ソウル・金浦空港から羽田空港までANAの短距離ビジネスクラスに搭乗しましたので、お伝えします。
短距離ビジネスクラス
スケジュール
金浦空港と羽田空港間の区間マイルは758マイルであり、羽田=沖縄那覇よりも短い区間です。距離が短く、東京とソウルと日韓の首都同士を結ぶフライトのため、需要が多いためか、ANAでは一日3便運航しています。金浦発のスケジュールは以下の通りです。
NH862 金浦発07:45 羽田着09:45
NH864 金浦発12:25 羽田着14:25
NH868 金浦発20:30 羽田着22:35
いずれも機材はボーイング787-8型機でビジネスクラスはリクライニングタイプの2-2-2配列です。たまにボーイング787-9型機が運用に入ったりすることもあり、その場合はフルフラットタイプのビジネスクラスを利用することができます。
ビジネスクラス運賃
金浦発の場合、羽田往復で6万円程度と、場合によっては羽田と沖縄をプレミアムクラスで往復するよりも安いです。羽田発の場合は11万円程度です。ちなみに他社の仁川便でも7万円程度です。
ビジネスクラス搭乗記
搭乗
金浦空港では、優先搭乗が徹底されており、ダイヤ、ダイヤと結構しつこいくらい呼びかけています。そのおかげもあり、混雑もなく、機内に向かうことができます。機内は一番乗りに近いので、機内全景も画像処理しなくて済みます。
シート
リクライニングタイプのシートです。人によっては、オンボロシートと言う人もいますが、このシートができたときは以前のシートからするとずいぶん改善したと感じたこともあり、いまだにその感覚があるのか個人的にはまだ新しく感じています。ただし、このシートでヨーロッパまで行くとなるとちょっとと感じてしまいますが。
枕とブランケットもついていますが、暑がりのせいもありますが、787は温度調整が絶妙なのかあまり寒く感じることはなく短距離便ではブランケットも必要ありません。744や773は結構寒く、長距離便ではブランケットは必需品でした。
最前列のためシートモニターはひじ掛けの中から出します。モニターはタッチパネルタイプでコントローラーは付いていますが、使うことはありません。シート電源はユニバーサルタイプとUSBがついており、現在では標準的となっています。
離陸
定刻通りに出発します。金浦空港のターミナルはコンパクトですが、滑走路までは意外と距離があり、タキシングしている時間が結構あります。ただし、離陸の混雑は少ないため、機内チャイナムが4回鳴るとすぐに離陸します。
今回はソウル特別市中心部上空を通過しています。上空から見ると漢江が蛇行しているのが良くわかります。東京の中心部を流れる隅田川と比べても随分幅があるのがわかります。
機内食
ベルトサインが消えるとすぐに食事タイムとなります。食事の前にドリンクもきちんとあります。おつまみはあられです。香りが強くあまり個人的には好きではないのですが、外国人からするとパッケージと香りと味が日本らしくて、印象に残り、評価を上げるのに役立っているのかもしれません。
食事は飛行時間が短いため、ワンプレートで提供されます。
メニューは以下の通りです。
アペタイザー
リコッタチーズのタルト
ドライビーフとエメンタールチーズのロール仕立て
海老のボイル カクテルソース添え
メインディッシュ
鶏肉の照り焼き 黒胡椒風味のポテト添え
ブレッド
スピナッチロール
ケーキ
ソウル便は食事が選択できない代わりに、半月ごとにメインディッシュが変わります。頻繁にソウル便を利用する人のためなのでしょうか。アペタイザーは味がしっかりしていてよかったです。メインディッシュは鶏のモモ肉であり、朝食としてはボリュームがあり昼食がいらないくらいでした。
着陸
食事を終えるともう、静岡まで到達しており、ワインのおかわりをする時間もないくらいです。アクアラインの風の塔を通過して、国際線ターミナルに近いA滑走路・34L側から着陸します。雨の日曜の朝です。出発のためか飛行機はたくさんいます。
最後は沖止めでターミナルに向かいます。外に出ると雨のにおいがして、肌寒い10月に秋の深まりを感じました。
最後に
今回はマイルで利用しましたが、マイルは多く貯まりませんが、有償で利用しても意外と安い(LCCエコノミーから見るとずいぶん高いですが)ルートであり、何かの記念旅行やストレス解消の旅行などでゆったりしたい時にはビジネスクラス利用もいいかもしれません。もちろん、マイル利用でも少し先の予約でかつ、今回利用した朝フライトのNH862であれば、予約は取りやすいと思います。