就航まもないANAイスタンブール便のビジネスクラスに搭乗しましたので、お伝えします。
第2ターミナル
空いているのが良いT2の国際線でありますが、チェックインカウンターがオープンする時間は6:05からと遅めであります。今回は寝坊をして予定よりも1時間も後に到着したので、何とも言えないところであります。
ワイン一杯ぐらいしか時間がないままゲートに行きます。
今回は沖止めではなく、69番ゲートでした。就航まもない事もあってか結構、利用者はいました。高齢者夫婦が多い感じてした。
今回はビジネスクラスですが、6C席と言う事もあり、右側に進みます。事前改札サービス対象がいなかったのか、ダイヤモンド列に行くと、ゲートオープン前の時間に既にアクセスできてしまいました。
788
慣れた789ではなく、788のスタッガード使用であります。ビジネススタッガードが初めに出た時の仕様のシートであります。パッと見あまり変わらない気もします。MEX便以来の搭乗であります。
アメニティはスリッパとエッティンガーのポーチであります。海外に行く時はこのタイプがのようです。帰国時はもっとペッタリしたものです。意外と質感があるので、ガジェット関連機器収納にはちょうど良いです。


6C席はトイレが前にあるので最後まで空いていました。そのトイレは789と比較すると広々としています。離陸前と言う事もあってハブラシとマウスウォッシュはたくさんありました。
ANA WiFi Service2の隣はLiveTVがあった痕跡であります。剥してしまえば良さそうですが、そうも行かないのか白いパネルが貼られています。
ちなみにネット接続はビジネスクラスの場合無料でありますが、スクラッチカードの配布ではなく、事前にメールでコード受信でした。コピペできるので楽であります。


アメニティの中身は折り畳みの買い物バッグとボディローションとリップクリームのみでした。エッティンガーのポーチ自体が本命のようです。シートコントローラーのカラー液晶も気合を入れてプロダクトしたビジネススタッガードと言うのを感じます。
トイレの後ろの座席でありますが、広大なスペースがあるので邪魔になりやすい寝具の場所を確保できます。壁のところの電子機器の放熱ダクトっぽいのが788のスタッガード仕様さらしを物語っています。中川礼二氏が真似しそうなトイレ音は気になりませんでした。


テーブルは木目ではなく、青いテーブルが初代である証明であります。さらにテーブルの淵が青いライトで点灯するのも経年感を逆に感じさせます。トレンディドラマに出で来るバーみたいです。
ただ細部はかなり違っており、コンセントは腋臭もたにーとテーブルの間にあるので充電の時はテーブルを出す必要があります。偶然か不明ですが、USBポートは充電できましたが、コンセントはダメでした。アダプタが長いため、完全に刺さっていないためかと思いましたが、海外変換プラグを経由してもダメでした。日本発で乗り継ぎが続く時は結構ヒヤヒヤします。今回はISTで寝るので良いのですが。
そして、789のシートにはあるヘッドフォンホルダーがないため、ヘッドフォンは置くこととなります。6C席はスペースが豊富なので気にはなりませんが。
朝8時前ではありますが、国際線エリアには多くの787が駐機しています。シドニーなど結構早い時間に出発便が多いからでしょうか。
今回のウェルカムはシャンパンではなく、スパークリングワインでした。テーブルのライトに映えます。
西向きのフライト
定刻の8:15よりも早くドアが閉まり、3分前には動き出しました。しかも、C滑走路34Rからの離陸のため、タキシングもあっという間であります。こうしてみると六本木ヒルズは巨大な建物であります。
離陸してすぐに右に旋回すると皇居が見えます。この後また旋回して埼玉県、山梨県経由で上昇していきます。自分の家を探しながらの離陸でもありました。
なぜかフライトマップが理想ルートと現実ルートが表示されていました。グルグルの旋回しているわけではありません。
そして富士山がばっちりと見えます。他のヨーロッパ行きのフライトであれば、今のところはアラスカを目指すので富士山を見ることはできないので、NH219便のみの特権でもあります。(山梨県側からであります)
機内食
富士山も観てアルプスを越えて敦賀辺りで日本海にでます。この頃には食事となります。まだ9時なので豪華な朝食であります。
変わらぬ味とも言えるANAオリジナル抹茶アーモンドパイスティックであります。もう一つの方はオーソドックスなムール貝のマリネ チーズとオリーブでした。
バゲットとヨモギだったかほうれん草だったかのパンです。小麦は結構敬遠するのでパンのおいしさはよくわかりません。オリーブオイルとソルトでワインのあてにしてしまうのは背徳感です。背徳感で高徳線を想像してしまいます。
前菜はカリフラワーのムースとズワイガニ 人参サラダをのせて、フォアグラ 焼き葱 きのこのジュレ寄せ コールドチキンとともにです。左側の人参サラダの色は実際こんな感じでした。その上に載っている緑の香草の載せ方が大牟田の牟、みたいでした。
メインは牛フィレ肉のソテーを牛蒡とソースジャポネーズとともに クラッシュポテトを添えて でした。機内食によく使われるジャガイモとインゲンがいます。ゴボウは珍しいかもしれませんが。
中身はかなり赤いので、レア寄りと言えます。ゴボウはなくてもよさそうな感じであります。まあ、それだとただのステーキになってしまうので敢えてと言う事かもしれませんが。
最後はメルティーショコラでした。冬だからなのでしょうか。機内は年中な同じ気温でありますが。
食後は映画を観ながら飲んで眠いところで寝る感じでした。
既に機上では見られるようになっていました。続編があるからか、昔の大捜査線のように展開が大きく変わる感じではありませんでした。
イスタンブールへ
旅に出る2週間ぐらい前から色々と調べ物をしたり、タイトな移動でも機敏に動けるようにジムに行く頻度を増やしていたためか、疲れてしまい出発当時は寝坊をしているわけでありますが、機内でも結構眠ってしまいました。(5時間ぐらい)
起きてから暫くすると2度目の食事タイムであります。生野菜少なめな機内食なので、ガーデンサラダを追加して、キリギリスのような葉物をムシャムシャします。二度目もフルコースみたく前菜です。伊丹のワイナリーの前菜よりはかなり良いです。
チキンのソテーとキノコのリゾット トリュフ風味のフォン・ド・ヴォーソース
リゾットと言うよりはピラフに近いのですが、トリュフ風味のフォン・ド・ヴォーソースがとても良く、意外というと失礼ですが、最近のビジネスクラス機内食では満足したものでした。炭水化物に頼るところなく、鶏肉ときのこが多いのはちょうど良い感じでした。プチトマトから飛び出る汁は味変に丁度良い感じでした。
最後まで理想と現実のフライトルートが並行して出ていました。13時間10分超のフライトであり、アラスカと北極圏を通るヨーロッパルートとは一味違うルートでした。まあ、ほとんど寝ていましたが。距離は短いですが、向かい風に抗って飛んだフライトルートでした。アーランドに行くよりはマイルが貯まると言うのも妙であります。
Flight awareも当然同じルートではありますが、カスピ海から陸地に入ったところ辺りはロシアとなっています。さすがに間違いであり、アゼルバイジャン経由だと思いますが。
記念品が配られます。KIX>IST-CAI>ZRH>NRTと特典で学生気分が抜けない頃に言った記憶が思い出されました。その後のCAIとISTの利用回数に影響したのかもしれません。
そして、イスタンブール空港に到着であります。ISTに初めて着陸したのは2001年のKIX発のTKであり、それから四半世紀が経過しようとするところでANAで着陸となりました。まあ、その頃と場所は全然違いますが。VKOからも飛んでイスタンブールをしたと言うのが履歴を見てみてわかりました。
JALのようにエアバスとボーイングを使いこなすTKであります。アメリカもロシアも観ているような感覚なのでしょうか。
フライト自体はゲート到着断面で30分以上も早かったのですが、その先が大変です。新ISTはとにかく広く荷物があると本当に億劫となります。さらに到着が重なると入国審査も軽く30分はかかり、想像以上に時間がかかります。
仁川空港と似ている感じでありますが、仁川よりも大きく、さらに地下鉄に乗るまでの距離があります。上野駅の新幹線ホームも真っ青なくらいにエスカレーターの乗り換えがあります。歩数稼ぎと思い歩くわけではありますが。
2月のイスタンブールは決して暖かくありませんが、空港内を相当歩いているので、汗だくで外気に触れるのがちょうど良いくらいでした。
最後に
昔はヨーロッパに行くとなると新潟市か津軽海峡上空から日本海に出てロシアに入っていくルートでしたが、今はアラスカ、北極圏、グリーンランドと言うルートでありますが、イスタンブール線は日本発もシルクロード上空に近いルートであります。日本のキャリアなのでアルメニアの上空は通過できそうでありますが。
中東やコーカサス地方に行くことを考えると13時間超のフライトは同じだとしても、その後に西欧からそうした地域まで3-4時間のフライトなく、1-2時間のフライトで行けるイスタンブールに路線が出来たのは美味しいかもしれません。新ISTの巨大さとシステムはそれを削ぐ感じもあるので、入国しないで乗り継ぎするのがベストと言えそうです。
実際に羽田から飛んでイスタンブールを経験してみた感じでした。