大阪からソウル行きのフライトに乗継のため、羽田空港から関西空港までANAの新機材A320neo(国際線機材)のプレミアムクラスに搭乗しましたのでお伝えします。
A320neo
A320neoとは、エアバス社の小型旅客機「A320」の改良型機であり、主にエンジンをより燃費が良く、低騒音のものに改善した飛行機です。燃費は従来比15%改善しています。そのほかエンジンだけでなく、室内のインテリアや配置を見直すことで座席数を増加させ、快適性を向上させています。ANAでは主に国際線に使用する機材として2016年12月にエアバス社より受領しており、12月から国内線、2017年1月から国際線として運用されています。ちなみにneoはNew Engine Optionの略称であり、ギリシャ語の新しいを意味するneoにかけているのかもしれません。ちなみに従来型機はceo(Current Engine Option)と言います。
プレミアムクラス搭乗記
搭乗
当初は62番ゲートでラウンジからラクラクと思っていたのですが、直前に57番ゲートに変更となり、歩かされてしまい既に全員の搭乗がスタートしており、空席の機内を撮影することができませんでした。時間帯によるためか満席に近いです。
シート
シート配列は2-2の2列でプレミアムクラス(国際線ではビジネスクラス)は合計8席となります。同社のボーイング787-8に設置されているクレードル型のシートと比較すると一般的な上級クラスシート感は強いですが、小型機ではかなり大きめのシートです。
リクライニングなどのシート調整は電動でひじ掛け横にボタンが集中しています。隣席とのプライバシー確保のため、ヘッドレスト付近にディバイダーが気持ち程度についています。
シートテーブルは折り畳みタイプで広げるとかなり大きいです。食事をする時など使用する全開モードでのテーブル面はラバー調となっており、滑りにくくなっています。一方、ちょっとドリンクなどの畳んだ状態の半開モードではグレーアッシュの木目調となっています。汚れや傷が目立たず、シックな色合いでなかなかのセンスです。
モニター・電源・インターネット
モニターは12インチで中央のひじ掛けに格納されています。リモコンはひじ掛け横にあり、シンプルなボタンのみであり、タッパネルの操作が主体と言えます。電源はユニバーサルタイプであり、特にアダプタは必要ありません。電源のほかにUSBポートもあるため、スマートフォンの充電には便利です。
インターネットについては「ANA WiFi Service 2」が利用できます。Service2はPanasonic Aviationがプロバイターとなっているため、比較的快適にインターネットが利用できると思います。
プレミアムクラスアメニティ
今回は最前列の座席であったため、切妻にシートポケットがついており、スリッパやヘッドフォン、機内誌、セーフティカードがまとめられています。セーフティカードはドキュメント類の中では一応一番手前に入れられています。最前列のためシートピッチは広いですが、2列目でも座席の作りから広さは同等と言えます。
食事
早朝便ということで、スープと小サンドイッチとサラダでした。飛行時間も短いのでこれぐらいがちょうどいいのでしょう。食事に合わせ赤ワインも頼んでみました。朝から飲むとちょっと酔いが回ります。
トイレ
トイレについてはほとんど変わりません。従来通り国内線では、ハンドソープとティッシュ類が設置されているのみです。
着陸
大きな迂回もなく、関西空港にほぼダイレクトに向かい、着陸態勢に入り、着陸。
関西空港に来ると関西国際空港連絡橋とりんくうタウン、さらに背後に見える山並みの景色が個人的にはお気に入りです。毎回ほとんど写真を撮ってしまいます。遅延もなく定刻通りに到着しました。
最後に
NH093便は香港便の間合い運用でボーイング767-300ERの国際線機材でほぼ運用され、すべてエコノミー(国内線では普通席)ですが、たまたまA320neoという新機材に搭乗できました。この機はこの後、青島に飛んでいくようです。ビジネスクラスシートで食事付きのプレミアムクラスを体感でき、あたかも国際線の搭乗のようでした。この後は、ソウル仁川まで最新機材A350-900で向かうこととなりました。