ANA海外発券と言えば、クアラルンプール、シドニー、インド、ソウルなど時期や路線により、それぞれでありますが、ヨーロッパからハワイと言う路線を調べてみました。
ヨーロッパからのANA海外発券
ANA海外発券と言うと歴史的にはそれほど深くない、クアラルンプール発券が有名であります。クアラルンプール線は2015年代後半からと思われますが、いちおう、ANAのクアラルンプール路線は1995年7月21日に大阪/バンコク/クアラルンプール線開設と随分、昔となっています。
この頃は元・新東京の発着枠がガチガチになっており、当時は国際線では新参者であったANAは苦肉の策で日本三大アルパカ事業と揶揄された関西空港を活用として、以遠権を絡めて、オーストラリアやヨーロッパなどかなり就航させており、ドメ専の全日空からANAに脱却を図っていたと言えます。
以後、ミレニアムを迎え、長期政権とともに今では羽田最大の路線を持っており、企業経営においては各国当局が管理しているものを経営(航空、電波、エネルギーなど)に活用するには渉外と言うのは最重要と言えるかもしれません。
ちなみに、同社の国際線のチャーター初便は1971年2月であり、すでに半世紀を経過しています。
ANAグループの歴史年表はここにあります。
そんな歴史を知らなくても、クアラルンプール、ソウル(金浦)、シドニーなどはプレミアムポイント路線倍率もあり、ギアリングが効くので自ずと三大聖地となっています。
しかし、こうした聖地はプレミアムポイント2倍キャンペーンがでると人気ですぐに蒸発案件となってしまい可能性があります。
結局は、飛行機に乗っているのか乗っていないのかわかりないサイトやツイートのささやきに甘んじて国内線で苦虫を噛んでいるケースも多いかもしれません。飛行機修行の真髄を極めるには違う道があるかもしれません。
さて、予断は長くなりましたが、ヨーロッパからの海外発券ではヨーロッパ発の国と目的地に相関があります。
まず、目的地はANAということもあり、基本的には日本が最もベストな回答が出てくるでしょう。逆に発券地では、東欧や北欧がベストでありますが、積算率は低くなるもののキャッシャアウトが少ないところではイタリア、スペインも対象となります。
こうした土地から、東京までの路線を検索してみると結構、いい値が出て来たりします。
続いては、羽田・成田を飛び越えて、ANAが就航している都市に行く場合であります。この場合、ヨーロッパ発券場合はシドニーに限られるといっても過言ではありません。
以前は東欧発のソウル(金浦)往復の激安であったのですが、2019年以降は純然たるANA運航便に限られ、レアとなっています。いずれは出てくると思いますが、今はほぼ、シドニーであります。
以上のように欧州発でも効率の高いチケットはありますが、基本的にはアジア・オーストラリア発券のヨーロッパに行く方が効率的であるケースが多く、微妙であります。
ただ、こうしたことを知っておくことはいざと言う時のオプション発動時に機動的にこなせます。
例外もあり
しかし、ヨーロッパ発券は日本かシドニー限定かと思うとそうでもありません。ANAがA380ホノルルに就航すると言うぐらいから、変化が起きていました。
ヨーロッパ発券の東京(羽田・成田)経由のホノルル往復のエコノミー分野において、結構安い運賃が出てきました。2019年以前はプレミアムエコノミーも安かったですが、現在はさすがに座席数が限られるのか絶滅と言えます。
そうした状況をアップデートしてみました。
パリ発券ホノルル往復エコノミークラス
台風が落ち着いた11月にホノルルに行くルートです。最終旅程の欧州は寒波が来ないかと気になるところではありますが。
パリ便は運航日が限られるため、日曜日発の羽田に月曜日着となります。ホノルルは祝日の夜に飛び、ホノルルでは2泊して再びA380で羽田に戻ります。
師走となり、日曜日にパリに飛ぶ旅程であります。
そして、気になるプレミアムポイント単価は以下のとおりです。
概要は以下のとおりです。
運賃 189,910円
予約クラス Sクラス (50%+0PP)
積算プレミアムポイント 10,024PP
プレミアムポイント単価 18.94円/PP (9.472円/PP)
最安値はLクラスで16万円台がありますが、積算率はLクラスの30%であり、ちょっと高いですが、Sクラスの方が50%積算率のため、効率的と言えます。プレミアムポイント2倍キャンペーンとすると一応は10円台を下回ります。
燃油サーチャージはトータルで7.45万円と結構かかるので、シドニーやソウル発券と比較すると割に合わないですが、日本発券よりはましであります。
ビジネスクラスアップグレード狙いの人には
こちらはビジネスクラスにアップグレードできる最低限のクラスのHであります。まあ、ダイヤモンド会員であれば大量のアップグレードポイントを消費して、Lクラスからアップグレードも可能でありますが。
プレミアムポイント単価情報は下記のとおりです。
概要は以下のとおりです。
運賃 314,610円
予約クラス Hクラス (70%+0PP)
積算プレミアムポイント 14,032PP
プレミアムポイント単価 22.43円/PP (11.22円/PP)
同じ発券地の底辺クラスよりは効率的ではありませんが、日本発券よりは単価が良いと言えます。なによりも、ビジネスグラスアップグレードでは日本発券よりは良いのでかなりの確率でアップグレードされることとなり、ビジネスクラスの体験価値を含めるとマイル修行としては良いと言えます。
結論的にはクアラルンプール、シドニーソウルよりは効率は低いですが、ホノルルに行けると言うスパイスがあり、まあ、長距離移動ができるので海外に行きたくてうずうずしている人には満足度はあるかもしれません。
最後に
マイル修行において、ドメ専とインター専のどちらが良いかと言う、設問は時代が移り変わっても常にあります。ドメ専は最初から2倍の下駄があり、それをうまく使う事と沖縄へいかに安くいくか、乗継便でジャックナイフ現象が出ないかと言う以外は、ほぼ掛け算の世界であります。
一方で、国際線も一応、掛け算の世界ですが、不思議なところがあります。パスポートを持って行き、必要な書類や滞在要件など調べつつ、英語で回答するなども有る程度あり、難易度は高いですが、その報奨として、ラウンジでホットミールを食べられたり、機内食も国内線普通席では体験できないものがあり、プレミアムポイントの肥やしが濃厚と言えます。さらに、ライフタイムマイルはごっそり積算するので、歳を重ねれば、ミリオンマイラーもいつの間にかと言う世界も有ります。フライヤーとしてはレアとなり、SNSのアクセス数を見れば、インターは有利であります。