ANAのクアラルンプール発券のエコノミークラスとプレミアムエコノミーが悩ましいので、まとめてみました。
今も昔もクアラルンプール発券
ANA上級会員修行と言えば、クアラルンプール路線が2000年代に再開されてからは、それまでのOKA-SIN修行からとって代わり、クアラルンプール発券がメジャーとなっています。KUL-OKAでも、KUL-TYO-JFKででも、PP単価は10円切りであり、しかも、ビジネスクラスへのアップグレードできる運賃でありました。5年くらい前に予約クラスの改悪がありましたが、それでも日本発券よりはましであり、クアラルンプールは聖地であります。
パンデミックで4年のブランクはありましたが、今は昔に近い水準に近付いており、北米に行く人も多いかと思います。
足元で運賃をチェックすると8月以降は結構人気なのか運賃はかなり高騰しており、ここ1週間しか安いのはなかったりするのを見ると、今も昔もクアラルンプール発券は人気のようです。まあ、販売戦略で足元まで安くしていないのかもしれませんが。
エコノミーHクラス
まずはエコノミーHクラスです。片道の運賃ではありますが、運賃は最安の112,090円であります。積算率は70%であり、搭乗ポイントは0ポイントであります。
この運賃は海外発ではビジネスクラスにアップグレードできる底辺クラスでもあります。
メリットとしては安定的に座席供給があり、8月とかでも同一運賃であるのはメリットと言えます。海外発券の醍醐味でもあります。
プレミアムポイントについては上記のとおり、3,512PPであります。プレミアムポイント単価は31.9円/PP(通常)であります。
片道なので単価は高くなってしまいますが、一気に3,000PP超積算されるのは魅力的とも言えます。
プレミアムエコノミーNクラス
続いては、プレミアムエコノミーのNクラスであります。エコノミークラスよりは座席スペックが高いプレミアムエコノミーであります。
こちらも直近の方が安いと言う現象が起きており、運賃は79,090円であります。積算率は70%であり、Hと同じでありますが、違いは搭乗ポイント400PPが積算される点であります。
ただし、ビジネスクラスへのアップグレードは不可であり、ダイヤモンド会員の特権である2倍のアップグレードポイントを行使してアップグレード可能以外はできないと言うところでもあります。まあ、2倍のアップグレードポイントを使うのであれば最安の30%積算の底辺エコノミーとかしたいですが。
プレミアムポイントは3,912PPとHクラスよりも積算されます。400PPの差が如実に出ています。しかも、足元では運賃が8万円弱であり、PP単価は20.22円/PPとHクラスよりもかなり安くなります。腐っても上位クラスであり、最初からプレミアムエコノミーが保証されているので、クアラルンプールと羽田くらいの距離であれば、まあ、いいのかもしれません。
比較
以上のようにNとHクラスを比較すると下記のとおりです。
H | N | |
---|---|---|
運賃 | 112.090円 | 79.090円 |
プレミアムポイント | 3,512 | 3,912 |
PP単価 | 31.9 | 20.2 |
PP単価(2倍CP) | 16.0円/PP | 10.1円/PP |
額面通り、受け入れてもクアラルンプール発券のプレミアムエコノミーの方がベストと言えます。ビジネスクラスへのアップグレードがあるとはいえ、PP単価30円台は
ちょっときついところであります。
プレミアムポイント2倍キャンペーンでは、Hが単価は16円、Nは10.1円と明らかであります。普段はうざい存在であるNクラスもクアラルンプール発券かつプレミアムポイント2倍キャンペーンではかなり効率的であります。
まあ、その昔は、8万円でEクラスが存在していたので、2倍キャンペーンがなくても美味しかったですが、プレミアムポイント2倍キャンペーンの目下はお祭りと言えます。
最後に
プレミアムエコノミーの弱小Nクラスとエコノミーの最低アップグレード運賃のHクラスは悩ましいところではありますが、今はNの勝ちのようです。
プレミアム2倍キャンペーンが出てから、猫も杓子もクアラルンプール発券のようですが、冷静に考えると他に良い発券地があるかもしれません。
いみじくも、NとHクラスであり、ANAの2レターコードであるNHに紐づいていると言えます。おっさんギャグに近いですが。
Z世代のマイル修行はどうなっているのかよくわかりませんが。