エバー空港の今を新規就航や運賃をもとにまとめてみました。
エバー航空、欧州に新規就航
エバー航空(長榮航空)はハイネケンに色合いが似たロゴマークを持つ海運会社のEVERGREEN(世界で片方の手の指に入る)会社のグループ会社であります。
事業規模としては決して大きなエアラインではないものの、2012年にスターアライアンスに加盟しています。
台湾のフラッグシップと言うとチャイナエアラインでありますが、同社よりもサービスが良いことでも知られ、SKYTRAX社の格付けでは5つ星を獲得しています。
エバー航空のフラッグシップ機はボーイング777-300ERであり、欧米の主要路線に就航しています。搭乗記はこちらです。
ビジネスクラスでは最近の完全個室型ではないものの、ヘリンボーンタイプのシートは同タイプの他社の機材と比較すると何となく余裕と豪華さを感じます。
そして、ドリンクの質やキラーコンテンツの鼎泰豊とコラボした機内食があるなど、魅力的であります。
台北桃園空港の同社のラウンジについてもシャワー設備が充実していたりするのもいい点と言えます。食事は時間帯でバラツキはありますが、それでも欧米の小麦粉ばかりの食品かバナナしかないラウンジと比較するとやはり5スターと言えます。
そんな、エバー航空はコロナ禍を経験しても強きに新規就航しており、激熱と言えます。
今回発表された路線は以下のとおりです。
台北⇔ミラノ
台北⇔ミュンヘン
1日1便ではありませんが、ミラノ便は2022年10月25日から、ミュンヘンは2022年11月3日から初便が飛ぶ予定です。
機材はすべてボーイング777-300ER型機で運航されるということであります。便数が世界的に減っているため、うまくやり取りするということかもしれません。
エバー航空は現在、欧州便ではロンドン、アムステルダム、パリ、ウィーン(一部はタイ経由)が就航しており、台湾では一番欧州路線が多くなります。日本のキャリアと比較しても結構な就航となります。
運賃も熱い
新規就航となれば、運賃を確かめたくなってしまう性であり、調べてしまいました。そうするとある場所から驚くべき運賃がありました。
バンコク発券=ミラノ往復
アジアの十字路である万国からミラノまでの道中であります。クラスはプレミアムエコノミーであります。もはやビジネスは富裕層でもコスパを考えるようなものとなっており、庶民にはプレミアムエコノミーが青田買いがメインとなりそうです。
旅程時期は就航間もない11月であります。往路は11月19日バンコクを出発して、ヨーロッパとは反対の台北に向かいます。ここまでは最新機材のB787-10型機ではありますが、エコノミーです。台北では5時間とラウンジがフル稼働していればシャワーとグルメができそうです。そして、ミラノまでは東アジアの宿命なのか深夜発の現地早朝着です。
復路は11月23日であり、現地を午前中に離陸(ホテルがゆったりできなくて残念)します。台北には早朝に到着して、バンコクには昼前につきます。
日本への便は夜便で帰れるスケジュールなので何とか選択肢にはなりそうです。
運賃・予約クラス・プレミアムポイント
運賃 日本円約147,328円
予約クラス BKK⇔TPE エコノミーB
TPE⇔MXP プレミアムエコノミーP
積算率 BKK⇔TPE 100%+400PP
TPE⇔MXP 100%+400PP
プレミアムポイント 合計 16,674PP
プレミアムポイント単価 8.83円/PP
と言うことで、単価は8円台と往年の国際線の単価を思い出す単価であります。
ちなみにアップグレードについてはスタアラアップグレード特典が効くのはBKK⇔TPE区間がBクラスなので効きますが、大陸横断区間はPクラスのため、効きません。
隣席がいないことやインボラへの淡い期待が必要そうです。
余談 台北のサウナ
飛行機ネタとは関係ないようで、弾丸旅程では夜遅く着陸して、朝早く離陸するということもあります。そんな時にわざわざ高いホテルを利用するのは、弾丸旅行に反し、忌避したいところでもあります。
一方で長時間飛行機に搭乗して腰やふくらはぎなどどうにもならない事態となっています。これが日本であれば、大浴場のあるサウナが24時間営業しているところがあり、睡眠はそこそこに浮腫んだところに貯まった水分を解消することができます。
しかし、海外に行くとそうした場所は少ないのですが、台北中心部だとそうした場所があります。
台湾松山(ソンシヤン)空港から歩いて行けるような場所にはサウナがあったりします。しかも、デパートの上になぜか24時間で営業していた記憶があります。
雰囲気は昭和な日本のサウナであり、東京駅の地下に存在した温泉のようであります。
世界を巡らしてみても、日本のサウナ近い水準ではありますが、サウナやお湯の温度が温めで、清潔度も何となくとなってしまいます。日本は失われた四半世紀でもこうした水準が高いのは民度の高さかもしれません。
台湾のサウナでは、さらにB寝台のような寝るスペースはものすごいエアコンが効いており、換気もかなり効いていた記憶があります。
安くて便利ですが、体調を崩さないように管理が必要でもあります。また、オプションもあり、コストコントロールも大事かもしれません。
最後に
エバー航空と言う名を久々に聞きましたが、それが欧州への新規就航を2022年内に進めているという内容でした。一部の国を経由する発券の場合、アグレッシブな運賃であり、新規就航は定着させてなんぼと改めて感じました。
日本の航空会社でミラノやストックホルム、イスタンブールに就航を表明してから3年程経過しますが、その後どうなったのでしょう。
早く日本からもミラノストックホルムにダイレクトに行ってみたいものです。