ソウル金浦空港からANAのB787-8のビジネスクラスに搭乗しましたので、お伝えします。
日本線が大半の金浦空港国際線のいま
ソウル金浦空港の国際線は以前から日本、台湾、中国と限定されていますが、現状は大半が日本線であります。ANA便の場合はほぼ、35番ゲートを利用しており、昼便も夜便も機材が違えどほぼ固定であります。
35番ゲートの近くにはプライオリティパスで利用できるスカイハブラウンジがありますが、休業中でありました。アシアナラウンジよりも近く、オープンしていれば便利そうではあります。
出発案内を見てもほとんどが羽田であります。関西はチェジュ航空であり、以前は見たことがないので、KEかOZが枠を譲ったようにも見えます。日本以外は台北松山(ソンシャン)空港行きのエバー航空のみでした。それにしても出発案内に8Kの量子ドット液晶を使用するとはディスプレー大国です。
羽田から到着したANAのB787-8は空港内をぐるりと回るかたちで35番ゲートに入ってきました。パドックを歩く競走馬のようです。
搭乗記
B787 ビジネスクレードルシート
ほぼ定時通りに搭乗が始まります。長い搭乗橋を渡ります。L2のみの接続でありました。人が少ないのでちょうど良い位です。羽田はL1とL2の両方につないでいましたが。
本日はB787-8型機のビジネスクレードルであります。ビジネスクレードルはB767とB787に設定がありますが、B787ではB787-8のみであります。
本日はビジネスクラスの最後列の7Aでした。この2年間78Mで乗り慣れてしまった機材でもあります。最近は78Mがかなり少なくなっているので、国際線に搭乗しないと遭遇できないかもしれません。
以前はクアラルンプール線で遭遇すると外れと思っていましたが、今は台北松山かソウル金浦ぐらいしか遭遇できないので、レアと言えます。東南アジアはほとんどビジネススタッガードで運用されているようであります。
利用率は2人席に1人で座っているパターンが多く、50%ぐらいと言った感じてした。
当日は機内Wi-Fiが利用できませんでしたが、国際線は有料なので、そもそも利用する気はありませんでした。ひたすら充電であります。
離陸
出発もほぼ定時であり、金浦空港国際線ターミナルを離れます。建物の三角形の下あたりにあの巨大な壺があることでしょう。
離陸すると東ではなく、西側に進み、まるで仁川空港にでも行くようであります。海岸線に出て、大きくUターンをして、東に進路をとります。
お約束のソウル都心部が見えてきます。街の真ん中を幅の広い漢江が流れており、空から見るとそれがよくわかります。冬という事もあり、視界がとても良い日でした。
韓国発のビジネスクラス機内食
国際線の楽しみと言えば食事であります。中でも、ビジネスクラスは毎回、ワクワクします。
メニューは下記のとおりです。
■アペタイザー
野菜と豆腐のロール仕立て
牛肉と梨のサラダ
海老のボイル スイートチリソース
■メインディッシュ
ビーフとポークのハンバーグステーキ デミグラスソース
■ブレッド
スピナッチロール
■小菓子
前回、ソウルから搭乗した際と同様に前菜とブレッドは同じでしたが、メインは変わっていました。ソウル線の場合は月の前半と後半でメインが入れ替わっているようです。
ちなみに日本発のメインは赤魚吉野煮 柚子味噌掛けでした。赤魚は海外でも大活躍のようです。
まずはドリンクからスタートします。あられとともに白ワインからスタートであります。ワインを空ける前に食事が用意されます。
前菜、メインともにワンプレートで提供されます。飛行時間が短いのでずいぶん昔からこのスタイルであります。
ロールパンは一見するとただのロールパンですが、割ってみるとスピナッチ(ほうれん草)色であります。
牛肉と梨のサラダは結構おいしいので白ワインが捗ります。野菜と豆腐のロール仕立てはやさしい味でありました。
今回、ビジネスクラスでは初めて食べるハンバーグであります。ビーフとポークであります。機内食の宿命なのか、レンジで再加熱するため、中身はしっかり熱が通っており、ジューシーとは遠い感じでありました。味はしっかりしており、ソースをつけて、ワインが捗る感じでした。
真冬の晴天のすっきりした景色
食事を終えて飛行ルートを見てみます。鳥取辺りから本州に上陸し、セントレア付近を通過、御前崎から駿河湾に出て、伊豆半島南端をかすめて、大島上空を通過し、南からA滑走路に着陸でした。
伊豆半島と縁起物の富士山が見えています。伊豆半島には雲がかかっていますが、おおむね晴天であります。ただ、駿河湾は白波が経っており、地上は風が強く、寒そうであります。
日中に羽田に向かうとA席でもかなり眩しいので電子シェードを少し強めます。すると伊豆の島々が幻想的に見えます。駿河湾とは対照的にこちらは凪のようです。
まもなく、A滑走路に到着です。多摩川とNHの日本物流センター、そして奥には富士山も見えます。ニッポンハムもNHであります。
Visit Japan Webはまだ、続いています。ただ、行列になることはなく以前の入国とほぼ変わらない感じになっています。ファストトラックの青画面は基本的に現地にて申請するものであります。72時間以内の弾丸旅程なら有りですが、それより先の到着予定で日本にいるうちに日本到着日のファストトラックを得るのは質問票の回答など大丈夫なのかなと思ってしまいます。
最後に
2022年の国際線ラストフライトは今回のANAビジネスクラスとなりました。国内線はもう少し続きます。そのため、この日は第二ターミナルにセルフで移動します。モノレールから束の間に見える雲一つない空にお日さまが2023年が来ることを感じさせてくれました。
今年、2023年はどれくらい飛行機に搭乗できるかわかりませんが、搭乗して楽しい経験がありましたら、記事にしてみたいと思います。