青春18きっぷで京都から東京まで移動し、途中道草をしてみましたのでお伝えします。
京都からスタート
二条のホテルを13時過ぎにチェックアウトして、二条駅から京都駅を目指します。快速に乗る予定でしたが、早く着いたため、普通で京都駅に行きます。
野洲行きではなく、米原行きの新快速で一気に西日本と東海までの境を目指します。新快速が青春18きっぷの醍醐味かもしれません。
さらに言うと、青春18きっぷが使えない時期は近鉄線の方が魅力的に感じます。
新幹線高速試験車両保存場で道草
新生活スタート間際であったためか18きっぱーが多く、出足が遅れ、すぐの東海乗り継ぎ列車は座れないくらい混雑していました。
そのケースを考慮し、一つ遅くしても静岡からホームライナー沼津に乗れる乗り継ぎをプランBにしておいたため、道草をしてみます。
駅の周りにお店とかあまりない米原駅ですが、駅から500mくらいのところを目指してみます。
新幹線高速試験車両保存場であります。鉄道総合技術研究所に展示してある過去の新幹線高速車両が展示されています。中には入れず、フェンス越しにしか見ることはできませんが、だれでも無料で見られます。
車両を撮影しようとするとフェンスの針金が一緒に写ってしまうのがちょっとです。望遠レンズを持って来て離れたところから撮影すればいいのですが、そこまでするかと言うところでもあります。
JR西日本のWIN350であります。その昔、初めて見たときはウナギに見えました。新幹線は政治の世界ではウナギやアナゴやドショウに例えられますが、まさにそんな感じです。この形から新幹線では最も美しいと言われる500系ができたのはミラクルかもしれません。
続いて、JR東日本のSTAR21です。米原に展示されているのは新幹線952形電車であり、日本の鉄道ではメジャーなボギー車です。反対側の連接台車の953形は生涯利府のようです。
STARはSuperior Train for Advanced Railway toward the 21st centuryの略称と言うことですが、個人的には当時テレビによく出ていた錦野 旦さんのスターとオーバーラップしていました。
同列車の成果としては長野オリンピックに間に合わせたE2系であり、その後の東北新幹線の高速化を切り開いた車両であります。
そして、THE新幹線ともいえるJR東海の300Xであります。新幹線高速試験車両は二つの顔を持つのが常であり、300Xもそうであります。
ラウンドウエッジ型、カスプ型であり、ラウンドウエッジ型は名古屋のリニア・鉄道館にて展示され、カスプ型は米原で屋根はついていますが、野ざらしと言う境遇であります。
形状以外の実績が多い車両ではありますが、後の700系の先頭形状はどちらかと言う米原に設置されているカスプ型が近いようにも見えます。E5系やN700の先駆けだったのかもしれません。
色々と想起しつつ、帰路に就くと現役の新幹線のN700Aののぞみでしょうか、が高速で通過していきます。人にはそれぞれ先祖がいるように、新幹線も先祖が頑張ったからこそ、今があるようにも感じてしまいました。
鉄分たっぷりでしたが、駅まで戻ると米原湊跡がありました。古の大量輸送と言うとやはり水の浮力を活用した船が最有力であったようです。
そこから摩擦の少ない鉄道、小回りが効き、加減速のつけやすい自動車、そして空気の抵抗を移動に変える飛行機と人間のモビリティ欲求について思いを巡らしてしまいました。
遅れでズタズタ
新幹線高速試験車両保存場は計画通り見学して、大垣行きの列車に乗ります。ところが、大垣に到着する手前で、誰かが踏切にあるボタンを押したようであり、緊急停止してしまいます。停止から15分ぐらいで再開するものの、大垣では無情にも新快速の接続はなしで15分先の新快速の接続となります。
これが結構なボディブローとなり、課金ビジネスとなってしまいました。
一宮駅は停車の際はいつもは反応が遅いANA Pocketが瞬時に反応してチャレンジ成功となりました。土砂降りの日に多摩川スカイブリッジに行ったときは反応が遅く、100pt獲得ならなかった恨みはありますが。
名古屋駅を通過します。グローバルゲートは行ってみようと思うのですが、なかなか足が向かないのはやはりその位置と言うことかもしれません。ボンヴォイ対象でもあれば、行くと思いますが。
安城駅ではかなりの人が下車してしました。駅名標の後ろ建物に描かれた絵画の方が気になってしまいました。大力の黒牛と貨物列車の話と言うのが気になり、調べてる見ると「アンジョウのステンショ」が出てきます。
こうした発見は高速通過する新幹線ではではない経験でもあります。
新幹線投入でリカバー
いい経験はできるものの、豊橋到着は結構遅れてしまい、このままでは東京までの到着が23時台となってしまいます。
と言うことで、ワープ作戦は浜松=静岡が定石ですが、コスト増覚悟で豊橋=静岡間で新幹線を利用して、当初の旅程を戻ります。
と言っても、フルフェアで購入よりも削減効果が大きい格安チケット販売機まで走ります。新幹線回数券の場合、1+1=2な使い方ができるため、それを組み合わせてメリットが出るものが販売されています。それを活用します。
豊橋から静岡まで一気に移動です。豊橋駅の成城石井でスパークリングワインを買う余裕はありませんでしたが、改札前のコンビニではドリンクは買う余裕がありました。
静岡からは定石
静岡に到着すると、ここからは定石のホームライナー+県境越え+東日本グリーン車であります。
静岡駅の新幹線乗り換え改札で静岡までの回数券を提出し、青春18きっぷの提示でうまく乗り換えられ、ホームライナー入線のホームに向かいます。
まん防解除なのか、前回と同じの列車にもかかわらず、今回は込んでおり、バルクヘッドな1人席の選択が余儀なくなりました。
2席を1人で占有と比較すると狭いですが、着席できて沼津まで直行はありがたいところです。
前回は南口に途中下車しましたが、今回は北口にしてみました。南口の方が買い物には便利そうであります。北口はちょっと歩くと飲み屋街もありました。
駅のロータリー内にある桜は葉桜時期に向かいつつあり、桜ピンクが少し薄れていました。
この後、熱海までJR東海の普通列車に乗り、熱海駅では階段経由の別ホームまで走り、東日本の普通列車に乗り込みます。慣れてきますが、結構しんどい移動です。
今回もグリーン車の利用でありますが、平日はガラガラでありました。
印象的であったのが、下り列車にE257系で運用されている特急「湘南」がやたら多いことであります。
普通列車グリーン車は時間がかかるためか、速達の列車で定期券プラスの課金を利益にしたいの見え見えであります。
また、湘南とと思っていると東京駅到着です。北方面は湘南みたく特急の大増発もなく、グリーン車で事足りるということかもしれません。
籠原、勝田、前橋、取手、小金井と一昔前は上野駅の役割でしたが、現在は東京駅がそれとなっています。一方で、黒磯や四ツ倉がないのは2022と言うところでもあります。
最後は改札外に出て、パシャリとします。カメラのホワイトバランスの設定がいつの間にか変わってしまい、赤くなりすぎてしまいました。
最後に
東名阪の青春18きっぷの行脚については、今シーズンはこれでお終いです。米原駅で道草をして、その結果、不運にも踏切停車で遅れてしまい、目論見が外れてしまいましたが、それをリカバーする新幹線もあった旅程でした。
計画通りに行かなくても、再ルートで意外とリカバーできるのが東名阪であり、青春18で日本の東西移動となるとやはり東名阪ルート(鉄道では東海道ありきかな)と思いました。