中国南方航空のビジネスクラスの上海=フランクフルト往復が安いため、今後のアライアンスの提携を含めてマイル修行を考えてみました。
中国南方航空とは
中国南方航空(2レターコードCZ)は北京首都、広州白雲、ウルムチ、重慶をハブとしている他、武漢や深セン、厦門、大連でのフライトも多く、中国3大キャリアの一画をなしています。
2018年末でスカイチームを離脱し、現在はアライアンス未加盟状態でありますが、ワンワールドの雄であるアメリカン航空から資本提携を受け、コードシェア等のサービス連携もしています。
また、カタール航空ともコードシェアを行うことを合意しており、ワンワールド加盟に向けて着々と準備をしている様にも見えます。
ビジネスクラス 上海=フランクフルト往復
この時点でワンワールドに加盟しているか不明ですが、建国記念日を活用した日程で試算してみました。
2月7日夕方上海を出発し、2月12日の夕方に上海に戻ってくるルートです。行きは金曜日夕方出発のため、何とか日本から同日にアクセスできそうです。
一方で復路はJAL便だと戻りが厳しく、ANAかピーチであれば上海で宿泊することなく、東京に戻れそうです。
上海から湖南省の省都である長沙を経由してフランクフルトを往復します。長沙とフランクフルト間はA330であります。
運賃は154,030円であり、上海から長沙を経由してフランクフルト往復のマイルは13,838マイルであります。
予約クラスは中国国内線がJクラス、国際線区間がIクラスとなります。
いまだにスカイチームらしいコードの運用のようです。スカイマイルMQM換算ではビジネスでも100%加算のため、MQM単価は11.13円/MQMと想定されます。
アジア=ヨーロッパ往復のビジネスとしては、15万円台は最低価格帯です。
中国南方航空のビジネスクラスシート
中国南方航空ではA380の超大型機をはじめとして、ボーイング777-300ER、ボーイング787、エアバスA350、など全部盛りしており、日本の航空会社では考えられません。
そうした中で、長沙=フランクフルト間はA330であります。もともとA330-200の4クラス機で運航していましたが、現在A330-300の2クラス(ビジネスとエコノミー)で運用されています。
同社のA330のビジネスクラスは2-2-2配列であり、リクライニングタイプ(ANAのビジネスクレードルのような)か、フルフラットタイプエアチャイナのA330に設定されているシートが多く、フランクフルト線では2-2-2配列のフルフラット配列が多く遭遇されるでしょう。
同社の最新型では1-2-1配列のスタッガードタイプのA330もあるようですが、動機東宮としては、あまり期待はできないところであります。
ワンワールドに加盟したらどんなことが起きるか
他のアライアンスと同じ立ち位置
中国南方航空がワンワールドに加盟した場合、JALマイレージバンクでマイル修行をする場合、どのようなことが起きるか考えてみました。
フィンエアーのビジネスクラスのように割引運賃のIクラスでは70%加算があり、これと同じくなるとあまりマイル修行には向かいないと言えます。
しかし、アメリカン航空やカタール航空など同じく「ビジネスクラスは125%加算で統一」となれば、今回試算したルートではFOPは17,297FOPとなります。
FOP単価は8.91円台となり、前代未聞の大陸間のビジネスとしてはかなり良い単価となります。
スターアライアンスのエアチャイナ、スカイチームの中国東方航空のような存在となるかもしれません。
エアチャイナはアジア、欧州のビジネスが安く、イースタンはヨーロッパ・アジアが安いのです。
そして、サザンはピンポイントながら、欧州、北米、豪州か安く、マイル修行としては単価が抑えられて一挙にステータスポイントが積算される点では有力かもしれません。
JALとのコードシェアは?
ワンワールド加盟のJALは中国南方航空と中国路線において共同運航を実施していますが、それ以上に中国東方航空とも共同運航を実施しています。
特に上海でのコードシェアは大きく、ワンワールド加盟と共にその関係がすぐには変化しないでしょうが、スターアライアンス対抗でどう変わるかも注目です。
米中、欧中路線のスクラムが先決が優先されるかもしれないので、日本路線は暫く、あまり変化がないかもしれません。
最後に
スターアライアンス=中国国際航空、スカイチーム=中国東方航空、ワンワールド=中国南方航空と落ち着くとアライアンス間の棲み分けが整理され、当面はこの体制で続くかもしれません。
この構図が実現できれば、マイル修行をするのであれば、どのアライアンスでもコスパを追求することができそうです。
一方で、中国3大キャリアがますます実力を上げると日系キャリアやアジアの代表キャリア(SQ、CX、KEなど)の立ち位置をどうするか、ガラガラポンということもあり得るかもしれません。