プレミアムエコノミーへの70%加算率が適用になって半年ほどが経過し、エコノミーの方がPP単価は良いケースもあり、まとめてみました。
- プレミアムエコノミーの現況
- プレミアムエコノミーよりも強力なエコノミーMクラス
- エコノミーMクラス パース=成田往復
- 成田=パース路線はダブルマイルキャンペーン
- アップグレートに必要なマイル数
- 最後に
プレミアムエコノミーの現況
クアラルンプール線発券の場合、プレミアムエコノミーの最安運賃はNクラス(70%)積算となっていますが、数千円高い運賃を選択するとEクラス(100%)は健在であります。
単価としては以前よりは悪いものの、一撃でプレミアムポイントを積算できる醍醐味はまだ健在と言えます。
これを北米までストレッチすると状況は変わり、例えば、ニューヨークであればEクラスを購入すると25万円近くまで高騰します。以前であれば20万円ちょっとであったのですが。
欧州や豪州発券の場合、Nクラスが幅を効かせ、Eクラスのメリットはありません。
クアルンプール発券のプレミアムエコノミーのEクラスが潰されてしまうと、プレミアムエコノミーとしては壊滅状態と言えます。
プレミアムエコノミーよりも強力なエコノミーMクラス
エコノミークラスMクラスは積算率100%であり、当然搭乗ポイント400ポイントも付与されます。ビジネスクラスへのアップグレードも可能であります。
マイルがある程度ある場合は予約時点でビジネスクラスへのアップグレードが可能である日程を探り、アップグレードをかけてしまえば、プレミアムエコノミーよりもPP単価が良く、快適に移動できると言えます。
Mクラスはクアルンプール発券の場合、東京往復では出現しませんが、北米往復では存在し、東京でのストップオーバーもできるため、アメリカへの旅行とマイル修行を兼ねることができます。
豪州発券の場合、東京発券でMクラスは出現し、逆に北米発券ではない状態と言えます。つまり、豪州発券の場合は、東京往復でMクラスを利用し、ビジネスに上げるのが良いと言えます。
エコノミーMクラス パース=成田往復
今回はパース就航後の秋(現地は春ですが)の旅程を想定してみました。
往路は10月12日にパースを出発します。復路は11月10日に成田を出発します。いずれの区間も現時点ではアップグレードに空席があります。
そして、プレミアムエコノミーNクラスはMより運賃は微妙に安いですが、積算率が低いことを考えると選択しがたいと言えます。
運賃 160,320円
予約クラス Mクラス
プレミアムポイント 計15,578PP
PP単価 10.29円/PP
以前は8円台上等でしたが、現在は厳しいといえます。
しかし、往年の国際線マイル修行は継続できる範囲と言えます。
しかも、パースは旅慣れても行ってみたいところであり、マイル修行をできるのはありがたいと言えます。
成田=パース路線はダブルマイルキャンペーン
成田=パース路線は就航時から2019年12月中旬までダブルマイルキャンペーンを実施しています。最近はボーナスマイルのキャンペーンが少ない中で、珍しいキャンペーンであります。概要は下記のとおりです。
キャンペーン期間
2019年10月1日(火)~2019年12月19日(木)(ご搭乗分)まで
キャンペーン内容
期間中、以下の条件をすべて満たしたお客様に、ご搭乗ごとにダブルマイルをプレゼントいたします。
ダブルマイルとは、通常積算されるフライトマイルと同数のボーナスマイルです。
キャンペーン条件
ANAウェブサイトからキャンペーン参加登録
成田⇔パース線(NH881/NH882)に対象予約クラスでご搭乗
ANAマイレージクラブにフライトマイルを積算
対象路線
ANAグループ運航の成田⇔パース線(NH881/NH882)のみ
対象予約クラス
マイル積算率50%以上の国際線予約クラス
ボーナスマイル積算時期
キャンペーン条件達成後、1週間以内に積算いたします。
対象のお客様
ANAマイレージクラブ会員
ANAホームページより
以上のように、Mクラスでは通常積算されるフライトマイルと同数をフルに発揮し、100%のマイルがボーナスとして積算されます。ダイヤモンド会員で最高の積算率の場合、合計330%もマイルが積算されます。
往復のボーナスマイルだけで国内線のトクたびマイルで3回フライトが利用できてしまいます。
アップグレートに必要なマイル数
冒頭にMクラスはビジネスクラスへアップグレードができるクラスと説明しましたが、アップグレードする際に必要なマイル数は距離に応じてマイル数が異なります。
マイル数は下記のとおりです。
1区間(片道)区間マイル | PY・Y→C |
0~2,000 | 12,000 |
2,001~3,500 | 18,000 |
3,501~4,500 | 20,000 |
4,501~5,500 | 25,000 |
5,501~ | 28,000 |
パースの場合、マイルは4,926マイルであり、1フライト25,000マイル必要となります。往復では5万マイルとなります。
最後に
70%プレミアムエコノミーも運賃を考えればよいと言えますが、マイル修行では厳しく、エコノミーの100%加算運賃の方が強力な時代となってしまいました。
国内線では時折、お化けPP単価もあり、そうしたルートを活用するのも良いと言えます。
しかし、獲得できるPP絶対値が少なくSFC達成でもきついですが、とにかくプレミアムポイント積算が必要なダイヤモンド狙いではモチベーションが落ちてしまうと言えます。
海外メインで行く場合は、PP単価10円以下で5万PPを達成し、あとはPP単価10円未満のスタアラキャリアを利用するのも良いと言えます。
もちろんマイルが山ほどある場合はスカイコインに交換して、ANA便だけで修行すると言うのも有りではあります。
個人的には初めての海外旅行の目的地がパースであり、改めてANAでパース往復するのも良いと考えており、ダブルマイル獲得も兼ねて行ってみようかと画策しています。