新幹線の駅が多い県を整理してみましたので、お伝えします。
新幹線の駅とは
新幹線はWikipediaによるとJR各社が運営している日本の高速鉄道である。1987年(昭和62年)までは日本国有鉄道(国鉄)が運営していた。とのことです。
言わずとしれた高速鉄道で、日本国内を南北東西に結ぶ鉄道であります。
北は北海道から南は鹿児島まで結ばれています。首都東京を中心に発着していますが、東北各地、北陸各地、関西、中国、九州に線路が接続されています。
新幹線は常に高速度(200km/h)以上で走行でき、踏切はなく、高速的でも安定して走行できる線路幅の広い標準軌で敷設されている特徴があります。
しかし、東北の各都市を結ぶにあたり、すべてフル規格で建設するとなると経済性から将来的には赤字垂れ流しになるところもあり、折衷案で乗り換え不要ではあるものの、線路の規格は既存活用とするミニ新幹線なるアイデアが出てきました。
線路幅は新幹線に合わせる必要があるものの、既設の在来線を活用でき、これまでのしきたりのように地方中核都市に泊まることから、期待され、山形新幹線(福島=新庄)と秋田新幹線(盛岡=秋田)で具現化されいます。
しかし、同線は新幹線ではなく、本来は在来線でありますが、車両を運航するJR東日本が東京から乗り換え不要でダイレクトアクセスで目的地に到達できることから、山形・秋田新幹線と呼んでいます。
現在、北方面では札幌方面までいわゆる普通の新幹線であるフル規格で工事が進んでいますが、その途上には、盛岡から新青森の着工にあたり、ウナギ、ドジョウ、アナゴと言った議論があり、死んだふり作戦など色々と駆使した知事もおり、歴史が証明しているのかもしれません。
東京から新青森が距離のわりに山形と到達時間があまり変わらないのはその時々と言うよりもグランドデザインが必要と言うことかもしれません。
新幹線駅数別にランキング
新幹線の駅がある数別に少ない順からまとめてみました。
1駅
石川県 金沢駅
岐阜県 岐阜羽島駅
滋賀県 米原駅
京都府 京都駅
大阪府 新大阪駅
佐賀県 新鳥栖駅
金沢や京都、新大阪と通る列車はすべて止まる駅ですが、府県に1駅しかないのは逆に言うとすべて停車する余裕と言うところかもしれません。
石川については北陸新幹線が福井の敦賀まで延伸が決定されており、小松駅と加賀温泉駅が新たに2駅追加となるのでボッチ脱却となりそうです。
佐賀県についても2022年9月23日に西九州新幹線が開業し、武雄温泉駅と嬉野温泉駅が追加となり、ボッチ脱却となります。
2駅
北海道 新函館北斗 木古内
神奈川県 新横浜 小田原
岡山県 岡山 新倉敷
大都会の神奈川県は2駅と以外にも関わらず少ないですが、新横浜から西への需要や小田原のから都心への需要は多く、駅数の割には営業には貢献しているようにも感じます。
北海道は現状二駅ですが、2030年以降には新八雲、長万部、倶知安、新小樽、札幌が加わると全国有数となりそうです。
3駅
福島県 福島 郡山 新白河
栃木県 那須塩原 宇都宮 小山
埼玉県 大宮 熊谷 本庄早稲田
東京都 上野、東京、品川
群馬県 高崎 上毛高原 安中榛名
富山県 黒部宇奈月温泉 富山 新高岡
愛知県 豊橋 三河安城 名古屋
鹿児島県 出水、仙台、鹿児島中央
3駅が一番多く、首都東京もランク入りしています。東京は駅間距離では短い自治体と言えます。3駅の都県は整備新幹線区間には該当していないため、今後増える予定はなさそうですが、新宿とかにできるとなると様子は変わりそうです。
4駅
青森県 奥津軽いまべつ 新青森 七戸十和田 八戸
宮城県 くりこま高原、古川、仙台、白石蔵王
兵庫県 新神戸 西明石 姫路 相生
熊本県 新玉名 熊本 新八代 新水俣
有名なお城がある県には駅も多いと言うことなのかわかりませんが、県内で人口が割れている県が多いかもしれません。と言っても、新幹線の線路が敷設されている距離が長いと言うのもあるかもしれません。
青森県は新幹線秘境駅とも言われる奥津軽いまべつがあります。
5駅
長野県 軽井沢 佐久平 上田 長野 飯山
広島県 福山 新尾道 三原 東広島 広島
山口県 新岩国 徳山 新山口 厚狭 新下関
福岡県 小倉 福岡 久留米 筑後船小屋 新大牟田
地理に疎い人でも一度は聞いたことのある県に集中しています。広島と山口と福岡は県内をほぼ横断しており、駅数が多くなるのも理解できます。長野は地形と地元の意向が多かったのか、距離のわりに駅が多めであります。
6駅
静岡県 熱海 三島 新富士 静岡 掛川 浜松
新幹線駅は多いにもかかわらず、リニア建設に対してモノ申している県知事がいる県であります。リニアができてもリニア新幹線駅はできないのでありますが、上流の水力発電のダムの水で発電しなければ、知事の仰る通り、水は静岡に流れてきそうであり、問題は解決しそうでもあります。
そうなったら、静岡空港の下に駅を造れば日本一新幹線駅な県になるかもしれません。
7駅
岩手県 二戸 いわて沼宮内 盛岡 新花巻 北上 水沢江刺 一ノ関
新潟県 越後湯沢 浦佐 長岡 燕三条 新潟 上越妙高 糸魚川
日本一新幹線駅が多いのは岩手県と新潟県でありました。昭和な時代の政治家のチャレンジが見えるところでもあります。
新幹線専用の駅でありながら、在来線の駅として扱われているガーラ湯沢駅を含めれば新潟県は単独一位となりそうです。
岩手県は現在の財務大臣のお父さんが頑張ったと言えます。岩手県は北海道に次ぐ面積を持つ県ので、そこを縦断する新幹線は自ずと敷設距離も長く、途中に駅を設けようと言うことになったのかもしれません。はやぶさはMaxスピードで盛岡駅以外は通過していくのでありますが。
そして、新潟は言わずと知れた田中角栄であり、田中角栄がいなかったら、今はどうなっていたのか見当もつきません。
令和な時代でも飛行機も高速バスも敵にならないくらいであります。2023年3月ごろからは最高速度も275km/hに引き挙げられ、新潟から北への期待も膨らみます。
とは言え、その後、目白訪問のDaigoのおじいちゃんが物語るかのようにできた後は距離が長くなく、お古の車両で時短もない世界が続いた路線です。それでも優位が続いていたのは角栄氏の目利きだったかもしれません。
また、上越妙高 糸魚川は角栄と言うよりは神の国なラガーのおかげと言えますが、北陸新幹線駅が増えたおかげで日本一新幹線駅が多くなっている県とも言えます。
羽越新幹線の着工が現実化すると柏崎や村上に駅ができる可能性もあるので、日本一の座を延命できそうです。
ミニ新幹線駅の駅数
先述のとおり、ミニ新幹線は新幹線にあらず在来線のため、ランキングにしませんでしたが、ミニ新幹線が走る沿線の県の停車駅をまとめてみました。
秋田県
4駅 秋田 大曲 角館 田沢湖
駅間距離としてはフル規格級の新幹線駅であり、4件となっています。
岩手県
1駅 雫石
岩手県はフル規格の新幹線駅数で日本一でありますが、さらにミニ新幹線の駅まであるのは強者と言えます。
山形県
9駅 新庄 大石田 村山 さくらんぼ東根 天童 山形 かみのやま温泉 赤湯 高畠
ほぼ、在来線の特急停車駅のような間隔で停車駅が設けられています。在来線ではありますが、今後、奥羽新幹線の部分的建設や羽越新幹線が実現するとフル規格新幹線駅が出てくるかもしれません。
2022年末での新規新幹線駅は
2022年9月23日に西九州新幹線が開業し、それれにより、沿線自治体には一気に5駅の新幹線駅(既存在来線駅含む)が新設されます。
各県での駅数は下記のとおりです。
長崎県
3駅 長崎 諫早 新大村
ドメスティック新幹線とも言えるような県内移動に貢献しそうなルートであります。逆に言うと大都市接続がダイレクトでないため、稼ぐ力はしばらくお預けのようですが、豪雨などがあっても県にい経済は回りそうであります。
新大村駅は長崎空港が近いので、長崎からのアクセスもそうですが、佐賀県内の駅からのアクセスも良さそうなので使い道はありそうです。
佐賀県
2駅 嬉野温泉 武雄温泉
リニアの静岡と同じくらい新規格路線の建設について、モノ申している佐賀県でありますが、実は新駅が2駅もできるところであります。いずれも温泉が駅名についています。嬉野温泉は鉄道駅から遠い存在でしたが、それがかなり解消され、新大村駅長崎空港と近いため、全国各地からのアクセスは改善されそうです。
佐賀県としては佐賀空港と佐賀県内の線路を利用してほしいところでありますが、プラスにとらえるのもいいかもしれません。
最後に
新幹線は基本的に首都・東京と直接か途中乗り換えでつながっており、その駅は停車本数の制約や乗り継ぎ時間など制約があるものの、一気通貫に近い形でアクセスできるため、魅力的と言えます。
そうした駅が多い自治体は何となく効果が出ているようにも見え、我田引水と揶揄される新幹線もそれなりの効果あると言えます。
駅が多い自治体を参考にすると、住みやすいとか働きやすいということがどういうものなのかわかるかもしれません。(+-はありますが)