クアラルンプールからシンガポールを経由して東京に行く際に、地味ながらシンガポール航空のA350-900のプレミアムエコノミーシートを体験しましたのでお伝えします。
クアラルンプール=シンガポール間の距離
クアラルンプールとシンガポール間の距離はは176マイル。日本でいうと羽田からセントレアまでの距離とちょうど一致します。
東京名古屋間の公共交通機関といえば、新幹線ですが、マレーシアとシンガポール間の移動は飛行機とバスがメジャーです。いずれも頻繁に往来しています。バスは一度利用したことがありますが、運賃のわりに座席が快適ですが、時間帯によっては国境での手続きの渋滞があり、思いのほか時間がかかったりします。飛行機は、クアラルンプール国際空港(KUL)のほか、クアラルンプール市内から近いスバン空港(SZB)からそれぞれシンガポール・チャンギ空港に就航しています。クアラルンプール国際空港からは、地元のマレーシア航空、エアアジア、ジェットスター、タイガーエアーなども就航しています。意外なところでは、エチオピア航空が以遠フライトとして、毎日ではありませんが、両空港間を飛んでいます。
シンガポール航空のクアラルンプール線
シンガポール航空はホーム空港であるチャンギ空港とクアラルンプール空港間は、自社運航便のほか、グループ会社のシルクエアが就航しています。自社運航便は月~金が2.5往復、土日が1往復のみの運航となっています。運航されている機材はエアバスA330-300とA350-900(月火水木土の夕方便のみ)が運航されています。このほかのSQ便はシルクエアまたはマレーシア航空のコードシェア便となります。ANAマイレージクラブへのマイル加算はSQ運航便に限られ、SQ運航便であってもマイル加算されない予約クラスが多いので注意した方がよいです。
時刻表(クアラルンプールからシンガポール)※7月
時刻表(シンガポールからクアラルンプール)※7月
クアラルンプール=シンガポール間のプレミアムエコノミー
同区間ではA350-900が運航されています。A350-900には、プレミアムエコノミーのシートが設置されています。しかしながら、同区間では、短距離のためか、プレミアムエコノミーの設定はなく、エコノミークラスとして運用されています。ただし、プレミアムエコノミーのシートを座席指定する場合は、予約クラスによる制限があるようで、6月に搭乗した際はLクラス(ANA50%加算)でしたが、指定できず、今回はGクラス(ANA加算不可)で事前に指定可能でした。サービスはエコノミーですが、シートはプレミアムエコノミーといったところです。
搭乗レポート
チェックイン
クアラルンプール国際空港でのチェックインカウンターは端っこのLカウンターです。プレミアムエコノミー設定はないので、ビジネスクラス(スターアライアンスゴールド)かエコノミーのカウンターでのチェックインとなります。
搭乗口はC2でした。ANA便でよく利用するゲートです。
シート
A350-900のプレミアムエコノミーの配列は2-4-2、縦3列の合計24席設置されています。
各シートについては、シートピッチ96.5センチ、シート幅は48センチ、リクライニング角度は20センチです。
シートはグレーのレザーでエコノミーよりふっくらとしています。太ももをのせることができるカーフレストが装着されています。
前席の下には救命胴衣収納ボックスがついており、100%レッグスペースというわけにいかないのが残念でした。簡易的なレッグレストは付いています。
座席にはUSBポート(2基、シートモニター横座席と座席の間それぞれ1個ずつ)、調整可能な読書灯、電子機器の使用や充電用のシート電源がついています。
機内エンターテイメント
13.3インチHDタッチスクリーンモニターとノイズキャンセリング・ヘッドホンとともに、快適なタッチパネル付きのコントローラー、映画、テレビ番組、音楽、ゲーム、アプリなど1,000以上のエンターテインメントプログラムを利用可能です。
コントローラー(6月撮影)
前席のシートバックいっぱいに設置されたモニターは狭額縁でiPadがついているような感じです。映画を画面いっぱいで楽しむことができます。
写真はオスカー女優ブリー・ラーソン「キングコング: 髑髏島の巨神より」
食事・ドリンク
食事は短距離のためなく、ドリンクのみです。ドリンクはソフトドリンクのみです。スターアライアンスゴールド会員以上であれば、同社便でクアラルンプールからシンガポール乗り継ぎで各地に向かう場合、クアラルンプールのシルバークリスラウンジおよびチャンギ空港のクリスフライヤーゴールデンラウンジが利用できるため、そこで食事とドリンクを楽しむこともできます。
ラウンジの記事はこちら
チャンギ空港の到着はターミナル2
チャンギ空港の到着はターミナル2でした。ANAの東京便との接続もよいです。今回は、次のフライトまで時間があったため、ターミナル3のバタフライガーデンに。
航空機のエンジンの音が絶えず聞こえる場所で草花が咲いている不思議な空間ですが、空調で冷えた体を温め、草花に癒される空間です。
まとめ
シンガポール航空のプレミアムエコノミーはレザーシートで座り心地もよく搭乗して満足がいけるシートだと思います。また、シートモニターも大きく日本語対応のコンテンツも多いため、ロングフライトでも飽きることはないと思います。今度は、長距離で食事など試してみたいと思いました。