国内線のプレミアムクラスのサービス拡充や国内の運賃の発表に合わせて、2017年度下期 ANAグループ航空輸送事業計画の一部変更を同時にリリースしていますが、この内容が凄いのでまとめてみました。
機材変更
2017年度下期 ANAグループ航空輸送事業計画の一部変更の内容を見てみると、羽田=クアラルンプール、バンクーバー、および成田=ホーチミン、北京、シンガポール、デリーの運航便に関して、2017年度下期から機材変更を実施するというリリースが出ています。
その中で興味深いのが、羽田=クアラルンプール線です。この路線(羽田発NH885便、羽田行NH886便)については、7月31日にプレミアムクラス設定のある機材(ボーイング787-9)に変更されていますが、下期からはボーイング787-9または787-8に変更となり、プレミアムエコノミーのないフライトもあると記載されています。実際に検索するとNH885とNH886便においては、プレミアムエコノミーの設定はなく、すべてシンガポール経由しか検索は出てきません。ちなみに1月のリリースにある機材計画は以下の通りです。
既にプレミアムエコノミーの設定がなくなっている
また、10月以前に関して検索すると上記のようにプレミアムエコノミーの設定はなく、すべてシンガポール経由となっています。
ANAのホームページを見ると、10月以前の機材変更に関するリリース(8月24日時点)はなく、機材繰り(それだとなおさらリリース出す必要があると思いますが)の問題らしいですが、事実上、プレミアムエコノミー設定が1か月程で終了したことになります。7月31日から羽田発NH885便、羽田行NH886便)おいてプレミアムエコノミーが設定される際は、路線拡大と大きく宣伝されていましたが、そのページではクアラルンプールは削除されています。
真相は知ることはできませんが、昼過ぎにクアラルンプールを出発し、羽田に夜到着するフライトでプレミアムエコノミーがあるのは重宝すると考えていましたが、早朝クアラルンプールを出発し、シンガポールで乗り継ぎをして、やはり夜に到着するのであれば、有難みが随分低下し、魅力半減といったところです。
こうしたことをしなければならなかった背景がなんであるのか知る由もありませんが、利用者視点からすると「梯子を外された」ということになり、しかも、プレミアムエコノミー設定開始間際までは、かなりアピールしていたわけで不可解ですね。
最後に
プレミアムエコノミーはフライトあたり、16~24席しかない座席で、日本発で購入するとおおよそ往復で10万円程からする高額な航空券です。サービスを期待されて購入された方にとっては、残念なお話だと思います。また、プレミアムエコノミーはマイレージ会員の上級会員(ダイヤモンド、プラチナ、スーパーフライヤーズ)にとっては、空席があればアップグレードされる期待もありましたが、それもできなく、魅力が落ちてしまうようです。
今後機材変更で、頻繁にプレミアムエコノミーの座席が設定されることに期待します。