ANAグループで唯一運用されているプロペラ機であるDHC8-Q400に搭乗しましたので、お伝えします。
DHC8-Q400とは
DHC8-Q400は機材名であり、正確に言うとデ・ハビランド・カナダ DHC-8 (de Havilland Canada DHC-8)となります。
元来はデ・ハビランド・カナダ社が開発したターボフロップ機ですが、同社がボンバルディア・エアロスペースに買収され、機材名にもボンバルディアが記されています。
また、Q400の先頭のQは低騒音型(Quite Series)を意味し、400は最も大きな機体を意味します。
DHC-8が現在まで利用されているのはデ・ハビランド・カナダ社の開発が凄かったとも言え、買収されてもその名が残り、最新バージョンの最大の定員のQ400まで発展したのはプロペラ機としては優秀なのかもしれません。
ライバルとしてはATR機材もありますが、日本ではDHC8-Q400が好まれているようです。
ちなみに、ちょっと機材を知ると人はボンバルディア製のDHC8-Q400を略してボンQと言うようです。同義の言葉からの言いやすさでもありますが、過去の経緯を考えるとその言い方はちょっと違うかもしれません。どう呼ぶのは自由でありますが。
搭乗記
出発フロアから機内まで
今回はNH1656便の秋田から大阪伊丹空港までのフライトとなります。秋田空港の手荷物検査後の出発エリアはあまり大きくありませんが、売店もあり、冷たいドリンク(ソフト、アルコールともに)あります。
DHC8-Q400は小型機ながらもボーディングブリッジからの搭乗となります。大都市空港では777や767に遠慮していますが、地方では悠々としているようです。
秋田空港のボーディングブリッジは木目調であり、秋田杉なのかもしれません。ちょっと北欧の空港のような気もします。
機内はジェット機と比較すると断面積が小さく、そもそも狭いですが、窓側と通路側だけの2-2配列となるとどこか安心します。
今回は非常口座席の2Dとなります。非常口の同意にコンプライします。シートピッチはANAでは狭めな31-32インチとは一線を画して、広めであります。有事がなければ快適なシートでもあります。
離陸
乗る人もそれほど多くなく、定時前にドアが閉まります。トーイングトラクターで移動させられます。AKITAというサインを見つつ、束の間の秋田県ともおさらばです。
離陸に対して遮るものはなく、すぐに離陸です。プロペラ機ではありますが、すぐに離陸し、一気に高度を上げていきます。
動画はこちらです。
日没間際であり、黄昏で且つ、印象的な景色が窓から見えます。離陸して間もなく雄物川で最も曲がりくねっている景色を見ていると、今日列車で乗って来た日本海沿岸が見えます。
海での日没の光景を見ることが出来、日本海の海側の特権とも言えます。
ここからは暗い世界となるため、空港売店で購入したドリンクを飲むことに。
飛行機に乗る前までに結構飲んだため、日本酒一本だけに絞ります。地元、山廃純米であります。アルコール度数は15-16とちょっと強めであり、超辛口であり、つまみは必要ない飲み味です。
一応、チェーサーとして黒部の水とアルコールの除菌シートを貰います。
味わっていても15分程で終了すると能登半島か舞鶴辺りが見えてきて、あっという間にベルトサインとなります。
ちょっと変な沖止め
伊丹空港には定刻前に着陸し、ゲート6に向かいます。伊丹空港ではバスは見かけたことがないため、PTBかと思うと歩いてゲートをスタイルでした。
こうした形式はラオスや東欧、バルト三国であり、飛行機が間近に見える一方で、自力でそそくさと出口に迎えるため、意外と好感であります。
しかし、搭乗口6は出口から遠く、相当歩くこととなります。歩く歩道も何回乗ったかわからず、いつものANAラウンジをさらに通過して、ようやくグランドフロアにおります。
さらに、そこを歩きようやくリムジンバス乗り場までたどり着きます。
最後に
ANAで唯一のプロペラ機材のDHC8-Q400は国内でマイル修行をすると支線では結構、お世話になる機材でもあります。世話にならない場合は幹線修行であり、プレミアムポイントごっそりの人かもしれません。
海外を見るとプロペラ機はローカル路線では結構利用されており、プロペラが回りだす時なんかは結構印象的であります。
国内でも結構飛んでおり、ANAマイル修行を深めたい人は一度、利用してみても良いかもしれません。