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エアージャパン バンコクよりもソウル仁川の方がインパクトがあったのでは

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エアージャパンの就航時期とサービス詳細が最近展開されましたが、その内容を考えてみました。

成田⇔バンコクからスタート

エアージャパン、および、ANAホールディングスでは、8月2日にニュースリリースを出しています。

その内容は下記のとおりです。

2024年2月9日から成田バンコク線を週6便で就航させるものであります。

タイムテーブルは下記のとおりです。

NQ1 成田 17:55 ⇒ バンコク 23:15 運航曜日:月水木金土日 運航(週6便)

NQ2 バンコク 0:15 ⇒ 成田 8:10  運航曜日:月火木金土日 運航(週6便)

成田発の夕方便とバンコク発夜行便の構成となります。ANAの北米方面との際際需要で成り立つビジネスモデルかもしれませんね。また、唯一の欧州線であるブリュッセル線は成田発では乗り継ぎができません。

これはおそらく、JAL傘下のZIP AIRに対抗したところであり、まずはアジアの十字路のバンコクからと言うことかもしれません。リタイアした人の中にはバンコク移住をしている人が多く、そうした人にとっては移動コストを抑制したいものの、東南アジアのLCCキャリアは嫌だと言う人にとっては、日系のZIP AIRやエアージャパンが好ましいと言うニッチな需要は有るかもしれません。

もちろん、プライシングが高騰する中、認知度の低い新参のNQが低価格で割り込める余地はありそうですが。

結局、際際需要の補完

今回の発表を見て思ったのが、ANA便との成田での接続であります。何か、既視感があります。振り返るとシンガポール航空とスクートとの連携であります。シルクエアはSQにマイグレートしていますが、そうでない路線はスクート路線と共存していたりします。

そうした路線では自社のオンライン航空券販売では、あからさまにスクートとSQ便の混在を最初に表示させたりします。

そういう事から考えると、低コストで運営できるエアージャパンをバンコク線のメインとして、同地からの北米路線の収益力強化を考えていそうです。日本とバンコク間は安さで新規需要を喚起しつつ、低コスト運営に徹し、基幹の際際需要で収益力向上と考えているようにも感じます。

そう考えると、別にマイルやプレミアムポイント積算がないのであれば、別にエアへジャパン縛りではなく、足元の広いプレミアムエコノミーがあるスクートなどを利用した方が快適と言えます。

まあ、マイルやライフタイムマイル、プレミアムポイントには影響のない、スカイコインでエアージャパンのフライト購入ができるように改変してきそうですが。

ソウル仁川線の方が

以上のような展開をして、バンコク必勝にしたいのかわかりませんが、ANAが撤退しているソウル仁川をピーチと並列で活性化させた方が、JAL対抗ではメリットありそうです。

ANAとJALともにソウル線は金浦に絞っていますが、それだけではキャパオーバーであり、やはり成田⇔仁川は結構、考えているのかもしれません。ZIP AIRでは成田⇔仁川線はありますし、ピーチも羽田⇔仁川線はあります。

なかなか、枠を得ると言うのは難しいかもしれませんが、ここで、成田⇔仁川をANAグループとして打ち出した方が、結構メリットがあるとも言えます。

成田経由の北米路線はまたまだ多く、金浦→羽田→成田→北米の不便が解消されるので、マイレージ加算が日韓区間はないとしても、コストメリットを考えると利用する人が出てきそうであります。仁川空港に塩を送るみたいですが、利用者目線では必要とも言えます。事業者視点でも収益力拡大も有ると思います。

また、エアージャパン便を成田から利用するとなると、ターミナル1となり、同ターミナルではプライオリティパスの特典で利用できるラウンジがあり、それはANAラウンジであります。

加えて、ソウル仁川空港にもプライオリティパスで利用できるラウンジがあり、ターミナルがどこになるかと言う事はありますが、メリットはありそうです。

また、今後の施策では、ラウンジ利用に加えて、マイレージやプレミアムポイントも通過料金でアドオン出来るとなると魅力的と言えます。

歴史は繰り返えす

日本のように、空路や電波など政府に大きく管理されている事業では、黒船の影響は多少ありますが、外資規制も有り、結局は霞が関のルールがデフォルトであります。改革の機運が起きても、それは一部では実現されるかもしれませんが、アンシャンレジームは継続され、ある意味、ちょっとしたガス抜きで終わってしまうことがあります。

おそらく、国産のフルサービスキャリアでもなく、LCCでもない新しい価値のキャリアが出来ても、そこは大きく変わらないと思います。

まだ、開業もしていませんが、数年後には結果的に、ANAと統合してしまうという事になり、エアアジアジャパンやバニラのようなことになるかもしれません。

最後に

ANA便で東京(成田・羽田⇔バンコク・スワンナプーム)で頻繁に利用している人にはインセンティブとして、ANAマイレージクラブで何かしらメリットがある期間限定キャンペーンがあると早期から席は埋まるかもしれません。ただ、第三の需要を掘り起こすも有ってかか、暫くはなさそうです。

暫くはその動向を見た方が良いと言えます。ソウル仁川路線がてできたら、乗ってみようかなと思います。

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