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【JAL 6,600円運賃】4月と言ったのに3月31日から販売。奇襲なのかお客様第一なのか

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JAL 737-8

JALは先日、チャレンジングなプロモーションで多くの顧客の期待を集めましたが、実施すると肝心のシステムがダウンして撃沈した案件がありました。その案件について、再チャレンジをする予告をしていたものの、予想よりも早く展開したため、まとめてみました。

社長会見の舌の根の乾かぬ内の展開

赤坂

JALでは2023年2月24日、全国一律6,600円(子供は4,950円)というANAの70周年記念運賃(7,000円と10,000円曜日で味変)で2月29日に販売を予定していたものを凌駕するプロモーションを急遽展開し、国内旅行が回復期にある中で相当な注目を浴びていました。

ボクシングのようなエンターテイメントではいきなりストレートをかますような感じです。

しかし、実際に3月9日(木)の0時に始めると想定外のアクセスにより、プロモーションのチケットが購入できないだけでなく、フレックスな運賃で不要不急でない人のチケットまで購入できない事態に陥り、利用者にとっては最悪な事態となり、中止としてしまいました。

まあ、JAL側にとってはコストはかからなく、利益確保は維持されたものの、顧客離れが軽微ではあったとは言え、反省すべき事象だったと言えます。

まあ、そのまま、しれっとシャンシャンに済ませてお蔵入りにするのがベストかも知れませんが、良心が許さなかったのか、同年3月23日の赤坂社長の定例会見において、同事象に言及しており、

「4月にも新たなプロモーションを実施できるよう検討しているとして、「万全を期してリトライしたい。もう一度チャンスをいただきたい」」

とコメントしています。

しかし、3月27日同社のプレスリリースでは下記の通りの再チャレンジと言うかリベンジキャンペーンが展開されています。

国内線航空券タイムセールを3月31日より2日間実施します

・お得な国内線航空券タイムセールを3月31日、4月1日の2日間実施します
・4月22日~28日ご搭乗分が対象です
・5・6月ご搭乗分については、詳細が決まり次第改めてご案内します
・価格は全路線一律6,600円(お子さまは4,950円)

搭乗期間 2023/4/22(土)~4/28(金)

販売期間 2023/3/31(金)~4/1(土)

注意点

予約・購入:JAL Webサイトでのみ
販売座席数には限りがあり、対象搭乗期間のうち、一部便において設定のない日あり
運賃は普通席が対象。(ファーストクラス・クラスJの設定なし)
お支払い期限は予約日当日中

JALホームページより

ライバルのANAはANAにキュン!の3/29販売分をいまだに案内しておらず、当日をお楽しみとしています。まあ、過去の事例からも3/27位には袖の内を明かすことが予想されます。

いみじくも、今回、JALは後攻の選択肢はありましたが、先行でカードを出してきました。前回の顛末に対する迷惑を考慮しての自主規制なのか、あまりに後出しジャンケンとするとシステムトラブルを再び起こしてしまい、どうしようもない状態に陥ることを回避しているのかもしれません。

今回の内容を見ると、ゴールデンウィーク前の閑散期の7日間限定搭乗であり、アクセスを抑えられるような内容となっています。おそらくはリトマス試験紙的な恐る恐るの対応にも見えます。

それでもチャレンジしたいと言うのは先々を見るとANA国内線の牙城は高いと見ているのかもしれません。

しかしながら、社長が4月以降と言った翌々営業日(発言3/23⇒プレスリリース3/27)と言う舌の乾かぬうちに展開するのは奇襲なのか不明ですが、一連の流れはJAL劇場となっています。

31日の単日の売り上げと経費では2023.3月期決算には影響はない、2024.3月期決算に向けてのチャレンジという事なのかもしれません。

年度末と年度初めに展開は気になるのですが

会計締め

今回のキャンペーンは3月31日と4月1日に展開されます。31日は金曜日であり、4月1日は土曜日と休日の人が多い日でもあります。

現状の予約状況から、就学・就職・転勤等の需要はある程度予約確保できており、忙しいサラリーマンみたく3月31日の夕礼で転勤挨拶をして、そのまま送別会、翌日は早めに赴任地に移動し、4/2には引っ越し作業で、4/3朝9時には新天地で新任挨拶と言った光景も想像できます。予約して、座席指定もしていれば問題ありませんが、引っ越しに手間取ったりしてフライトを変更したりする際にスムーズに変更で来て搭乗できれば良いと祈念するしかないと言えます。

まあ、31日から3日にあたっての天気は九州・沖縄では雨などではあるものの全国的に気温が高く、気象が交通に影響は与えることはないようであり、キャンペーンでのリスクは低いようであります。まあ、大きい地震があるとその限りではないかもしれませんが。

ANAは反転攻勢するか

ANA

ANAは2月度のANAにキュン!で70周年運賃で国内線セール運賃を展開し、2月は日にちが短いことも有り、販売日をストレッチしたりしましたが、そこに泥をかけられる具合のキャンペーンを仕掛けてきたのでリベンジを3月29日に実施する可能性も有ると言えます。

ただ、ANAも2023.3月期決算があり、ほぼ〆ても良いようなタイミングでもあり、不慮のコスト発生でコミットができないとなると未来が厳しくなるので、順当と言うか流してくるとも言えます。まあ、今では金融機関もお金は貸してくれると思いますが、あまり借りはつくりたくないのかもしれません。

反転をするとなるとJALの一連のキャンペーンが小出しに展開される中で、パターンを読めるようになり、陳腐化するタイミングで味付けをするかもしれません。個人的な感覚ではあり、漠然としていますが、今回は減額マイルの方が美味しいようにも感じもします。

最後に

JAL

JALの6,600円キャンペーンは鳴り物入りで始まり、大騒ぎの中でシステムトラブルでさらに大騒ぎになり、再チャレンジをさせて欲しいという事でまた、騒ぎとなり、奇襲作戦のように年度末に開始すると言う、JAL劇場と言えるくらいであります。ある意味JALの乱です。JALがかつてに失敗している感も有りますが、カスタマーもJALの予想外の動きで結構期待したり、様子見をしていたのかもしれません。

チケットを売るセールを成功させることで、FOP2倍は回避したいと言うことかもしれませんが、ANAがどうするかにも依ります。ANAも限られた資源で将棋のように一手一手を見ているようであります。

まあ、忖度と言うか、空気読み過ぎると談合やカルテルと言われるので難しいところではありますが。企業の生き残りと利用者の期待に応えると言うのが見えている案件でもあり、両者に期待したいところでもあります。

国内にナショナルフラッグシップキャリアたるキャリアが2社あると面白い未来があるかもしれません。両者には優れたリソースが沢山あるので良い方向に進んで欲しいところであります。

JALには敢えて非官僚的なスタイルで経営を続けてほいところであります。官僚とつるんだ方が良いかもしれませんが、先は長いですから。

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