ANAのパリ発券のビジネスクラス東京往復が23万円台と日本発券ではプレミアムエコノミーよりも安いくらいの運賃ですが、本当にお得なのか検証してみました。
ビジネスクラス・パリ発券東京往復
旅程
パリからのスタートとなるため、日本にお住まいの人が利用する場合は日本からパリまでのチケットが必要となります。
パリから東京に向かうルートはフランクフルトを経由します。シャルル・ド・ゴール空港からフランクフルト・アムマイン空港まではルフトハンザのビジネスクラス(座席はエコノミーと変わりませんが)を利用し、フランクフルトでは1時間の乗り継ぎとなります。
羽田まではボーイング777-300ERのビジネスを利用し、15時前に到着します。
復路は約一か月後の8月後半の日曜日の未明出発なります。目的地はウィーンであります。ウィーンでの乗り継ぎは1時間と早く、オーストリア航空のビジネスクラスでパリに向かいます。
パリには朝9時過ぎに到着してしまいます。日曜の朝と言うこともあり、渋滞なくパリ市内に到着できます。
運賃
運賃は239,390円
ANAの大陸間ビジネスクラスとしては破格と言ってもいい運賃であります。
予約クラスは全区間Pクラス
ANA区間は70%加算、搭乗ポイント400P付与
ルフト/オーストリア区間は70%加算のみとなります。
プレミアムポイントは合計9,584PP
PP単価は25.01円/PP
マイル修行には全く向きません。
エコノミーのアップグレード運賃はどうか
エコノミークラスでアップグレードできる最安クラスはHクラスであります。上記旅程にてHクラスで旅程を出すと下記のとおりです。
運賃は228,510円とビジネスよりは安くなりますが、プレミアムポイントは8,784PPと70Pのビジネスよりもさらに単価は悪くなります。この運賃ではビジネスクラスにアップグレードするためにマイルまたはアップグレードポイントが必要となるため、生産性は高くないと言えます。
パリ発券と比較するのであれば、スペシャル運賃のビジネスクラスはお得と言えます。
最後に
欧州路線をマイル修行にしようとすると東京往復では単価は良くなく、カンガルールートにする必要などがあり、メジャーとは言えません。マイル修行をしつつ、欧州に頻繁に行きたい人にはパリ発券のビジネスクラス特別運賃は魅力的と言えます。
また、ダイヤモンド会員であれば、お得感を無視して、フランクフルト=羽田区間はアップグレードポイントを2倍(40ポイント)使用して、ファーストクラスにアップグレードするのも面白いかもしれません。