ANAの国際線チケットに追加される国内線運賃のマイル積算率の変更から数年が経過し、その影響がマイル修行にどれだけ影響があったか考えてみました。
2018年10月の大きな変更
ANAの2017年8月10日付のお知らせは以下の通りです。
国際航空券で発券される日本国内線のマイル積算率の変更について
マイル積算率の変更の詳細
マイル積算率変更の詳細は以下の通りです。来年の話となりますが、気になる所であります。プレミアムポイント単価に大きな影響があり、上級会員を目指すために利用するルートも再考の可能性があります。
■2018年9月30日搭乗分まで
■2018年10月1日搭乗分以降
今までは、プレミアムクラス以外はどのクラスでも100%加算であったものが、そうでなくなります。クラス別加算率からみると国際線発券の場合の国内線のクラスは国際線と平仄を合わせて同一のクラスになりました。
ビジネスクラスやプレミアムエコノミーの場合は、国際線発券の国内線の加算率は現状維持となりますが、エコノミーの価格重視のクラスでは加算率が下がりました。
この変更の案内が出されたときは改悪と騒がれましたが、国際線を中心としたマイル修行では結局、積算率の高いクラス(エコノミーであればM、プレミアムエコノミーではE、ビジネスではZ)を利用するため、影響が受けることが少ないようです。
国際線乗り継ぎ運賃のクラスを比較
変更から2年以上経過した現在の国際線乗り継ぎ運賃を比較してみました。国際線予約クラスにおいて、積算率が高いクラスと低いクラスを比較してみました。
積算率30%の場合
積算率30%のエコノミークラスです。例はウラジオストク発券の沖縄往復です。
国際線Kクラス(30%積算)のため、これに引っ張られて国内線も30%となります。
ウラジオストク=成田 676マイル×30%=202マイル
東京=沖縄 984マイル×30%=295マイル
往復合計 994マイル
積算率の影響をまともに受けていますが、国内線だけで買うよりも安い運賃であり、マイル修行を考えなければ、これはこれでありの運賃です。
積算率100%の場合
積算率30%のエコノミークラスです。例はクアラルンプール発券の沖縄往復です。
クアラルンプール=東京 3,338マイル×100%=3,338マイル
東京=沖縄 984マイル×100%= 984マイル
往復合計 8,644マイル
以前と変わらずの積算率であり、黄金ルートです。マイル修行のメインルートであり、これを考えるとあまり影響はありません。
ちなみにプレミアムエコノミー70%(N)加算の国内線乗り継ぎ運賃は100%、エコノミー70%加算(H)は国内線乗り継ぎ区間は70%加算であり、プレミアムエコノミーの方が優位と言えます。
プレミアムエコノミー修行の意義は70%でもありそうです。
実際のマイル積算明細では
実際のマイル積算明細も確認してみました。
国内線予約クラスは積算断面では様々なクラスで積算されますが、積算率は100%であれば100%で積算されます。
最後に
ANAの国際線発券に追加する国内線運賃の変更から2年以上が経過し、その影響を考えてみました。実際にはそれほど影響はありませんでした。
むしろ、国際線のプレミアムエコノミーに70%クラスが搭乗し、これまでEクラスで100%積算だったところが、厳しくなっており、国際線乗り継ぎ運賃はまだまだ活用できそうです。
しかし、影響があっても、新たなルートを探すためか落ち込むことはなく、次のルートを探すのがマイラーでもあり、影響とは無縁かもしれません。