10月31日追記 10月30日現在では下記のKクラスはすでになく、運賃倍増のLクラスになっており、対策が施されたようです。
今後も運賃改定の際にこうしたことが発生することもあり、参考として読んでいただければ幸いです。
ANAのインド三番目の就航都市であるチェンナイですが、チェンナイ発券のエコノミー往復が極安のため、まとめてみました。
チェンナイ就航
ANAはムンバイ、デリーに次ぐインドの就航都市として、南インドのチェンナイを2019年10月27日から就航しています。
毎日運航ではなく、水金日の週3便の往復であります。来た便で戻るチェンナイタッチをしなければ、チェンナイでの滞在時間が長くなり、持て余してしまうかもしれません。
ウラジオストクであれば、近場ではありますが、活用法はありそうですが、暑いチェンナイでは持て余してしまいそうです。
チェンナイ便のチケットが発売当初はバグ運賃が発生し、半日で修正されたものの、ビジネスクラス日本往復が7万円であり、その運賃を取り消すことはせずに買い得なことを実現したりと就航記念と大盤振る舞いかと考えていしました。
しかし、その後、就航する前から特典航空券のマイル数を半額にするなど、売れ残りの弁当や惣菜級のキャンペーンを実施しており、これはちょっと、普通ではない事態かと感じています。
久々にエコノミーでPP単価10円以下の運賃
日本国内線ではスーパーバリュー運賃など、長距離路線でPP単価を10円以下というルートは結構あり、それを専門に計測している人もいます。
しかし、国際線となるとエコノミークラス程PP単価が高く、特に海外発券ではプレミアムな、プレエコやビジネスの方がプレミアムポイントを積算しつつ、プレミアムポイント単価は安いと言う逆転現象が起き、結果的に単価を考えるとプレミアムな修行が主流であります。
チェンナイ発券は最底辺エコノミーが魅力的
ANA国際線の積算率で最底辺と言うと30%であり、予約クラスはLやKであります。通常、このクラスではプレミアムポイントの積算は費用に対して積算額は粗末とも言え、ダイヤモンド修行などプレミアムポイントの積算を計画的かつ大胆に貯めないといけない修行では、忌避されます。
しかし、今回のルートを見てみると下記のとおりです。
日曜日にチェンナイを出発し、成田には月曜朝到着します。復路は金曜日出発します。うまくいけば、チェンナイタッチにて無泊で変えることもできます。
なによりも運賃が往復コミコミで28,840円であります。これは繁忙期のプレミアム株主優待の東京=沖縄の片道ぐらいに匹敵します。
特典が半額と言ってもその手数料を払うのが空しくなるくらいであります。
半額CPで発券した人はPP単価ゼロと最良単価との比較の天秤をかけるとどうなのでしょうか。
東京と沖縄、チェンナイの距離、搭乗倍率、積算率を考えても絶妙な運賃と言えます。
プレミアムポイントは往復合計で3,615PPであり、PP単価は7.98円/PPであります。国内線普通席では食事は事前に弁当購入が必要であり、アルコールは機内では500円ほどで1缶購入が必要ですが、国際線では機内食は無料、アルコールは程度によりますが、お代わり自由であります。
国内線に唯一負けるのは修行時間がかかる点です。沖縄であれば片道2.5時間ですが、チェンナイの場合は8時間から9.5時間かかるため、タイムイズマネーと考えると弱いかもしれません。
一方で、機内で映画を観続ける、仕事を整理するなど考えると邪魔されない時間が確保できるとも言えます。
ダイヤモンド会員であればアップグレードポイント2倍でビジネスクラスと言う手段も
ダイヤモンド会員となれば、特権としてアップグレードポイントを通常の倍使用することで、エコノミーからビジネスにアップグレードできない運賃でも、空きがあればアップグレードができるシステムがあります。
このシステムとしては、最後の最後で空きがある場合に享受できる特典ですが、初日から搭乗率が低そうに見える同路線では、結構有効かもしれません。
フライト時間もシンガポールやクアラルンプールと比較して長いため、道中では結構食べたり、飲んだりを楽しめそうです。
もっとも、エコノミーの搭乗率も低そうであり、3列シートを占有するくらい空いていれば、フルフラットなエコノミーファーストクラスも実現できそうです。
ただし、2倍のアップグレードポイント消費はきつく、今年中に出来るだけ貯めるかダイヤモンド会員の特権である選択式特典を活用して、アップグレードポイントをかさ上げする方法もあります。
ミリオンマイラーを目指すのであれば
これからミリオンマイラーを目指そうとすれば、いかに安い運賃で如何に遠くまで飛ぶかがキーですが、同ルートではそれが叶います。
しかも、PP単価が安いため、28回往復(現実的には沖縄往復を追加してインド往復を削減)しても90万円以下となりますが、ほぼ毎週チェンナイであり、インドに入国しないとなると何だろうと思われてしまうかもしれません。
もし、それを忠実に実行すれば28×2×4017=224,952ライフタイムマイルが加算であり、いまからでも4年ほどでANAピュアミリオンまで到達できそうです。
個人的には2020年をすべてチェンナイに賭ければ、安いPP単価でダイヤモンドを継続しつつ、一気にワープして、2021年にはANAピュアミリオンも可能です。
一方で、飛行機旅の肥やしとして、ルートで難儀するかもしれませんが、たまにはMAA-KULとか別切りで発券してKUL発券を絡めるのも良いかもしれません。色々な発券地で安い運賃がある時代には玉石混合が最終的にはいい結果よりも、いい経験となり得るとも言えます。
最後に
バグ運賃、半額マイルキャンペーンなど鳴り物入りでスタートしたチェンナイルートですが、チェンナイ発券の運賃は常識を覆すような運賃が既に出ており、固定客確保が必須のようです。
ムンバイやデリーが中型機で毎日運航となった現在を見ると、いずれは中型機で毎日運航の日が来るかもしれません。
それまでの間に、搭乗率に貢献しつつ、割安なマイル修行をするのも有りかもしれません。