ANA国内線のプレミアムクラスへのアップグレードが新たにマイルで可能となりましたので、整理してみました。
ANAマイレージクラブ会員サービスの各種取り扱いの変更
2025年5月19日より、ANAマイレージクラブ会員サービスの各種取り扱いが変更となると発表がありました。
大きく言うと以下3点です。
- ANA国内線特典航空券
- アップグレード特典(国内線)
- プレミアムメンバーサービス
国内特典航空券については有効期間の変更、乗り継ぎ旅程の設定、幼児・小児の適用年齢の変更であります。有効期間はきっちり1年と言う事となり、延命措置が出来なくなる点や個人的にはいまいち手が出せなかった沖縄離島路線専用の必要マイルチャートの終了、そして、幼児がでかくなったのか対象年齢の引き下げであります。
そして、一番大きいのが国内線特典航空券のマイルでのプレミアムクラスへのアップグレードであり、いままで有償かアップグレードポイントによる選択肢がなかったのでそれが広がると言うのは良いですが、マイル数が有償が路線別に金額が違うようにマイル数が異なり、さらにダイナミックプライシングのようなことをして来そうであり、突然の当時とかの人は大変になるかもしれませんね。
そして、プレミアメンバーサービスについてはANA国内線特典航空券・ANA国内線アップグレード特典の優先と言う事であり、トクたびマイルとかでも有効なのか気になるところであります。この辺りはダイヤモンド会員やトクたびマイルをしているとあまり恩恵は変わらないところかもしれませんが。
マイルでアップグレード
さて、本日のタイトルのようにプレミアムクラスのアップグレードにてマイルが利用できる点ついてでありますが、もう一つ国際航空券についてくる国内航空券区間もマイルでアップグレードできると言う点であります。
日本のプレミアメンバーであれば従来、有償かアップグレードポイントでアップグレードしていた部分にマイルが追加されるわけであります。武器が増えたようにも感じます。
ただ、国際線のアップグレード特典が区間別にマイル数が違うように国内線でも幹線を中心に高マイル、新潟<>沖縄のような距離は長くてもアップグレード運賃は低いと言うようにマイル数も差が出てくるのは予想されます。
そうなると頻度の高い羽田<>伊丹などは今以上にアップグレードは出てきそうであります。ますます、ダイヤモンド会員同士でマイルを持つものと持たざるもので差が出てくるかもしれません。
また、沖縄へマイル修業の際に有償狙いだった人も狭き門となるところであります。マイル修業に関係ない人がマイルでアップグレードできるとプレミアムクラスの座席を奪っていくことになります。と言う事で、修行僧にはますます荒行になっていくことでしょう。
加えて、国際線についてくる国内線についてもマイルでアップグレードできるようにすると言うのはインバウンド需要の取り込みがあるのでしょう。
昨今、鉄道では日本人向けり国内乗り放題切符が廃止される中、値上げしても外国籍向けの乗り放題パスが継続されているのは売れて儲かるからと言う事でしょう。
以上からすると、外国籍のANAマイレージクラブ会員に日本に来てもらい、マイルを消費してもらうのが一番儲かると言う事なのかもしれません。もちろん、国内勢がマイルを使うと言うこともそれに値はしますが、国際線の航空券は外貨で買うわけであり、儲かるのでしょう。
プレミアムクラスの路線を選ばないと
プレミアムクラスに乗ろうと思っても、マイルを大量保有している人が軒並み予約をかけてしまったりすると、幹線でのプレミアムクラスアップグレードと言うのが厳しくなるのかもしれません。
そもそもアップグレードは当日に上位クラスを空席にしておかないものでしたが、そうでもなくなっているようであり、マイルを早く消費したいと言うところなのかもしれません。
国内線でマイル修業をする人はこれまで以上に、路線の厳選が迫られそうであります。
最後に
今回は速報ベースで雑感してみましたが、国内線機材でERJを採用するなど2-2配列のプレミアムクラスとか設定してくるのか楽しみであります。課題先進国ではありますが、インバウンド需要に補うと言うところも垣間見え、外貨獲得が一番良いのかもしれません。
今回の変更ではやはり、不公平感のある部分解消とマイル消費と言うところにフォーカスしているようにも感じます。負債になるのでマイルは巻きだしてもらいたいと言うようにも見えます。