
2025年12月、師走のソウル金浦から羽田まで朝一の862便のビジネスクラスに搭乗してみましたので、お伝えします。
朝の金浦空港に到着する時間の塩梅

NH862便は7:45発であり、金浦発はオンラインチェックインはできない(2025年12月時点)のですが、チェックイン時間内であれば、自動チェックイン機でチェックインできると言う不思議な仕様であります。
6:20分過ぎにタクシーを降りていったん戻るかたちとなるチェックインカウンターに行く気力もなく、エスカレーター近くの自動チェックイン機で搭乗券を発券してエスカレーターに。
エスカレーターで上がっていくと長蛇の列が見えます。ゲホゲホであります。あまりに早く行く(5時台)と手荷物検査が開かずに待たされるので、今回は朝は早いので、6時30分前に到着するように行くと今度は長蛇の列であります。いい塩梅がわからない金浦空港の手荷物検査であります。

25分ぐらい通過までかかり、ようやくアシアナラウンジに。クリスマスツリーが飾られていました。装飾が意外とシンプルな韓国のクリスマスツリーです。日本の方がヨーロッパの街に飾られているツリーに似ている感じです。
ラウンジは混雑しており、かろうじて座ることができ、ワイン1杯を嗜むくらいでした。1杯で済んだのが、あとあとの体力に響くので逆に良かったかもしれません。
今度は787

幸いにもアシアナラウンジ真下の34番ゲートからの出発であります。
そして、いよいよ搭乗です。862便は787で運用されており、このあとの2便は767で運用されています。WiFiを考えると767の方が良いのですが、ビジネスクラスの座席数が多い787の方がシートの確保はしやすいところであります。早く787を装備して欲しいところです。

窓側のA席であります。隣席がいないと良いと思ったのですが、最後の最後で乗ってくるからバックスピンパターンでした。

2025年は国内・国際含めて随分787に搭乗した年でもあります。まあ、海外のキャリアでは一度もありませんでしたが。年月としては777は長い付き合いですが、787の方が回数的には多くなっているのはANAマイレージクラブだったからでしょうか。
霧のソウル


定時前にはドアが閉まり、定刻よりも早々に動きだします。湿度と朝の低温の影響なのか霧というかガスなのか不明ですが、霧と言うのが近いのかもしれません。霧が濃くても離陸には着陸程、計器スペックはどうなのかと感じてしまいます。

大韓航空の格納庫が見えます。最近の韓国では珍しく漢字で大韓航空とサインがあったのですが、大韓航空の新ロゴマークなどのCIがあってか、最近張り替えられたサインはハングルになっていました。

離陸するとその霧がソウルの高層住宅摩天楼とのコラボが幻想的であります。冬は寒く、雪も結構振る時が多いソウルであり、体にはきついですが、冬も幻想的であります。

旋回をして東に針路をとります。このあたりも順調なフライトルートです。乗り慣れた787の安定感を感じます。

WiFiは767だけ特別感でViasatと記載しているかと思うと、既存と言うかPanasonicのWiFi搭載機も取り換えられているようで、Powered by Panasonicと印字されていました。Panasonicについては、昔は映画会社を持っており、国内の家電メーカーとしては雄だったと思っていましたが、時代は随分変わってしまったようです。ソニーや日立が生き残っていると言えますが、ソニーはテレビとカメラ以外は家電品はほぼなく、金融やコンテンツであり、電機とさえいえない感じです。
生き残りとしては、は国防産業が拡大すればどうにかなるのでしょうか。

さて、ビジネスクラスなので、事前にメールにバウチャーコードが届くので、これをコピペして、接続します。

接続はスムースでしたが、Viasatを体験してしまうと、OnAirが高尾山、Panasonicが富士山、ViasatがK2ぐらいの標高差を感じてしまいます。
朝飯は鶏だった


東に向かうので飛行時間は短く2時間もないのでベルトサインが消えるとすぐに機内食ではありますが、78Mのプレミアムクラスと同様にL2ドアより後ろのビジネスクラスは食事もドリンクも遅いのであります。
ワインについては赤と白のみであります。ある意味、プレミアムクラスの方が泡があるので良いのではと思いますが、味は国際線の方が赤白ともに良い感じがします。

韓国線の機内食は半月に一度メニューが変わり、3か月先まで確定しています。機内での選択肢はなく、一択です。
今回の12月から向こう3か月は以下のとおりです。
12月前半 チキン
12月前半 ビーフ
1月前半 チキン
1月後半 ビーフ
2月前半 チキン
2月後半 白身魚
日本発が魚メニューが多いのと比較してほぼ鶏か牛の肉となっています。何となく、魚以外の海鮮(タコや貝類)のイメージが強いからなのでしょうか。

アペタイザーはスモークサーモンの山葵クリームロール、チキンとキュウリのサラダロール、パルマ産生ハムとリンゴ セロリのサラダでした。前菜にもチキンかと言う感じです。韓国でキュウリと言うとアカスリの顔パックで貼るのを思い出してしまいます。

チキンのハーブロースト 味噌風味のデミグラスソースであります。調理方法はぼそぼそしていないのは砂糖水に丸一日つけていたのでしょうか。触感は良いので満足でした。

白ワインはパーデバーグ ヴィンヤード・コレクション 2024 西ケープ州、南アフリカであります。南アフリカも久しく訪れていないので、来年あたりは行きたいところです。
ちなみに赤はシャトー・ピュイゲロー 2019 ボルドー、フランスでした。

食事が終わって外を見てみます。飛行時間からすると木曽三川あたりと思いますが、どうなのでしょう。

静岡側からの富士山であります。新年前に年賀状用の富士山みたいで良いのであります。まあ、年賀状も買わなくなりましたが。静岡と言うと政治的に色々と話題があり、静岡の放送局のYouTubeとか見てしまうのですが、結構面白いですね。

小泉半島であります。日産がいなくなると、一本大根脚打法では厳しいので何か動くのでしょうか。

今度は横浜と富士山であります。家康は東・北関東の整備に力を入れていたようにも感じますが、金沢八景にも所縁があるようですね。地球儀を俯瞰する外交と言うフレーズが記憶にありますが、GPSもない時代でも東西南北を意識するのは日本の歴史以来、稀有な天下人と感じてしまいました。

いよいよ着陸です。A滑走路34Lからの着陸です。もう一つのNHが見えてきます。球団やNHの所在地が不思議な関係でもあります。

16R側から69番ゲートまではかなりの遠回りで、折角の早着が台無しになるかと思いましたが、12分程の早着でした。これから欧米に飛ぶ77Wが並んでいるとこのまま再び飛んで行きたいと感じてしまいました。

天井の低い到着フロアを進みます。大鶴肥満だと頭をぶつけるのかと思いましたが、意外と大鶴義丹と身長に大差はありませんでした。体重はダブルスコアぐらいだと思いますが。
そう言えば、35年ぐらい前に大鶴義丹とミポリンが主演を務めたドラマへの協力もANAでしたね。羽田空港とかANAの飛行機とかよく映っていた記憶があります。冬な印象があり、テーマ曲は今でも、12月のこの頃となると有線でよく耳にします。
最後に

今回の862便のフライトほぼ一直線で日本に入り、その後はセントレア上空から太平洋に入り、南からA滑走路に侵入というベストパターンでした。
おそらく、今回が2025年最後のANAビジネスクラス搭乗であります。今年は国際線は割と飛んだ方ですが、機材は787と767だけであり、THE Roomに搭乗しない年でもありました。
冬のソウルは寒くて早朝便は苦手でありますが、そうした経験ほど、記憶に残るものです。時折、幻想的な風景もあり、旅はいいですね。そして、一年が早く、正に時は流れるであります。
2025年のANAビジネスクラス搭乗記はこちらです。