ANAマイル修行をする場合、クアルンプール発券を利用するのが鉄板とも言えますが、そこまでのアクセスをスターアライアンスで考えてみました。
日本全国に就航しているエバー航空
エバー航空は季節便などを含めてもかなり日本全国各地に就航しています。就航地は下記のとおりです。(2019年7月17日以降)
北海道 新千歳、函館、旭川(2019/6/16-7/14, 10/1-25)
東日本 青森、仙台、羽田※、成田
西日本 名古屋、小松、関西、松山、福岡、沖縄
※台北松山空港(TSA)発着
政令指定都市だけでなく、北日本や日本海側にも就航しており、一度羽田まで行く費用も馬鹿にならない地方からでも、ダイレクトに台北桃園、そして乗り継いでアジアに行くことができます。松山(MYJ)便は松山空港(TSA)に就航だとどんな感じだったのでしょうね。
片道で積算率が高いエコノミー
エバー航空では比較的片道運賃も安く設定されています。一方で、エコノミーMクラスはANAマイレージクラブでは100%積算であり、搭乗ポイントも付与されます。
台北で乗り継ぎますので、クアラルンプールまで2フライトとなり、総距離3,300マイル程の距離に対して、搭乗ポイントが400×2=800ポイント付くのは貴重な存在と言えます。
検索するとエコノミースタンダードで表示されるのがMクラスであります。
台北=クアラルンプール間は1往復
エバー航空の台北桃園空港とクアラルンプール国際空港間は1日1往復就航しています。特筆すべきは水・金・日の台北発は6:30と早朝ですが、クアラルンプールへの到着時間は11:15となります。
NH886(KUL14:15発)出発ちょうど3時間前に到着できるため、預け荷物がなければ、入国せず、そのまま乗り継ぎができてしまいます。
台北では一泊となり、各都市からの台北への到着時間によりますが、空港と台北市内はMRT(地下鉄)で結ばれているため、市内まで足を延ばすのも良いかもしれません。ただし、ホテルに滞在の場合は空港に近いところが良いと言えます。
土曜日日本を出発し、台北で1泊して、翌朝クアラルンプールまで移動、そのまま羽田に到着と東京在住であれば、土日で完結しそうです。
東京以外の場合は、東京での宿泊が必要となりますが、国際線に接続する国内線運賃が利用できるため、地元でのアクセス安くは済みそうです。
日本全国各地発=クアラルンプールのPP単価を計算
7月20日(土)に日本を出発する便(対象日にない場合は近くの日)で計算してみました。
北海道
旭川、新千歳、函館は下記のとおりです。旭川のみ運航最終日の7月14日で計算しています。そのため、翌日月曜日のクアラルンプール便の到着は14:15となるため、一日余計に必要となります。
出発地 | 運賃 | PP計 | PP単価 |
旭川 | 54,000 | 4,566 | 11.83 |
新千歳 | 71,330 | 4,497 | 15.86 |
函館 | 54,000 | 4,418 | 12.22 |
札幌は人気のため、エコノミースタンダードは売り切れており、上位のクラスとなってしまいます。旭川と函館は同額であり、距離の長い旭川は11円台となっています。
しかし、季節運航のため、函館が実質的には安いと言えます。
東日本
青森は距離が遠くて東日本では一番安いため、PP単価が良いと言えます。
成田も善戦しています。機材はボーイング777-300ERであり、有料で座席指定すればプレミアムエコノミーのシートに着席の可能性もあります。ちなみに台北からクアルンプールまでもボーイング777-300ERです。
出発地 | 運賃 | PP計 | PP単価 |
青森 | 54,000 | 4,368 | 12.36 |
仙台 | 54,710 | 4,275 | 12.80 |
成田 | 56,610 | 4,168 | 13.58 |
羽田 | 70,900 | 4,131 | 17.16 |
羽田発は街中の松山空港に到着であり、午前便と言うこともあり、半日観光ができそうですが、割高です。
西日本
名古屋・大阪・小松では、小松が安く、距離も長いため、単価は良くなっています。
名古屋と大阪線の機材は同社最新のボーイング787-9型機であります。
松山、福岡、沖縄では4万円台もありますが、距離が短いため、東日本と比較すると単価は良くありません。
松山は土曜日発がないため、日曜日発で計算しています。旭川同様、クアラルンプール到着時間の関係で同地に一泊必要となります。
出発地 | 運賃 | PP計 | PP単価 |
名古屋 | 54,070 | 3,961 | 13.65 |
小松 | 51,500 | 4,002 | 12.87 |
関西 | 54,540 | 3,870 | 14.09 |
松山 | 51,500 | 3,728 | 13.81 |
福岡 | 47,770 | 3,619 | 13.20 |
沖縄 | 44,000 | 3,312 | 13.29 |
エアアジアを利用した方がよいのか
クアルンプールはエアアジアの本拠地でもあり、日本路線も充実しています。
わざわざ台北乗り継ぎでエアアジアの倍近い運賃のエバー航空を利用する必要がないと言えば、それも正解と言えます。エアアジアの運賃をクアルンプール発券の運賃に上乗せしてもPP単価はまだ安いと言えます。
しかし、折角の移動時間をプレミアムポイント獲得に資したい、大型機で移動したい、LCCは嫌だ、エアアジアが就航していないなどの場合は今回のエバー航空の利用価値はあると思います。
また、成田からの場合、全区間ボーイング777-300ERであります。エコノミークラスとなりますがプレミアムエコノミーのシートも空いていれば利用可能であり、快適且つ5スターサービスを受けるのも良いと言えます。
最後に
今回の計算ではエバー航空片道エコノミーのクアラルンプール行きのPP単価が日本一安いのは旭川の11.83円であります。しかし、人気の羽田や札幌は別として、他の都市においても12~13円台が多いと言えます。
マイル修行の最初一歩からプレミアムポイントを積算させ、且つ、スモールスタートで実施したい場合は良いかもしれません。