まだ計画段階ながら、季節のカクテルとワインを含むフルサービスバー、ほぼすべての座席のコンセントがあり、シャワー個室が設けられるとのことです。
広さで比較すると同じ国内線ターミナルのラウンジではJALのラウンジの広さは以下のとおりです。
1,888㎡(本館サクラ)
1,497㎡(サテライトサクラ)
1,574㎡(ファーストクラス・VIP)
また、国内線となりますが、パワーラウンジは以下のとおりです。
SOUTH(第1)=569.17㎡
NORTH(第2)=650.52㎡
いずれも、ラウンジの設計をした梓設計ホームページより
シャワー設備やアーティスティックなデザインを考えるとそれほど広くないと考えられます。あくまで日本というか東京需要のラウンジになりそうです。
しかしながら、スカイチームメンバーであるエールフランス、大韓航空、チャイナエアライン、中国東方航空、もしかしたら就航するアリタリアの主要ラウンジにもなりうることを考えると豪華なラウンジになる可能性もあります。
ラウンジの場所
羽田空港国際線ターミナル(次期第3ターミナル)において、ラウンジを提供している航空会社などは下記のとおりです。
JAL、ANA、キャセイパシフィック航空、TIAT、SKYLOUNGEとなります。現在、運用停止中を含めて、キャセイパシフィック航空以外は複数個のラウンジを運営しています。
さらに増床するのか、これまでデルタ搭乗客にラウンジを提供してきたTIATの一部がデルタスカイクラブに変わるのか、国際線の一部(花形路線と思いますが)がターミナル2に移転するANAが場所を譲るのか興味深いところであります。
水回りの設備があり、ある程度広い114番ゲートに近いANAのラウンジの可能性も高いかもしれません。もっとも、需要が高いため、運営している日本空港ビルディングが新たな増床を計画をしているのも知れません。主な投資はスポットの拡張ですが、一部、本館側にも新設部が見られます。
デルタのラウンジアクセス基準
デルタのアクセス基準はデルタ・ゴールドメダリオンかスカイチーム、スカイチームエリートプラスが対象となりますが、一部発行のデルタ提携ゴールドカードでは利用できるため、ハードルは低いと言えます。
ただし、ゴールドカードではデルタ便前提となるため、アジア路線のスカイチーム便での搭乗は限定的でありカード年会費をペイするか不明であります。
3年おきにしかできないステータスマッチでデルタ・ゴールドメダリオンを適用できればその辺は問題ないでしょう。
最後に
デルタが羽田発着枠を大量に獲得し、成田路線をすべてなくすと言うニュースの時点で、羽田にはデルタの独自ラウンジがないと厳しいと思っていましたが、予想通り羽田に新設となりました。
羽田のラウンジ規模がどうなるのか、成田のポストスカイクラブラウンジはどうなるのか気になるところであります。
ANAは成田ではデルタのスポットである北ウィングでの発着があり、羽田とバーター取引で成田を手に入れて成田では第3のラウンジの可能性もあります。