南米コロンビアのボゴタからヨーロッパ有数都市のバルセロナまでの大西洋横断をアビアンカ航空の最新機材のボーイング787のビジネスクラスにて横断してみましたので、お伝えします。
アビアンカ航空の長距離便就航都市
アビアンカ航空はコロンビアのフラッグキャリアであり、大陸間フライトでは北米と欧州に就航しています。北米では、主にニューヨークやシカゴやロサンゼルス、欧州では、マドリード、バルセロナ、ミュンヘン、ロンドンに就航しており、ニューヨークへはA330、欧州にはボーイング787型機が就航しています。
アビアンカ航空ビジネスクラスはANAの特典航空券は取りやすい
ボゴタ発券のボストンは結構安く、ライフタイムマイルを積算するため、ボゴタから北米まで有償にして、距離の短い大西洋間を特典にしようと思いましたが、ハリケーンの影響も考えられるため、ボゴタから一気に欧州を目指すこととしました。ANAの特典ビジネスではアビアンカ航空は比較的予約が取りやすく、目的地がスペインの場合は、経由便もありますが、ほぼ指定の日時で予約が取れるのは便利でした。
ビジネスクラス搭乗記
チェックイン
モダンで清潔感のあるエルドラド空港では、カウンターには敢えていかずに、自動チッェクイン機でチッェクインします。ANAの特典航空券の場合、アビアンカ航空が要求する緊急時の連絡先が登録されないため、有人のチッエクインカウンターでは伝えるのに時間がかかることが想定され、自分でタッチパル操作できる方が早いため、実施してみました。ペラペラの感熱紙のような搭乗券は物足りないですが、時短となりました。ホテルなどでwebチッェクインして、必要情報を入力して、カウンターで厚紙のチケットを貰えばベストですが、今回は時間がないため、セルフチッェクインをしました。
アビアンカ航空18便は夜行便であり、夜9時過ぎに出発し、バルセロナには翌日の夕方4時過ぎに到着します。季節によって時刻は変わりますが、基本的に夜出発し、バルセロナには午後に到着します。撮影のため、搭乗時刻より少し前に行くと前フライトの飛行機が締め切り時間となっており、30分程待たされて搭乗となります。
ビジネスクラスシート
アビアンカ航空のビジネスクラスシートは1-2-1配列のヘリンボーンのマイルド型と言えます。
マイルドヘリンボーンシートのビジネスクラス搭乗記はこちらです。
こうしたシートはエアカナダやエバー航空でも採用しており、第一世代のヘリンボーン型と比較すると進行方向に対しての角度が緩いため、違和感が少なく快適であります。窓は2つのみの占有ですが、対角線ということもあり、足元までの広さは余裕です。
通路側のひじ掛けは下から上に突き出すタイプと思い、何度かトライするものの反応せず、よく見るとディバイダーの横についていました。シートタイプは似ていても細部は違いますね。
操作パネルや端子類は一か所にまとめられており、いちいちボタンの場所を探す必要がありません。
端子はUSBとユニバーサルタイプのコンセントがあり、ガシェットをそのまま接続できます。
ヘッドフォンは操作系パネルの横に収納されており、収納時はすっきりしています。
操作リモコンは液晶モニターが付いており、現在位置などを表示することもできます。
デザインは白とグレーを基調としており、無難でありますが、挿し色としてセーフティボードやモニター映される操作画面の基本色がアビアンカレッドであったり、
コンフォーターを縛るリボンが赤だったりと落ち着きの中にもアビアンカらしさを演出しています。
ウェルカムドリンク
ウェルカムドリンクはスパークリングワインかソフトドリンクが選択でき、いずれもグラスで提供されます。さらに、つまみまでついてきます。どこかの航空会社では時間帯もありますが、冷たいお茶かグアバジュースをプラカップに入れて出してくるところもありますが、日本から遠い彼方でこうしたサービスを受けられるのは最高です。
アメニティグッズ
ビジネスクラス搭乗で気になるのがアメニティグッズであります。とりわけ中身よりも気になるのがケースであります。ブランドバッグメーカーとコラボしたものや小リモワのスーツケースなど楽しみでありますが、アビアンカの場合は赤TUMIでした。黒のスーツケースやバッグ、ガシェットを愛する人にもバッグの中にアクセントとして利用するのも楽しいですし、TUMIラーには嬉しいアメニティではないでしょうか。ちなみに中身は使い捨て歯ブラシやリップクリームなどビジネスクラスとしては標準的なものでした。
離陸
ボーイング787得意の照明を青にしたり、黄昏色にしたり、しながら離陸をします。燃料満載で高地のエルドラド空港は最新鋭のボーイング787でも滑走距離は長く、3,800mの滑走路をかなり走り抜け離陸した感がありました。一方で、ボゴタ市内の夜景をわずかに堪能し、雲の上に突入してしまいました。
機内食
外を見ても闇であり、寝るまでの楽しみである機内食に。
メニューはドリンクとフードが兼用であります。ワインについては、泡、白、赤ともに南米産であります。泡はチリ、白はシャルドネとソービニヨンブランともにチリ、赤はメルローがアルゼンチン、カベルネソーヴィニヨンがチリとオール南米であります。南米を後に最後に飲むワインであり、このフライトを降りれば、欧州のワインを堪能できるため、敢えて南米のワインでそろえているのもなかなかであります。
ディナー
出発も遅れ、ウェルカムドリンクだけでは物足りないタイミングでディナーがスタートします。空腹を調味料にしているのでしょうか。ドリンクとメインコースの選択をして、まずドリンクが来ます。その後、メインディッシュを含めてプレートで一気にサーブされます。ボゴタとバルセロナは5,292マイルあり、フライト時間は偏西風を追い風としても10時間はあり、フルコース風にサーブしても良いのですが、夜も遅いため、睡眠時間を優先したスタイルと言えます。とはいえ、スープだけは先行して、提供されます。
そのあとにサラダ(ほとんどポテトですが)とメインディッシュのビーフが提供されます。サラダも生野菜主体ではないため、シャルドネや赤ワインなどに合い、なかなか満足なメニューでした。
セルフ・バー
食後、物足りない人にはビジネスクラス専用のセルフ・バーもあります。フライト後半に撮影したため、ソフトドリンクだけでしたが、ワインボトルもあり、食後物足りない人は待ち時間なく、自分で好きなものを選択できます。
催眠
前述の通り、ディナーは比較的早く終えるため、その後睡眠を十分にとることができます。実際、食後に5時間30分は横になっており、最初の4時間は熟睡、その後は時間が気になり、何度か目が覚めましたが、起きるのが億劫になるくらいでした。
朝食
朝食は3種類から選択でき、もっとも重いものではオムレツを選択できますが、長い道中、あまりカロリーの高いものばかり食べるとお酒が美味しく飲めないため、シリアル主体としてみました。シリアルだけかと思うとフルーツとチーズもあり、結局カロリーは高くなってしまいました。個人的には長期の海外旅行中は時差や体重管理もあり、あまり食事はとらないようにしており、ラウンジでも機内でもドリンク主体でありますが、アビアンカ航空では結構食べてしまいました。
到着前に
到着前には、お土産が配布されます。コロンビア産100%のコーヒーが配布されます。XUEと言うブラントであり、あまり馴染みはありませんが、純コロンビア産であり、トリップアドバイザーなどでも評価は高いようです。個人的にはコーヒーはあまり飲まないため、味はわかりませんが、機内で自信をもって配布していることから、いいものなのでしょう。
着陸
大西洋を越え、気が付くとイベリア半島上空に。スペインの乾いた大地を見ながら、エルプラット空港に近づきます。バルセロナ・エルプラット空港は海に臨んでいるため、機体左右どちらに着席した場合でも、海か海岸線を眺めることができ、満足な場所であります。写真は食後、シートが気持ちよく、二度寝し、デジタルシェードを使用したため、暗くなってしました。今回は海岸線を臨み、懐かしささえ感じるエルプラット空港に到着しました。
最後に
日本にいるとあまり縁のないアビアンカ航空ですが、同社のビシネスクラスに搭乗するとアジア流とは異なるビジネスクラスサービスが存在し、とても魅力的であります。今回は特典航空券ということで、サーチャージなどのみで利用でき、アビアンカ航空はサーチャージも安く、よりただに近く利用できました。やはりマイルを貯めて、未踏の世界に行くことはコストをかけずに充実した体験ができるので、改めてマイルの魅力を感じました。