世界一周運賃であるワンワールド・エクスプローラーよりも安く世界一周ができるか、チェックしてみました。
- ワンワールド・エクスプローラー世界一周運賃は発券地で運賃が異なる
- アメリカから世界一周をする場合、最安はどうしたらよいか
- アメリカ西海岸からヨーロッパ
- フランス・イギリスは鉄道を利用
- ロンドンからサンクトペテルブルクへ
- 日本へのルート
- トータルのFOPはいくらか
- 片道運賃の注意点
- 最後に
ワンワールド・エクスプローラー世界一周運賃は発券地で運賃が異なる
ワンワールド・エクスプローラー世界一周運賃は旅行を開始する国で運賃が異なります。購買力平価に変動していると思われ、例えば、ビジネスクラスでの世界一周では経済力世界最強とも言えるアメリカでは11,000USD(120万円超!!)、日本発も100万円前後、一番安い国(アフリカ発券など)60万円前後とかなり違います。
お金持ちの多いアメリカから世界一周運賃をスタートするのは結構、厳しいと言えます。
アメリカから世界一周をする場合、最安はどうしたらよいか
仕事や居住地の都合から日本の方でもアメリカから世界一周をしたい人もいると思います。そうした場合に、比較的プレミアムなクラスに搭乗でき、ワンワールド・エクスプローラーよりも安く世界一周をできるルートを考えてみました。
アメリカ西海岸からヨーロッパ
アメリカ西海岸からニューヨークに移動し、その後、欧州に移動する場合、ワンワールドではアメリカン航空が主体となります。
アメリカ国内線はワンワールド、スターアライアンス、スイカチームのほか、ジェットブルーなど競争が激しく、フルサービスキャリアにおいてはビジネスクラスよりもエコノミーの方が割安であります。有料オプションでバルクヘッド席を指定した方が快適かもしれません。
上記はロサンゼルスとニューヨーク(JFK)間の運賃です。最安で15,000円程度となっています。
ビジネスとエコノミーとの運賃差は圧倒的であり、エコノミーの方がコスパは良いとえます。そして、エコノミーはJALマイレージバンクでは最低30%、良くても50%であり、コスパを考ええると底辺エコノミーの積算率の方がFOP単価は良いと言えます。
アメリカ国内は通信環境も良く機内でWi-Fiが利用できればかなり満足感もあると言えます。
次に、ニューヨークから欧州ですが、人気都市のロンドンやパリを直行便で狙うと高額となります。また、ビジネスクラスは世界のお金持ちが住まう都市間の移動のため、高額となります。そのため、敢えてワンワールドが苦手とするアムステルダムやブリュッセルを狙います。
ブリュッセルに焦点を当てるとイベリア航空のバルセロナ経由のプレミアムエコノミーが安いです。予約クラスはTクラスであり、積算率は100%であります。バルセロナからブリュッセルまではイベリア航空の子会社のLCCとなり、マイル積算は対象外となります。
フランス・イギリスは鉄道を利用
ブリュッセルからパリまでの移動はブリュッセル空港から市内駅まで(電車で直結)移動し、TGVでパリまで移動できます。
同じようにパリからロンドンまでは同様にユーロスター(TGVのような高速鉄道)で移動します。
ロンドンは空港から市内までの移動に費用もかかります。また、パリでもロンドンでも空港までの移動時間がかかるため、安くてアクセスが楽な鉄道を利用するのも景色も楽しめ良いと言えます。
ロンドンからサンクトペテルブルクへ
ロンドンからサンクトペテルブルクまではブリティッシュエアウェイズのビジネス片道で移動します。
ビジネスと言ってもA320のビジネスクラスはエコノミークラスの3列シートを2人用にしているため、ビジネスクラスの特権である広々としたシートではありませんが、比較的飛行時間のある同区間では機内食や空港でのラウンジが利用できるのはメリットがあると言えます。
そして、予約クラスがIクラスのため、マイル積算率が125%と言うのが何よりもメリットと言えます。
ロシアは日本人にとってロシアはビザが必要であり、移動ビザの場合は72時間以内の滞在、観光ビザの場合、ロシア当局に認可された旅行代理店で発行された旅行確認書が必要となります。
これは主にホテル滞在などにおいて、ロシア政府に認められた旅行代理店等による旅行確認証が必要となります。簡単に言うとロシア政府に認められた旅行代理店経由のホテル予約確認書が必要となります。
ネットで検索すると方法を丁寧に記載してる記事などもあるので調べてみてはと思います。
ビザの取得は上記書類をもって、大使館などの発給場所に行く必要があり、時間がない人はお金がかかっても旅行代理店に頼むのが良いかもしれません。
日本へのルート
直接ではなく、東南アジアを目指す
サンクトペテルブルクを楽しんだ後に日本に戻るルートは少し工夫が必要です。
日本に直接戻るルートもロシア発券は比較的安いですが、そのあとにロサンゼルスに戻ることを考えると日本での途中降機が安いチケットを考える必要があります。
こうしたことを考えると日本に直接戻るよりも、東南アジアを経由する方が安いと言えます。まず、サンクトペテルブルクから東南アジアまではバンコクまでのビジネスクラスが経由便ではありますが安いと言えます。
ワンワールド加盟において、日本では認知度が低いS7シベリア航空がサンクトペテルブルグ発券では割安であります。2区間もJMBでも積算率は125%であり、カザフスタンやモンゴルに近いノヴォシビルスクでの乗り継ぎとなります。乗り継ぎ時間は4時間と許容できるルートであります。
クアラルンプール発券を利用
我が国のワンワールド加盟であるJALはバンコク、シンガポール、クアラルンプールに就航していますが、日本でストップオーバーして、北米まで行けるプレミアムエコノミー運賃を比較するとクアラルンプール発券が最も安いと言えます。
しかも、ビジネスクラスへマイルを利用してアップグレードできるため、マイルの積算率とコスパを考えると魅力的と言えます。
ビジネスクラスへのアップグレードが可能で、東京で途中降機できるロサンゼルス行き運賃の片道は12万円前後となります。成田からロサンゼルスまでまのビジネスクラスへのアップグレードは3万マイル必要ですが、キャッシュアウトと天秤にかけると十分にメリットはあると言えます。
バンコクとクアラルンプール間は別途、片道のチケットが必要ですが、所要時間は90分程度あり、マレーシア航空のエコノミークラスでも快適であります。チケットは最安片道約1万円強であります。
トータルのFOPはいくらか
トータルの費用とFOPは下記のとおりです。
日程 | ルート | 積算率 | FOP | 日本円換算 |
9月26日 | LAX-JFK | 30 | 742 | 14,786 |
9月30日 | JFK-BCN-BRU※ | 100 | 3,831 | 71,912 |
10月8日 | LHR-LED | 125 | 1,646 | 39,554 |
10月10日 | LED-OVB-BKK | 125 | 6,179 | 108,810 |
10月11日 | BKK-KUL | 25 | 189 | 15,692 |
10月12日 | KUL-NRT-LAX | 100 | 11,265 | 126,876 |
合計 | 23,852 | 377,630 |
※JFK-BCN間のみ積算対象
総額は約377,630円、FOPは23,852となります。FOP単価は片道の組み合わせながら15円台となっております。ワンワールド・エクスプローラー世界一周運賃の3分の1となりました。
片道運賃の注意点
今回は片道運賃を組み合わせた旅程であります。片道運賃は目的地での永住権やビザがあるか必ず聞かれますので、次の移動先の航空券の旅程表をプリントして提示すれば問題はないと言えます。しかし、それをしない場合、最悪搭乗を拒否される可能性もあります。
今回は各滞在先にて数日間の滞在をするため、飛行機が遅れても次の片道チケットまでの遅れは回復できますが、日程を変更する場合は自分でチケットの変更をしないといけないため、注意が必要と言えます。
最後に
今回はアメリカ発で考えてみました。日程は10月のため参考になるかわかりませんが、色々な検索ツールで検索してみるのも面白いと言えます。
また、日本発でも特典航空券と組み合わせれば、もう少し安くできるかもしれません。片道チケットのため、購入作業がたくさんあり、日程を間違いないようにチェックするなど手間はありますが、自分の好きなように旅程を組めるため、きままな旅行ができると思います。