成田空港から新宿駅まで成田エクスプレスを利用しましたので、お伝えします。
成田空港駅
成田空港駅は第1ターミナル接続の駅であり、ANAをはじめとするスターアライアンスやデルタなどのスカイチームがハブとしているターミナルです。
羽田ではJALが第1ターミナルであり、逆にANAが第2であり、羽田と成田を勘違いすると大変なことになりそうです。
また、鉄道会社はJR東日本と京成電鉄が乗り入れており、関西空港とは違って、会社別に改札は分かれています。
京成はホームは5番線までありますが、1番線は1面1線、2,3,4,5番線は1面2線の島に設置されており、成田寄りに2-3番線、ターミナル寄りに4-5番線が設置されています。
一方でJRは1面2線に1,2番線があります。長大編成の快速列車などもいずれかに停車します。
2019年までは切符を買うのに時間がかかったみどりの窓口ですが、ほとんどがジャパンレールパスのためだったと言え、現在は有人カウンターでなくても対応できるので、今後は少しあくのかも有りません。
今では飛行機の搭乗の際に事前にパスポート画面をアップロードしたりすると、空港カウンターではチケットだけが出てくるので、そうした仕組みに変えればいいのにと思います。
ホームに行けばクレジットカードの成田エクスプレス専用の券売機も有ります。えきねっとチケットレスで良さそうですが、成田は着陸してから飛行機も人間も地上移動が長いので、時間が読めないのでこういう端末が意外と役立ちます。
第1ターミナルは成田空港と覚えやすいですが、空港第2ビルは第2ターミナルだったか、空港第2ターミナルだったか間違いやすいです。
ホームドアはドアと言うよりはロープであります。終着駅なのでこれぐらいでも良いのかもしれません。
E259系
成田エクスプレスは1990年3月に253系で誕生した特急列車であります。当時から高く時間がかかると言う印象があります。最近は高騰気味ですが、この30年で航空券はものすごく安くなっていますが、この列車はそうでもないとなると、他の所要の短い列車がサービスインしたり、低価格バス、カーシェアなどにゲームチェンジされているのも理解できます。
2009年のE259系の登場時点で格安に振るか、日光、草津、富士山、伊豆まで直通などインバウンド以外にも利用価値があるようなコンセプトに変えても良かったのかもしれません。
今回の30号は新宿と大船に行く列車であり、1-6号車が大船行き、7-12号車が新宿行きとなっています。新宿行きグリーン車は最後部となります。
Wi-Fiは無料で利用できます。結構、通信スピードは出ていました。
手荷物用のロッカーも設置されています。誰も利用していませんが。
誰も利用していないグリーン車であります。普通席はそこそこ人は目立ちましたが、混雑と言うわけでもなく、負け組感もあります。
そのおかげもあって、静かにのんびりと新宿まで行くことができました。
シートは2-2配列であり、レザーシートであります。1991年に成田エクスプレスが登場した時はグリーン車は1-1配列の編成と1-2配列の編成があり、1-1とは驚きでした。一方で、普通車は向かい合わせのクロスシートでリクライニングがなかった記憶があります。
コンセントはひじ掛けに完備されています。
デッキ周りは現代的な造りとなっていました。
色々な路線を通過
空港第2ビルに停車後、成田空港高速鉄道の線路辺りを走ります。横には標準軌の京成線が走る線路が見えます。スカイライナーはこの辺りでは一気に加速していきます。
イオンが見えてくるとJRは地上に降りて成田線と合流します。京成線は成田高速鉄道アクセス線に入り、スカイライナーは160km/hに近い速さで印旛沼の横を駆け抜けていきます。
成田線から総武線に入り、自然豊かな景色に送電線やマイクロ鉄塔が見えたりします。埼玉も送電線が多いですが、千葉も送電線が多いようです。
昔は千葉に停車する成田エクスプレスはほとんどなかったのですが、現在はほぼ千葉停車であり、通勤需要の取り込みと言うのが見えます。
スカイツリーが見えるともう少しで地下に潜ります。成田空港を出発してから59分で東京駅に到着です。
切り離しを行い、大船行きが47分、新宿行きが49分に出発します。
大崎手前で東海道新幹線と横須賀線と別れて新宿に向かいます。この地下深く辺りには山手トンネルがあり、羽田へのJR乗り入れとなるとバチバチの競争となるかもしれません。
東京駅を出発してから22分で新宿に到着です。中央線は16分であり、荷物が多くて地下から高架ホームまで移動しないことを考えるとそのまま乗ってしまいますが、秋葉原停車とかで新宿直通の方がよさそうでもありますが。
在来線特急は気動車でも電車でも似た顔をしており、この顔が一番合理的なのかもしれません。
最後に
成田エクスプレスができた1991年はバブルの残り香で何となくコンセプトがあったのですが、その後、国際線の自由化、都知事や首相に色々な人が登場し、羽田空港の国際線化が進み、成田空港の位置づけもLCCに寄り添う感じになっていく中で、高い料金の同列車は日本人からは遠い存在になっています。
一方でジャパンレールパスでは安くなるので、インバウンド需要は取り込めるかもしれませんが、リニアや札幌まで新幹線が完成する次の10年を見直す時期かなと乗車していて感じました。