特典航空券でANAの成田=ホノルル線ビジネスクラスに搭乗しましたのでお伝えします。
ホノルル線全便ボーイング787-9
ANAは2017年9月1日よりホノルル線全便を最新機材であるボーイング787-9に変更しており、ビジネスクラスではシートがフルフラットになるANA ビジネス スタッガードシートで快適に過ごせるほか、プレミアムエコノミーも設定されています。JALとの競争を意識した設定であり、2019年春より運航するエアバスA380-800の「フライング ホヌ」に向けて着実に準備しているようです。ホノルル線が全便787-9に変更した影響かわかりませんが、羽田=クアラルンプール線と羽田=バンクーバー線がプレミアムエコノミー設定ありのボーイング787-9からプレミアムエコノミー設定のないボーイング787-8に変更となっています。
現在のANAホノルル線のスケジュールは下記の通りです。
東京発
NH184 |
成田18:40-ホノルル7:15 |
B787-9 |
NH182 |
成田21:40-ホノルル10:10 |
B787-9 |
NH186 |
羽田21:55-ホノルル10:40 |
B787-9 |
ホノルル発
NH183 |
ホノルル9:45-成田13:00+1 |
B787-9 |
NH181 |
ホノルル13:00-成田16:15+1 |
B787-9 |
NH185 |
ホノルル14:00-羽田17:25+1 |
B787-9 |
直前に特典航空券で発券
世間より遅い夏休みとなってしまい、9月に旅行計画を立てつつも、日々のブログ更新に追い込まれてなかなか良い旅行先がない中、たまたま、ANAの特典航空券予約画面で検索していると週末のNH184便のビジネスクラスが空いており、すかさず予約・発券をかけました。特典航空券で検索された方はお分かりと思いますが、ANAのホノルル線(特にビジネスクラス)は年中、空席がとりづらく、特典航空券としては難易度の高いルートです。
SUITE CHECK-INを利用


今年度はダイヤモンド会員のため、成田空港においては、エコノミークラス、プレミアムエコノミークラス、ビジネスクラスであっても、SUITE CHECK-INカウンターを利用できます。名称はSUITE CHECK-INですが、空港の管理においてはZカウンターです。このカウンターはANAファーストクラス利用者のほか、ANAダイヤモンド会員に加えて、スイスインターナショナルエアラインズのファーストクラスの利用者も利用できるようです。JRやスカイライナーからのアクセスの場合、エスカレーターを使うよりもエレベータで4階まで上がり、店舗を通り抜けるとスムースにアクセスできると思います。
カウンターは6つぐらいありますが、ガラガラで待つことなくチェックインできます。必ずホットタオル(おしぼり)を持ってきてくれます。ここでは顔や首をおしぼりで拭く勇気はありませんので、手だけ拭きます。ソファなどもありますが、ここで時間を過ごすよりも早く出国手続きをしてラウンジで過ごすのが常と思いますので、これだけの広さが必要なのか不思議です。
ビジネスクラス搭乗記
SUITE CHECK-INカウンターでチェックインをして、SUITE LOUNGEで30分程過ごし搭乗です。
搭乗券にSSSSが印字
搭乗券を見ると「SSSS」が印字されています。運がいいのか悪いのかわかりませんが、搭乗口で搭乗券をかざすとエラー音がなります。ビジネスクラスであり、ホノルル線ではファーストクラスはないため、インボラではないと知りつつも驚き、ゲートの先にある特製ブースで入念な荷物検査を受けます。パソコンや荷物などを開封してチェックを受けて、さらに、白い試験紙のようなもので擦られて、何かの機械で反応を確認されます。おそらく火器の硝煙反応をチェックしていると思われます。検査が終わり、スタッフに聞くとSSSSはランダムにされているとのことですが、弾丸トラベルなので指名打ちなのかもしれません。
ボーイング787-9 Businessスタッガードシート
出発時間の24時間前に開始するオンラインチェックインで座席指定を試みると最前列の1Aが空いており、座席を指定。SSSSによる検査のため、機内への一番乗りはできませんでしたが、最前列のため、混雑もなく座席にたどり着けました。


ANAのビジネスクラスにおいては、フルフラットになるBusinessスタッガードシートは以下の3種類の飛行機に設定されています。ボーイング777-300ER、787-8、787-9であり、このうち、777-300ER、787-8と787-9では、同じフルフラットでありながらシートは微妙に違います。


また、テーブルは格納位置や電源回り、サイドテーブルの面積やデザイン、そして、モニターのサイズなどが異なります。どちらも快適ですが、ボーイング787-9のシートの方が少しコンパクトなようです。しかしながら、ボーイング787は気圧がより地上に近く、エアコンの風の吹出なども考慮されているため、トータルでいうとボーイング787-9のシートの方が快適とも言えます。
また、最前列の席の前には大きなスペースがあり、飛行中には枕等を置くことができます。ウェルカムドリンクはプラスチックですが、グラスの形をしています。
ビジネスクラス機内食
成田空港の離陸の混雑に少々時間をとられながらも無事に離陸し、三陸沖をひたすら東に進みます。しばらくして、機内食の提供が始まります。メニューもハワイ線仕様です。同便は夜に成田を飛び立ち、目的地であるホノルル・ダニエル・K・イノウエ国際空港には朝の7時過ぎに到着するレッドアイフライト(夜行便)です。通常夜行便の場合、ホノルル線とフライト時間が似ている東南アジア路線のビジネスクラスでは、ドリンクとおつまみ程度ですが、ホノルル路線では軽めではありますが夕食も提供されます。2017年9月の提供メニューは下記の通りです。
■和食
口取り:蟹とほうれん草の菊花和え 鱧南蛮漬け 秋刀魚幽庵焼き むかご真丈
主菜:金目鯛煮付け、俵御飯 [386 kcal]
味噌汁
■洋食
アペタイザー
メインディッシュ:スペアリブにインカのめざめのフライ添え[547 kcal]
ブレッド:バゲット
東南アジアの昼行便や大陸間のフライトと比較すると少なめですが、他社を意識した設定にしているようです。今回は体調もあまりよくなかったため、少なめの洋食にしてみました。




最初にドリンクのオーダーがあり、ドリンクとともにあられが配られます。この辺は食事量が少ないことを考慮して、お腹を満たすための配慮なのでしょうか。このあとに食事の提供となります。体調が芳しくないため丁度良かったですか、人によっては少ないかもしれません。


食事の後、何となく喉が乾いたため、ワインをお願いすると「チーズはいかがですが」と言われ、折角なのでいただきました。
着陸
食事の後、スカイライブTVで日本時間9時台のNHKのニュース番組を見ているといつの間にか寝落ちてしまいました。着陸時のベルトサインである4回のチャイムで目が覚め、外を見るとオアフ島が眼下に迫っていました。到着前には小海老とチェダーチーズのクロワッサンサンドウィッチとフルーツとヨーグルトを食べれるはずだったのですが、爆睡のため堪能できませんでした。
着陸するとハワイらしくハワイアン航空の機材が目立ちます。定刻通りゲートに着き、沖止めではないものの入国審査のある建物まではバスで移動となりました。外気に当たると思いのほか涼しく、空気で異国を感じました。
最後に
世界各地をかなり歩きましたが、初めてのハワイ路線を経験しました。距離としてはジャカルタやデリーくらいの距離ですが、機内食が他路線と違い、また、時差で一日戻る感覚もあり、日本からはるか彼方に来た感じをうけます。ホノルル線はほかの路線と違い食事や音楽などでスペシャルな演出をされており、搭乗していて楽しくなる路線です。