大韓航空の羽田発ソウル仁川行きの深夜便に搭乗し、仁川空港内でターミナル2からターミナル1のコンコースターミナルに移動したのでお伝えします。
羽田=仁川路線はレア路線
東京とソウル間の路線はソウル側では仁川空港と金浦空港、東京側では羽田空港と成田空港でそれぞれ路線があります。
お互いの都心から近い、金浦と羽田間の直行便が多く、日系(JALとANA)と韓国系(大韓航空とアシアナ航空)が運航しています。
一方で、成田は仁川との接続便が多く、運航している会社は韓国系(大韓航空とアシアナ航空)とエチオピア航空とLCCとなります。
以前はANAやJALも運航していましたが、現在は運航していません。JALとANAは日韓需要と北米乗り継ぎ需要が大きいと言え、韓国系は仁川をハブとして韓国以外からの自社便の乗り継ぎの最終目的地となる東京として成田線を活用していると言えます。
このほか、日本との間の貨物輸送でも成田空港が活用されています。
成田=仁川、羽田=金浦という定番ルート以外に羽田=仁川と言うルートが存在します。
大韓航空とアシアナ航空とピーチが運航しています。
羽田を出発する時間は深夜2時前から朝6時頃までであり、羽田着は夜10時から深夜1時までであります。機材はいずれも小型機(キャリアによっては大型機を投入することもあるようですが)での運航となっています。
東京=ソウル線のフライトが多い中で、1日3便のみ羽田=仁川と言う路線があるのはレアなルートです。
金浦空港の運用時間が限定的なこともあり、都心から近い羽田に夜中到着でフライトが間に合い、仁川発の午前便に余裕で間に合うことができ、ソウル発券を利用する際には重宝しそうなルートでもあります。
ちなみに成田=金浦間のフライトはありません。大人の事情なのか、金浦空港の枠を動かすのは厳しいのかもしれません。
搭乗記
深夜フライト
出発時間はAM2:00、搭乗時間はAM1:30と眠くてしょうがない時間帯であります。機材はボーイング737-800であります。
SKY PRIORITYによる優先搭乗で機内に進みます。シートは窓側のエコノミー、シートモニター、UBSポートが完備です。
大韓航空、アシアナ航空ともにエコノミーの装備は良く、USBポートや電源は充実しています。
しかし、最近は設備投資に活発な時期でないのか、最新の狭額縁の大画面シートモニターやWi-Fiなどはありません。
もっともこの時間にすることと言えば、眠ることであり、寝ている間にスマホの充電ができれば満足です。
外は大雨です。週末の天気は強風ではないものの、大雨が続くなかの離陸となりました。
飛行機が移動すると青白く暗い照明となります。この時間にこんな照明にされると、お酒よりも効果があり、ウトウトしてしまいます。
機内食はうなぎ
離陸も気づかず、寝落ちていましたが、機内食が提供される時にはなぜか目覚めてしまいました。
うな玉丼が選択できたため、お願いをしてみました。寿司一貫級の大きさのウナギでありますが、ホタテ2個もあり、つまむ程度にはちょうどです。
食べなくても良い時間帯に敢えてウナギを出す、同社に感服であります。
ソウル線の時間は過ぎるのは早くあっという間であります。
寝たり、食事などしているとあっという間に到着するため、ソウルからプレミアムなクラスでの移動を考えるとその時間がさらにあっという間に感じてしまいます。
仁川空港は朝4時過ぎの到着であり、まだ夜が明けず、満月に近い月が見えます。
ターミナル2からターミナル1コンコースターミナルに移動
ターミナル2とターミナル1および1のコンコースターミナルは直線距離では近いですが、いったん入国して、両社間を移動するとなると1時間近くかかる場合もあります。
今回は、仁川からのフライトはオンラインチェックインが可能であり、iPhoneのWalletに次のフライトの搭乗券をダウンロードして、入国せずにターミナル間を移動してみました。
ターミナル2からの導線はわかりやすい
KE720便で到着後、乗り継ぎゲートに向かうのはわかりやすく問題ありません。到着フロアの通路も広く、快適であり、ターミナル2開業でますます仁川空港の評価が高くなりそうです。
サインも明確であり、ターミナル移動の導線はわかりやすいです。
シャトルに乗るためには搭乗券かフライト番号が必要
ターミナル2とコンコースターミナルとターミナル1を接続する無人運転のシャトルは滑
走路の地下を走り、最短ルートでターミナル間を接続しています。
このシャトルを利用する際、地階に降りますが、その際に改札ともいうべき、自動のゲートがあります。
このゲートで搭乗券や電子チケットのバーコードをかざす、または、搭乗券がない場合は次に搭乗するフライト番号を入力すると通過できます。
今回はiPhoneをかざしてみましたが、すぐにゲートが開きました。通過後はエスカレータで地下にあるシャトルのプラットフォームに。
シャトルは無人ですが、要所にはガードマンがいて、間違った方向に進まないようにしています。
こんな時間にターミナル間移動は少ないのかシャトルは貸し切りでした。出来立てのトンネルのためかシミもなく、とてもきれいです。
ターミナル1コンコースは不退転
ターミナル1のコンコースターミナルは離れ児島となっており、ターミナル1とターミナル2の中間地点のような場所に存在します。
仁川空港を利用したことがあると結構経験しているターミナルでもあり、到着時に地下まで下りて、シャトルで移動してから入国審査を受けるケースが多いでしょう。
同ターミナルで出発の場合は、シャトル到着後に同ターミナルにある保安検査場を通過します。
今回は早朝のため、誰もおらず、暇そうにスマホを弄っていた係員にスマホの搭乗券を見せて通過します。
上階に上がると出発フロアであります。この時点で朝5時前であります。コンコースターミナルに現在あるラウンジは中国東方航空のラウンジとプライオリティパス等で利用できるSKY HUBラウンジ(シャワーあり)であります。
落とし穴としては中国東方航空のラウンジはスカイチーム・エリートプラスでも同コンコースを利用する同社以外のスカイチーム便搭乗の場合は利用できません。そうした場合、搭乗カウンターでスカイハブラウンジの招待カードを得る必要があります。
以前は、アシアナ航空のラウンジや大韓航空のラウンジがありましたが、現在では上記の2ラウンジであります。
こうしたラウンジは6時過ぎのオープンであるため、それまで時間を持て余すため、ターミナル1の本館に移動して、大韓航空のラウンジでも利用しようかなと画策すると、移動はできなく、出発まで同コンコースに滞在することとなりました。
文字通り、不退転であり、同コンコースに来る場合は色々と下調べが必要です。
ラウンジ以上の仮眠スペース
ラウンジがオープンするまでの時間はそんなに長くありませんが、眠くてしょうがなく、ラウンジ近くにある仮眠スペースに移動。
この空間にはセミダブルベッド級のフルフラットのソファが多数あり、横になってしまうとそこはラウンジ以上の世界でした。
ターミナル1本館やターミナル2のNapスペースと異なり、早朝でも空いており、すぐに場所を確保できました。
荷物は気になるところでありますが、ソファのスペースが広く荷物を目前において横になることが可能であります。
あまりに快適であり、ラウンジオープン時間から2時間も過ぎてソファに滞在してしまいました。
ラウンジに移動後はシャワーを浴びてすっきりして、寛いで次のフライトとなりました。
仁川空港の仮眠スペースは絶大であり、言い換えると野宿でありますが、とても快適であります。寝不足が続いて、このソファに横になると丸一日は寝ていられるかもしれません。
このゾーンがないとターミナル間も移動ができなく、ラウンジ利用時間まで開店しているショップを巡ることを余儀なくされますが、こうした仮眠施設があり、仁川空港は評価どおり良い空港です。
最後に
深夜移動となると、出発までの待ち時間、その後に乗り継ぎが控えていると乗り継ぎ待ちが結構眠く、しんどいです。
今回の羽田=仁川線は大韓航空、アシアナ航空、ピーチに限定されますが、深夜から超早朝に出発するフライトが多く、仁川空港での過ごし方が課題となります。
ターミナル間の移動を熟知すれば、早朝に利用可能なラウンジにアクセスすることが可能です。
しかし、そうでない場合は、戻れないコンコースで時間を過ごす必要がありますが、そうした場所でも仮眠スペースがある仁川空港はやはり、ハイレベルな空港であります。